夫のことを「ふくちゃん」と呼びます。
「福」はいい名前です。彼は名前の通り、ふくぶくしく明るく朗らか。陽気でノンキな人です。細かいことは気にしません。
部屋の電気はついたまま。「またついてたよ」と言えば「オレは後ろを振り向かない男なんや」と返ってきます。玄関に靴をバラバラにひっくり返したまま上がってくるので、「もしかしていつもいつも走って脱いでるの?」と言うと、「一刻も早く君たちに会いたかったんや」としれっとしています。
すっとぼけた夫は返事もまばらです。「無視せんといて」「無視してない。聞いてる」「聞いてても何も言わんかったら無視やん」「無視してない」これは永遠の平行線です。
彼は聞いているようで、あまり人の話は聞いてません。(これは私の話を、なのか?)たまにそのボンヤリ加減にイラッとすることもあるし、笑ってられないこともあります。
でも彼は、深刻になりそうな時も独特の間で笑わせてくれます。
今回、出馬するしないの決断をしている時に彼のお母さんが亡くなったのですが、看取る時、涙の中にあってもみんなを笑わせるようなことを言ってしまう人です。つらいときにこそ明るく。ふくちゃんはそういう人です。
のびやかな彼のセンスに救われることがたくさんあります。
これは京都市長選の予定候補・福山和人弁護士のパートナー、おかねともこ(イラストレーター)が「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」同様、リラックスしてお楽しみください。


