「国際モンテッソーリ協会(AMI)って!?」に引き続き、今日は「American Montessori Society(AMS)アメリカン・モンテッソーリ協会」についても少々記録してみたいと思います。(協会HPはこちらより。)
AMIはモンテッソーリ女史と息子のマリオ氏が設立された協会に対し、AMSはロンドンのモンテッソーリ教師養成コースに参加したナンシー・ランブッシュにより1960年に設立された協会。一時はアメリカでは忘れかけられていたモンテッソーリ教育のリバイバルの火付け人となった人物とも言われています。
AMSは日本では講座が開講されていないためあまり聞き慣れない団体かもしれませんが、海外の教師養成講座を受講していると、講師がAMIの有資格者かAMSの有資格者かで、はっきり講座の色が分かれます。実際、現在受講中のKeys of the Universeのモンテッソーリアンの講師はAMI出身。そして、KHT Montessorの講師はAMS出身。もちろんパーソナリティーの違いもありますが、アプローチに違いがあることを感じます。
AMIの講師はモンテッソーリ教育そのものにストイックで保守的な印象を受けるのに対し、AMSの講師は今の時代に合わせたリベラルな印象。コンピューターなど今の時代にあるものを積極的に駆使していこうというアプローチを取るのはAMSだと言われています。
1960年代に我が子たちのホームスクールにおいてモンテッソーリ・メソッドを使用したエリザベス・ヘインストックの著書『モンテッソーリ教育のすべて―人,著作,方法,運動』の言葉を借りれば、AMIは「純粋主義」、そしてAMSは「改良主義」。KHTの講座を受講してから、厳格なイメージのあったモンテッソーリ教育が急に身近に感じ出したのも、やはりAMSの講師のアプローチの仕方が非常に進歩的だからだと実感しています。
読みたい本が溜まっていく中、本棚の一番見やすい部分で待っているのは、こちら(笑)。
Montessori Comes to America: The Leadership of Maria Montessori and Nancy McCormick Rambusch
当時大学院の修士論文のテーマに迷っていたという著者による、アメリカのモンテッソーリリバイバルの背景を知ることができる一冊。AMSを設立したナンシー・ランブッシュに関する書籍は少ないので、非常に興味のある部分です。
AMI、AMSと常に比較対象となる2つの団体ですが、共通しているのは、どちらもモンテッソーリ女史への尊敬や愛は全く同じであるということ。両組織の素晴らしさをいつも感じながら、多くのことを学習させていただいている日々。
娘を学習すること、モンテッソーリ女史を学習すること。
この日課は、まだまだ続きます。.:*・゚
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