物語の森 -2ページ目

物語の森

立っているのは、森の入口
迷い込むように導かれて
出逢う
あなただけのrecord
光の糸で聴く
そこは、モノガタリの森




リラックスしてるときはスラスラ湧いてくるのだけど

頭で上手くいかそうとしてパソコンを前にすると

固まるというか すすまない・・・


純粋な自由な喜びの部分から

コトバをひっぱってきたいんだけど そこまでいけなくて。

とにかく、全部表現しなくても 伝わるから、

短くまとめたいんだけど・・・


ちょっと相談です。

★の部分を一緒に考えてもらえたら嬉しいです(ユウコ)


というメッセージがえみなさんの元にとどきました。


たいそう難産だったDM原稿ができ、告知関係は、すっかり終わったつもりでいたのに、ギャラリーのインフォメーションに載せる文章が必要なのです!


それは責任重大!!


DMは、どちらかというとポストカード的な要素で、持っていたら嬉しくなるような、部屋に飾っておきたくなるような、アーティスティックな雰囲気に満ちています。
なので、イメージは伝えることができますが、具体的にどういう展示なのかを、詳しく伝えることはできません。

そんなとき、作家さんのブログやホームページ、開催されるギャラリーのインフォメーションなどで、まるで息遣いが聞こえてくるような、個展への思いやメッセージを読むことができたら……。


作家さんがとても近くに感じられ、その作品を観に行きたくなるでしょう。

そういう文章を掲載したいねと、ユウコさんは言っているのです。


(ああ、筆が鳴る!)


と、えみなさんは思いました。


とらえどころのない想いを、「ことば」で生け捕りにするのは、とても心が躍るからです。

ユウコさんとえみなさんが産みだそうとしている森。まだ、姿をひそめ、だけど確かなオーラで息づいている森の全貌を、言葉で予告するのです。


(筆が鳴るわぁ)


なぜ、森なのか。
森には何があるのか。


えみなさんのコトバとわたしの今回飾りたい絵で共通してるのは、

自由、覚悟、決意。そんなものかな(ユウコ)


「自由」「覚悟」「決意」 なるほどー。

さっき、おふろに入っていて、「物語の森」 って、

「わすれているものたちが棲息する場所」かもって思ったの。

わたしたちの「物語の森」に、

わすれものを取りに(探しに)来てもらう

というコンセプトもおもしろいかも(えみな)


***


〈私たちの森は入口だ〉


とえみなさんは思うのです。
DMに記したコピーは、


立っているのは、森の入口
迷い込むように導かれて
―――出逢う
あなただけのrecord
光の糸で聴く
そこは、物語の森


ユウコさんとえみなさんの森を入口にして、導かれていくのは、誰の森でもない、〈その人の森〉です。

このことを伝えたいのです。


森にあるものはなんでしょう?
森で出逢うものはなんでしょう?
森で見つけるものはなんでしょう?
冒険、記憶、宝物、秘密、魔法……

森ってなんですか?
どんなものを、森にかくしますか?


あまりにも大切すぎて、だれにもこわされたくなくて、みつけられたくなくて、かくしている宝物があるとしたら……。


もう、とりだしても大丈夫。
傷つかないし、傷つけられない。
奪われないし、失くさない。
大丈夫。


ユウコさんとえみなさんは、そのことに気づいたのです。
だから、こんなにも鮮やかに、こんなにも豊かに、こんなにも自由に、あふれていく「ユウコさんの色」、そして「えみなさんのことば」


それを、ハートから出る「光の糸」で聴いてもらえたら……


「ユウコさんの色」でも「えみなさんのことば」でもない、〈そのひとの何か〉が響きます。


そのことを信じて、二人は森を産もうと決めたのです。

森は、


「誰かの物語」ではなく、「あなたの物語」を光の糸で聴くことができる、銀河の宇宙図書館みたいな場所なんだよ


と、二人は、てんけんたいを組むたびに、たしかめあってきたのです。


(このことを伝えたい!)


***





ソーイングギャラリーは、風が生まれる場所です。


いつ訪れても、風が吹いていて、その風がとても初々しいので、えみなさんは、そう感じるようになりました。


では、生まれたての風は、どんなときに吹くのでしょう?

えみなさんは、何かと何かがつながるとき、つうじあうときに吹くのではないかと感じています。


だれかとだれかが。
だれかと何かが。
何かと何かが。


その風が、森に吹きます。


***


こうして、えみなさんは、インフォメーションに掲載する原稿を書きました。
ちょうどそのとき、ユウコさんからメッセージが届いたのです。

それを読んで、えみなさんはびっくりしました。
二人が感じていることが、おなじだったからです。


えみなさん☆こんばんはー^^
1日たって、書いてみたよ。


DMのキャッチコピーの下に、 こんなかんじはどうかなぁ?

正確に意味を追求すると、全容をあらわしきれないけど、

素直にするする出てきた言葉(ユウコ)


ユウコちゃん こんばんはー

ちょうど、考えていたところだったの!


ユウコちゃんの文章を読んでびっくり。

だってとってもシンクロなんだもん!!


で、合体するとか、どっちかにするとかじゃなくて、

ふたつともでもいいような気がしたんです♪

ホントは、ユウコちゃんのあいさつを先にしたいのだけど、

ティンのブログにつなげるには、

ユウコちゃんの文章が後ろのほうがスッキリすることと、

やや、抽象的な言葉がちりばめられている私の文章のあとに、

具体的で親しみのあるユウコちゃんの文章が来たほうが、

いい感じかな? と思ったので、ちょっと並べてみました。

読んでみてどうですか? (えみな)


***




あいさつのことば


わたしたちは、物語が大好きな少女でした。

物語に登場する森は、何かとつながっています。

冒険、記憶、宝物、秘密、魔法……。

生まれたての風が吹くソーイングギャラリーで、

絵描きと物書きが織りなす水彩画とことばの森。

道しるべは、光の糸です。

その森は……「(あなたの)物語の森」

何かと何かがつながるとき、風が吹きます。


わたしたちが、探険しながら遊びながら創りあげた森。

森までの道のりは、大事な忘れものを取り戻す旅であり、

もう一度、友達になるための旅であり、

どんどん自分に還るための旅でした。

わたしたちの森をめぐる旅は、まだ続いています。

あなたの森は、何を隠していますか。

今、どんな物語がはじまろうとしていますか。


シラサワユウコ 浜田えみな


***


そして、プロフィール原稿や、イベントに寄せるメッセージや、掲載するイメージ画像など、もりもりもりもりもりだくさんなインフォメーションができたのです。


(わたしたちって、天才!)


しかし超長い! 


えみなさんも長文なんですが、ユウコさんも、けっこう長いんですよね(笑)
ユウコさんは、文章を書くことも、ぜったい好きだと思います。絵本も創っているんです!


ユウコさんのことばは、とっても心を打ちます。

えみなさんも、ぼくも、ユウコさんのことばの大ファンです。


今回の個展では、えみなさんに花を持たせてくれてますけどね。

オトナだなー。


というわけで、二人の「ソーイングギャラリー・インフォメーション掲載原稿」は、前代未聞に「てんこもり」なんですが、ウェブページだから、字数制限もなく、載せたい放題、言いたい放題。→ ★★★


ちなみに、ぼくがいちばん、嬉しかったのは、ユウコさんが、ぼくとあきのツーショット画像をつくってくれたことです。


ユウコさん、ありがとう。

っていうか、あきのしわざなんですけどね。あき、ありがとう♡


(ぼくたちって、天才!)


ティン&あき







DMちょっとやりかけました。

パソコンの画面を写メしたから、見にくいけど…


なんか、めっちゃいい!


これみただけでドラマチック(笑)何がはじまるのー?

ってゾクゾクする^^

まだ、途中なので、できたら、

ちゃんと見てもらえるデータ送ります。


描く時点では全く無意識でしたが、

この絵は、文字が入って完結したかんじ(ユウコ)


わたしも、報告します。

メイキングというか、物語の森のブログ、つくります。


せっかく、ユウコちゃんが私と組んでくださるのだから、

私は、私のできることで、何かしたいと思って。


ティンが書きたいと言ってきたので、やってもらいます(爆)

ティンが書くので、どうなるのかわからないけど、

回想でもなんでもできると思います。

文章ヘタでも、猫だから許してもらえそうだし(笑) 


みなさんがDMを手に取ってくださるころには、

現状に追いついていたいと思います。(えみな)


***


ソーイングギャラリーで個展を開催するときは、展示をする人がDMを作成して、700枚を納めることになっています。


ユウコさんのことも、えみなさんのこともまったく知らない人のもとへ、「物語の森」への招待状を届けていただけるのです。
それは、とってもすごいことです。

と同時に、ユウコさんとえみなさんが「何者」なのか、どういうテーマの展示をしているのかが、イメージできるものでなければいけません。


一目みて、「行きたい!」と思っていただけたら、もっといい。
「物語の森」への切符になれば、もっと、もっといい。


それを、まっしろなハガキの中に封じ込めていくのです。

手元にとどいたら、ひらいていくように。


なにしろ、ユウコさんは、魔法の絵描き屋ですからね。


えみなさんは、そういうことはできませんから、じゃあ、自分にできることはなんだろう?って考えるわけです。だって、ふたりの「物語の森」なんですから。
ユウコさんが、DMを作ってくれるなら、えみなさんも何か宣伝になることで協力したいと思うのです。


(自分にできることは……)


って、えみなさんにできるのは文章を書くことくらいじゃないですか。
それなのに、なかなか言おうとしないんです。


で、しかたがないから、ぼくがやるって言ったんです。

(文章ヘタでも許してもらえそう)だなんて、失礼な。
ぼくは文章ヘタじゃありません。えみなさんより、ずっと上手ですよね?


***


ユウコさんのタイトルイラストは、もうずっと前にもうできていました。
その絵をユウコさんから見せてもらったのは、初夏でした。


半袖でも汗だくになっている時に、マフラーまいて、ポケットに手をつっこんだ子の絵を描けるなんて、ユウコさんはさすがだと、えみなさんは感心したのです。、


えみなさんは、この絵が大好きです。
タイトルイラストと、キャッチコピーができたときのことは、すでにぼくのブログに書いていますから、みなさんはご存知ですよね?


タイトルイラスト → ★★★

キャッチコピー → ★★★


文字をいれて初めて完結したとユウコさんが感じたように、タイトルイラストに「物語の森」やキャッチコピーの文字がリズミカルに納まると……





まるでそのためにとってあったかのような余白が、森の入口を照らす灯りになります。
どんな場所からでも、迷わずにたどりつけるように。


(わたしたちって、天才!)


***


完璧な、DMはがきの「表」!!

表があれば裏があります。


DMはがきの裏ってなんでしょう? 情報欄です。
個展のタイトル・開催期間・誰がやるか・イベント・ギャラリーのアドレス・アクセス……


(イベント!)





そうです! イベントをするのです。
何をするか・何時からするか・誰がするか・参加費・定員……


これが、とっても、難産だったのです。ホント、みていてハラハラしました。

ユウコさんとえみなさんが決めた(案)を、ギャラリースタッフのかたが、チェックしてくださり、今までの経験をふまえたアドバイスをしてくださいます。


さすが、プロの目はちがいます。
だけど、これによって、計画は二転三転……(**)
当初、同じ日にやる予定だったイベントを別の日に分けたり、時間帯が変更になったり……
だんだん、わけがわからなくなります。


ほんとうに、これでいいのでしょうか? 
ユウコさんとえみなさんが大切にすることはなんでしょうか? 
ユウコさんとえみなさんがやりたいことはなんでしょうか?


ほかの人には聴こえません。
「物語の森」の胎動を観じることができるのは、ユウコさんとえみなさんだけなのです。


***


頼もしい助っ人〈寺子屋さとちゃん〉のコーディネイトで、「物語の森わくわくおやつの会」が開催できることになり、ユウコさんは、みんなとやりとりをして、ほんとうにたいへんだったと思います。





ユウコさん、ありがとう!


そんなこんなで、DMができ、ほっと一安心





……する暇もなく、こんどは、ソーイングギャラリーのインフォメーションページの掲載原稿の作成です。
さすが、アーティストさんが手がけるインフォメーションページだけのことはあり、どのイベントページも本当に素敵なのです。
ユウコさんとえみなさんも、その仲間入りです。


(わたしたちの言葉が掲載されるなんてーーーーー)


つづきは明日♪


ティン








今日、ふと思いついたのですが、

「ともだち」コーナーってどうでしょう?


いろんなともだちのスタイル。 がまくんとかえるくんや、

バムとケロ プーさんとピグレット。
ともだちの絵って、心温まる。

ユウコちゃんの描く、いろんなものたちの ともだちどうしの姿って、

素敵だなー みたいなーって 思いました!!


風とはっぱとか、 花と虫とか 雨と虹とか、 ぞうとちょうとか(笑)
ともだちに関する詩とか言葉とか短歌とかも。


ともだちって、トラウマ部分だったりします。実は^^;(えみな)


***


えみなさんが 「ふと、思いついた」のって、いつだと思いますか?
5月とか6月じゃないんですよ。10月です。10月5日です。


それまで、何回も「てんけん隊」を組んであちこち出かけたり、個展の内容について話をしたり、テーマについても話をしていたのに!

直球すぎて、スルーされていたのです。


心の中にいる『きみのトモダチ』と、現実に関わる「ともだち」は、ちがいます。
たとえば、 「いっしょに展示をする二人」 って、どんな関係だと思いますか?

えみなさんとユウコさんのお手紙交換をのぞいてみましょう。


***


ユウコちゃんへ


最初は、二人で作品や空間を創っていくのだと思っていたのですが、

ユウコちゃんとの会話の中で、どうやら、そういう作品の割合は低く、

ユウコちゃんだけの作品があり、

わたしだけの作品も準備しなければならないとわかってきて、

ひょえ~~ と思って、とっても、

「置いてきぼり感」に襲われて焦ったのですが、


「光の糸」や「ものがたりの森」のコンセプトを詰めていくうち、

コラボって、二人で一つの作品を創ることだけじゃない、

「ものがたりの森」の中に、ちらばる作品は、

それだけで共鳴するんだってわかったんです。

お客さんとも。ユウコちゃんと私とも。


ユウコちゃんの描く世界に、異質なわたしが入っていくのは、

神聖なものを侵すような感じがしたのですが、

一枚、一枚が、「場」なので、

その前に立ったら、なんの邪魔もされずに、

その世界に入れることがわかったからです。

それだけのチカラが、絵にもことばにもあり、私は、

それをもっと信頼しようって思います。


ユウコちゃんとのものがたりの森も、ようやく受精して、

着床して、細胞分裂が始まった気がします。

ちがうものがコラボするんだから、つわりもあるでしょう。
でも、着々と、森は産声をあげる準備をしていると思います♡


ユウコちゃん ありがとう。 りっぱな子を産みましょうね!(えみな)


えみなさん☆


ありがとうございます>^_^< 嬉しいです。
コラボしよう、とお誘いした時点で、あとから合流する方は、

戸惑うし、出発点、源が自分じゃないので、

自分のものとしていくまでの過程が大変だと思います

(わたしも何度か経験済)。

拒否反応がうまれたり、気乗りしなかったり、筆がすすまなかったり、

わたしもわかってないので

つかめない部分がいっぱいあったと思います。


感度の高い、扱う情報の豊かな人だから、

余計に、戸惑いも多いだろうなと。

でも、わたしがなんでえみなさんとやりたいって思ったかというと

(そのときは、無意識でしたが)、


自信のなさと自信のあいだをいききしていて、

それでも、その向こうを見たいと熱望してて、

羨ましくて、ぐるぐるしてるような部分が、

わたしと似ていて、ひかれるんだと思います。


いつも言葉から漏れているようにみえて、『最高だ』と思うからです。


すでにゆるがない自信がある、ではない、

そのままのえみなさんが、とても好きです。
今しか、できないことが、ある。

えみなさんにしか、できないことが、ある。


"森が、産声をあげる準備をしています"


わたしたちそれぞれの子どもだから、

どんな子でも、愛しくて可愛いに決まっています。
あ、なんか、自分でこれ書いててすげー感動した(笑)(ユウコ)





ユウコちゃんへ 


こんばんは。 メール嬉しかったよーーーーーーーっ


「あんまりうれしかったから 読んだ瞬間、思わず閉じた。
間違ってデリートしたら どうしようかと思いながら」


と、思わず、ワードに打ち込みました(笑)

あんまりうれしいと、もう一度読みたいのに、

消えてしまったらイヤで嬉しすぎ画面閉じちゃう、みたいな(爆) 

で、消しちゃったらどうしょうーーって青くなるみたいな^^;


個展のテーマが「物語の森」という、

私にとっても大切にしてきたものであること。
いっけん、おまけのようにくっついていると思っていた

『きみのトモダチ』が、

実は向き合うべきテーマだったこと。


今、ユウコちゃんとやっていること全部が、今まで逃げてきたことや、

置き去りにしてきたことをフォローするものなのかと思ったりして、

すげーーーーって思っています。


ユウコちゃん 出逢ってくれて、ありがとう。(えみな)


えみなさん☆


わたしも、「きみトモ」はそんなにメインにまで

思っていなかったんですけど、

先日えみなさんが、ともだちって、

自分のトラウマ部分って言ってたから、

たぶん裏ボス的な存在で、

実は今回メインなんだと思ってきていたところでした。


わたし、ここ数年、友達に無頓着で。

でも一方で、いつまでもおしゃべりしていたいような、

秘密を共有しあうような、そろそろ帰らなくちゃいけないのに、

でも話はつきなかった学生時代みたいなベタベタに

憧れている自分もいる。

だから、今回、なんかとっても楽しいんです^^
むしろ、えみなさんとトモダチになるためにやってる、くらいの(笑)


それぐらいの、身軽さで、でも自分にとって、

どういう意味があるか、 が大事で。

最終いい形になるんじゃないかと。

こちらこそ、出逢ってくれて、ありがとうですーhug★(ユウコ)





「おまけのようにくっついている」だとか、
「そんなにメインまで思ってなかった」とか、
えみなさんも、ユウコさんも、ずいぶんですよね。


えみなさんは、「ともだち」がトラウマだなんて、ずいぶん長いあいだ忘れていたんだと思います。
でも、実はそこだよーみたいな(笑)


『きみのトモダチ』は、いうなれば、えみなさんが感じている「友だちの理想形」です。


だけど、現実の「友だち」は、そんないつでもエールばかり贈ってこないし、応援ばかりしてくれるわけじゃないし、距離感もつかめないし、うれしくなったり、悲しくなったり、おてんきあめみたいな、泣き笑いみたいな、ややこしさも、めんどうくささも、いっぱいあって…… それでもひとりじゃさびしい。


えみなさんは、放し飼いにしている牧場から、「トモダチ」に関することばをつれてきて、詩集をつくったのです。




〈ひとりは、たくさんになれる〉


***


ユウコちゃんへ


このあいだ、ユウコちゃんとのコラボってどういうことなのか、

わからなくなっている私のとまどいや、アウェイ感や、

どうしていいかわからない気持ちなんかを、ちょっと告白したとき、

お返事をいただいて、とっても嬉しかったことはお話しました。


たくさん、嬉しいことがあったけど、

「えみなさんをお誘いしたのは……」って書いてあった言葉が、

ミーハーですが、まずとても嬉しかったんです。

わー 私、誘ってもらったんだー♪ って思って。
もちろん、そうだったんだけど、あらためて言ってもらえて、嬉しかった。
「誘う」って、その人のことが好きとか

必要とか一緒にいたいときにすることだもんね(^^)


あらためて、FBのやりとりとか、最初から読み返してみたら……。
すっかり忘れていたけど、「きみのトモダチ」を二十年以上経て、

読んでくれた初めての人が、ユウコちゃんだったんです!!

ユウコちゃんが、読んでくれて、メッセージくれて、それで、わたし、

きみトモ企画をすることにしたんだった!


そして、個展のお誘いを受けたとき、朗読のイベントだけにするか、

展示もするかと言われて、「展示もする」と言えたのは、

そのときすでに送ってもらっていた「トモダチ」がたくさんいたからだった!


っていうか……、ユウコちゃんを知ったときから、

わたしは、「きみのトモダチ」を読んでほしいと思っていて、

言いだせたのが今年だったということなので、

やっぱりこれは、ティンに仕組まれていたのかもと思います(笑)


***


仕組みました。


ティン&あき












言葉をしるした札や短冊を、

枝から天井からつるすみたいな

展示があったら いいなぁって思ってるのですが、どうでしょう?

なんか、おふだって、あっちこっち向いて

自分で手でさわって見る、みたいでいいなって。(ユウコ)


言葉の展示方法、どうしようかと迷い中だったんです。

枚数が多いし、壁に貼るかなーって、ぼんやり考えていたけど、

天井から雨みたいに降ってるのもいいですね。

言葉の雨を潜り抜けながら進む感じ♡ 

わー 言葉の雨ーー(えみな)


***


ソーイングギャラリーで観た西村ゆりさんの展示は、えみなさんにとって大きな転機でした。


ゆりさんにはゆりさんのことばがあるように、自分には自分のことばがあることに気づいたえみなさんは、もうれつに、過去の自分の言葉を読みたくなったのです。


するとそこには、書いたことさえ忘れていたのに、見つけてしまったからには、もう埋もれさせたくないことばたちが、きらきら、ざくざくあふれていたのです。


ブログの底の牧場には、ほとばしるように湧き出た想いが、生け捕りにされたまま、放置されていました。

生け捕りにしたのは、えみなさんなのに。


えみなさんは、そっと、そのことばたちをすくいとり、こんどは、パソコンのフォルダの中に放し飼いにします。
まだ、そのことばたちを、どうしていいかは、わかりませんでした。


ですが、三十一文字にしばられることのない、生け捕られたままのことばたちは、えみなさんにとって、とても新鮮でした。


そのことばたちは、まぎれようもなくどうしようもなく、どんな切れ端であっても、 「えみなさん」だったからです。
もう二度と書けない「一瞬」が、そこに息づいていたからです

えみなさんは、そのことに、圧倒されました。


(今しかない)


そう思ったのです。
何が「今しかない」のか?


***


6回目のてんけんは、えみなさんが、そんなことを考えている時でした。


「物語の森」開催まで、あと3か月。

個展の案内はがきを作成する期限も迫り、そろそろ、具体的にどういう森を創るのかを決めていかなくてはなりません。


作品も、少しずつでも用意していこうということになり、ユウコさんのアトリエで作業をする予定です。

前に訪れたときは、二階の踊り場から、ほんの少し顔をのぞかせて、えみなさんをチラ見しただけのルキ(ユウコさんちの猫)は、こんどは、ちゃんと、階下まで降りてきました。


えみなさんは、ルキが自分のことを認めてくれた!と嬉しそうにしていましたが、それは、ぼくがちゃんと、ルキにあいさつに行ったからです。ナイショですけどね。


この日は、ユウコさんと「トモダチたち」のご対面です。
えみなさんは、みんなのトモダチたちにメモリカードの中に入ってもらい、ユウコさんのパソコンで会ってもらうことにしました。ぼくも、そのなかのひとりです。




ユウコさんは、ぼくを見て、とっても素敵な笑顔で、「わたし、ティン大好き!」と言ってくれたのです(照)。


ユウコさんは、どのトモダチにも歓声をあげ、えみなさんと一緒に名前を呼んでくれました。

送られてきたデータの中には、影がうつりこんでいたり、明度が低いものなどがあり、えみなさんは心配していましたが、ユウコさんが、きれいにお化粧直しをしてくれました。まるで魔法使いみたいです。


みんなのトモダチがきれいになったところで、どんなふうに「物語の森」にとびだしてきてもらうか、その効果的な演出方法を、えみなさんはユウコさんに相談しています。


何が必要なのかも、二人で考えていきました。
頭の中で考えていることが、だんだんと具体的になってゆくのです。


ユウコさんのアトリエには、いろんな種類の紙があります。
えみなさんのことばを、どんな紙に印刷するか。どんな大きさで印刷するか。どんなフォントを使うか。そんなことも試していきます。


(ぐぅぅ、きゅるきゅるきゅる……)


ぼ、ぼくのおなかじゃありません。えみなさんのおなかの音ですよ。
あっというまにお昼の時間になり、ランチに出かけることに。


近江八幡のユースホステルのランチがいい感じなの」


ユウコさんの運転で向かいます。気持ちのいい空が広がっています。





「えみなさん、それ、葦だよ。西の湖の葦、有名なんだよ」
「ヨシ?」






ユウコさんが車を停めてくれたので、近くまで行ってみます。

湖畔に群生する葦は、とっても背が高いのです。
葦を揺らす風の音が耳もとをくすぐり、とっても気持ちがいいのです。


「気持ちいいーーーーーーーーーっ」


***


近江八幡ユースホステルに到着です。





(道後温泉みたいな屋根)


と心の中でつぶやいたえみなさんですが、明治の終わりに勧業会館として建築された建物で、有形文化財に指定されているようです。

趣のある建物とはうらはらに、提供されているのは、おしゃれなランチ。












ユウコさんは、チキンと季節の野菜サラダのランチ、えみなさんは、名物だという煮込みハンバーグランチを頼み、デザート三種盛もつけて大満足。


紅茶には、窓ごしの空と木の枝が映っています。




ランチのあとは、またユウコさんのアトリエに戻り、次のてんけんまでに、えみなさんが自宅で作業できるよう、展示作品についていっしょに考えてくれました。


フェイスブックのやりとりの中から生まれた「短冊」による展示。


ユウコさんのメッセージを読んだとき、えみなさんの頭の中には、「言葉の雨」の情景が浮かび、その雨に打たれたいと思ったのです。


えみなさんは、どんなふうな雨にしたいかを、ユウコさんに話しました。

すると、さっそく、ユウコさんが、さらさらと描いてくれたのです。





「なんでもいいから、ちょっと貼ってみる?」


そして、えみなさんが持っていったことばたちの中から、一行ぬきとって、裏紙に印刷してくれたのです。


〈さなぎのように、夢見ていること〉


細く切って、雨のように、無作為に貼ってみます。





「何で吊るす?」


細い紐のようなもの…… タコ糸? 麻ひも? 
メインは短冊なので、糸そのものの存在感は、出ないものがいいのです。


「テグスは?」


ユウコさんの御主人は、釣りが大好きなんです。
さっそく、テグスで吊るしてみたところ、しゃっきりして、でも、目だたず、たまに光って、とってもいい感じ!


(この雨に打たれたい……)


えみなさんの声がぼくに聴こえます。
まだ、たった一つぶだけど、えみなさんには、無数の言葉の雨が見えました。


(今は、まだ、さなぎのように夢みていること)


「物語の森」に降ります。
ユウコさんとえみなさんの「言葉の雨」に、打たれにきてくださいね♪


ティン







ユウコさんとえみなさんの「物語の森」開催まで、一か月を切りました。

ユウコさんとえみなさんの森に寄せる思いがあふれた、個展によせることば。
どんなふうに、この文章ができていったかは、また、ぼくのブログでお伝えします。


物語の森への切符は、ユウコさんとえみなさんのブログ、そして、ソーイングギャラリーのインフォメーションに掲載されています。

内容は同じなのですが、ソーイングギャラリーのインフォメーションが、とっても、かっこよいのです!


ソーイングギャラリーのインフォメーション  → ★★★

ユウコさんのブログ → ★★★
えみなさんのブログ → ★★★


イベントの画像は、ユウコさんが、とっても楽しく創ってくれたんです。
ぼくと、ユウコさんのトモダチのあきも登場しています。







「わくわくおやつの会」に来てくれる〈寺子屋さとちゃん〉と、えみなさんは、明日のてんけんで、初顔合わせです♪
また、報告しますね!


ティン






わたしはわたしのコトバのチカラを信じます


***


えみなさんは、ソーイングギャラリーで開催されていた西村ゆりさんのことばの展示「うみもやまもそらをいだく」を観に行きました。









わたしはわたしのコトバのチカラを信じます


ゆりさんのことばを読んで、えみなさんのおなかの底から、噴火のようにこみあげてきた想いです。


十の音をつかって、くみあわせる無限のチカラ。


えみなさんは、ゆりさんのことばを観て、
「ゆりさんだ……」
と思ったのです。


祈るように、紡ぐように、つづられたことば。
それは、ひたむきに、ひたすらに、まぎれようもなく、どうしようもなく、「ゆりさん」でした。


ゆりさんにしか書けない。
ゆりさんがあふれている。


わかったのです!
ゆりさんに、ゆりさんのことばがあるように、えみなさんには、えみなさんのことばがあることに。


わかったのです!
ゆりさんがゆりさんであればあるほど、えみなさんはえみなさんだということに。


えみなさんは、自分から生まれる自分のことばが、もうれつにいとおしくなりました。
いままで、あたりまえすぎて、その「とうとさ」に気づかなかったのです。


こうして、えみなさんは、「物語の森」に展示しようとしていた作品について、あらためて考え直そうと思いました。


やりたいことが押し寄せてきます。
ちっともやる気にならなかったのは、まちがえていたからなんです。


気づこうとしていなかったからです。
ほんとうに伝えたいと思っていることに。


だから、ぼくは、荒療治に出ました。
だって、もう、あと二か月しかないからです。

別の場所に行く予定だったえみなさんのジャマをしました。
その場所に行けなくして、ソーイングギャラリーに行けるようにしたのです。


この日は、「ななつきぐも ろうどく会」が開催される日でした。


「ななつきぐも」は、西村ゆりさんと高本恭子さん の朗読ユニットです。

ぼくは、えみなさんに気づいてほしいことが、たくさんあるのです。
だから、手段は選びませんでした♪


***





西村ゆりさんと、高本恭子さんの朗読。


ふたりで読んだり、交替で読んだり、輪唱のように言葉をかさねたり。

ゆりさんのつまびくギターの調べ。
恭子さんが鳴らす鉄琴のやわらかい音。


ハミング。
目くばせ。
笑顔。
共鳴。


……


ゆりさんと恭子さんをみていると、うらやましくなります。

でも、べつべつの人間が互いに理解し合うために必要なことから、ずいぶん長いあいだ遠ざかっていることに、えみなさんは気づくのです。


そして、そのことを、むしょうに書き留めておきたくなったのです。


***


トモダチ


わたしたちはまず
友だちになるべきだったのかな
遠慮したり、
ひとりで考えて
うじうじしたりしないで
表情の変化に
ちぢこまったりしないで


思ったことをちゃんと伝えあって
もしも傷つけたら
そんなつもりじゃなかった。ゴメン
って言えて、
イイヨ
って言えて、
なぜ悲しかったかを伝えられて
伝えてくれたことに、アリガトウ
って言えて
そんなふうに少しずつ
ぎこちなさをはらうべきだったのかな


わたしたちはまず
なによりも最初に


だって、だいすきなんだもの。


(ななつきぐもろうどく会にて)


***


この日、「物語の森」の深い場所に隠れていた小さな種に、発芽スイッチが入りました。


なんの種でしょう?
ユウコさんも、えみなさんも、そんな種が眠っていることに、まだ気づいていません。


ぼくは知ってますよ♪


ティン







『生きたい』

その生きたいというのは、

死んだように生きたいんじゃなくて、

いきいきと生きたいんだよね。


みんな安心、平安を求めるけど、

魂はいつも矢面に立ち続けたいんだ。


怖い、死んでもいい、ってくらいで飛び込む、

どうなってもいいからえいっとやる、ってのを、

魂はいつも求めてるんだよね。

どうなるかわからない、っていうことを。(ユウコ)


多くの人は、怖いのはダメなんだ。

冒険も、ましてや矢面なんてとんでもない。

安心と平安が最重要事項だから、

そうじゃない場所にいる人は、救出しなきゃ! 

と思ってるんだよ。


ちがうのにね(^^)

大丈夫なのにね♪(えみな)


***


五回目のてんけんは、奈良市内で開催されたマクロビ&タイ料理ワークショップです。


主宰は、大阪市南堀江にあるヒーリングサロン PLUS SOLEIL(→★★★で、占星術・植物療法・トータルボディケアを行っている滝川さとみさん です。
えみなさんは、初めて会ったときから、さとみさんのことが大好きです。


さとみさんは、昨年から大阪市内や奈良市内の菜園や畑で、無農薬、化学肥料不使用でハーブ、果樹、お野菜などを育てています。


ヒーリングサロンPLUS SOLEILでは施術、鑑定を行い、奈良市内の事務所ではオーガニックや食に関してのワークショップを開催していく予定とのことで、今回のワークショップは、記念すべき第一回目です。

さとみさんが、暑い日も寒い日も、土や虫と格闘しながら、丹精こめて育てたハーブや野菜を、みんなで収穫して、獲れたての食材を使って、マクロビオティックの考え方を応用したタイ料理をつくって食べます。


マクロビオティックとは、


MACRO(全体的な)BIO(生命の)TIC(術)
=「生命を大きな視点で捉え、自然のリズムの中で自分を活かす生活法」


なのだそうです。


講師は、数えきれないほどタイを旅し、タイの歴史、文化、食にとても造詣が深い有本美樹さん です。


美樹さんは、体調を壊したことがきっかけでマクロビを学び、現在はマクロビオティックの師範コースにて、より深く学び実践する日々を送っていらっしゃるそうです。


このワークショップにあたり、美樹さんの愛するタイのお料理と、マクロビの理念を融合し、さとみさんの畑で収穫される食材に合わせたオリジナルメニューを考案してくださいました。


***


この日、ワークショップに参加したのは8名です。

住んでいる地域も、携わっていることも、年齢も、さまざまです。


自己紹介の言葉や表情から、日々を丁寧に、真摯に、前向きに生きていることが伺え、そして何より、聡美さんが大好きなことが伝わってきて、同じ空間にいて、とても心地がよいのでした。


美樹さんの講義は本格的で、マクロビオティックの理念を、しっかり教えていただきました。
そして、何度も試作して、このワークショップのために考えてくださったオリジナルメニュー。


黒米、玄米、白米の三種類のタイ米をブレンドした「ジャスミンライス」
ガパオというタイハーブと、タイの調味料、豆腐、グルテンミートや野菜を彩よく炒めた「豆腐のガパオ」
大豆ミートと各種ハーブと野菜をブレンダーで細かくして捏ねあわせ、成形して焼いた「サイウア」 
バタフライピーというお花の青色が美しい、もち米のデザート「ライスプディング」


テキストには、メニューがタイ語で表記されていたのですが、タイの文字は、まるで小人さんたちが体操しているみたいに、とってもかわいいのです。





限りある時間の中で効率的に作業を進めるため、分担を決めます。

ユウコさんは、ライスプディング担当です。
えみなさんは、サイウア担当。


いよいよ、調理!
まずは食材の調達です。
ユウコさんは、畑に出て、収穫した食材で料理をすることに、とてもテンションがあがっています(笑)


事務所を出て、道路を渡り、土を踏みしめ、アソートクッキーの詰め合わせのように、いろいろなものが少しずつ植えられている畑の場所まで、進んでいくと……


こんもりした畝に、しっかりと根付いて伸びているレモングラスは、根元をさぐって、小さな株ごとに、ねじりとるようにして収穫します。

料理に使うもののほかに、おみやげ用のレモングラスも収穫させてもらいました。
赤ピーマンや、ミニトマトや、ミントなども、みんなで分担して収穫しました。


事務所二階のフロアで調理します。








石臼を使って、材料をペースト状になるまで叩きつぶすという作業を、初めて経験しました。タイの家庭では、どの家にもこのような石臼があるそうです。

(この画像3枚は、さとみさんのブログからお借りしています。 → ★★★


***


完成です。






さとみさんが前日から、どっさり作って用意してくださったハーブティーとともに、みんなでいただきました。
ユウコさんとえみなさんは、スパイスも辛いのも大丈夫。


天と大地から、いっぱいに恵みを受けた食材から、たしかなエネルギーが、からだへ運ばれていくのを感じます。


***


この素敵なワークショップを、ユウコさんとえみなさんが てんけんした目的が、もう一つ あります。


それは、事務所をお借りしているオーナーさんが営む木工所にある木片や廃材、畑の整備で伐採した枝などの中から、気にいったものがあったら、持って帰っていいよと言っていただいたからです。


そうして、幾つかの木片とともに、こんなに素敵なものをいただきました!


この枝も、たくさんの朽ちた葉や、泥や、虫などがついていたものを、さとみさんがきれいにとりはらって、天日に干して、ユウコさんとえみなさんのために用意してくださったものなのです。


ユウコさん、ご満悦です。写真の後方に畑が拡がっています。




奈良駅構内のモスバーガーショップで、てんけん会議をしたあと、ユウコさんは、この恰好でJRに乗り、滋賀県まで帰りました。


勇壮ですね♪

物語の森で、この枝がどのように変身しているか、見つけてくださいね♪


ティン








どれだけ長いあいだ、そばにいたの。
どれだけ長いあいだ、エールを贈り続けていたの。
どれだけ長いあいだ、離れずにいたの。
どれだけ長いあいだ……


ずっとずっとずっとずっと、そばにいて。
ずっとずっとずっとずっと、応援していて。

やっといま、会えた。


やっと会えた、
もう消えない、
もうずっといっしょ。


***


えみなさんは、きみトモ企画(→に参加してくださった人たちの「トモダチ」に会ったとたん、胸がいっぱいになりました。
それは、圧倒的な祈りだったからです。


やっと会えた。


どの子も、そう言っていました。そして、生まれてきて、出逢えたことを歓んでいました。
どの子も、ずっとそばにいた「トモダチ」だってわかりました。

いつも、そばにいて、声をかけ、ずっと応援していたことがわかりました。
どんなふうにそばにいたかも、想像できました。

だって、たたずまいがソックリなんです!
その人にはその子しかありえない! という、絶対的な風貌なのです。


やっと会えた、
もう消えない、
もうずっといっしょ。


その子たちの祈りが、大きな波となって、画面から寄せてきます。
そのこうふく。


名前も教えてもらいました。ことだまがひびきます。


(ああ……)


その子たちの抱えている贈り物が、えみなさんにはわかりました。


名前のひびき。


それは、祈りです。
夢をかなえることだまのチカラ。


どれだけ、長いあいだ、呼んでほしかったの。
どれだけ、長いあいだ、待っていたの。
どれだけ、長いあいだ、離れずにいたの。
どれだけ、長いあいだ……


誰のそばにもいるトモダチ。


名前を呼んだから、とびだしてきたのです。


***


同じ物語を読んでも、飛び出してくるトモダチは、名前も姿も、みんなちがっています。
そのひとだけのトモダチでした。


とびらが、ひらいたのです。


(わたしは、物語で、こういうことがしたかったんだ)


えみなさんは、はっきりわかったのです。

そのことを、伝えてくれた、たくさんの人に、お礼が言いたくて……。
トモダチに勢揃いしてもらいたくて、トモダチのお披露目をしたくて……。


ユウコさんのお誘いに〈YES!〉と言えたのです。


***


トモダチのご紹介をします。きみトモ企画に参加申込みしてくださった順番です。


ユウコさんのトモダチ
名前は、あき です。


中川智子さんのトモダチ
名前は、くるん です。


きゃらめるさんのトモダチ
名前は、トム です。


つきのしずく さんのトモダチ
名前は、ミッケです。


谷水祐子さんのトモダチ
名前は、ピケ です。


千晴さんのトモダチ。
名前は、こりん です。


丸田みどりさんのトモダチ
名前は、きゅん です。


彩花冬流さんのトモダチ
名前は、ヒロト です。


みえこさんのトモダチ
名前は、みーこ です。


ゆいちゃんのトモダチ
名前は、きら です。


ちかちゃんのトモダチ
名前は ひかる です。


あわわさんのトモダチ
名前は、めぐる です。


そして、ぼく。
ティンです!


会いに来てくださいね!!


みどりさんのトモダチ きゅん の キュートな肉球のチラミセです♪





***


会場の閲覧コーナーでは、『きみのトモダチ』の原文もご用意します。


(わたしのトモダチも飛び出してくるかな?)


と思っているかたは、ぜひ、読みにきてjください。


個展の最終日 12月20日 13:00~ は、えみなさんによる朗読 もあります。


原文は長いので、30分弱の朗読用バージョンです。
そのあと、ユウコさんといっしょに、お絵かきする時間を設けています。


森の奥に隠れているトモダチを探しに行きましょう。
つないだ手を、どうか、もう離さないで――――。




12月13日は、寺子屋さとちゃんを「物語の森」にお招きして、どうぶつたちといっしょに、わくわくおやつの会を開催します。


どちらも、お申込みが必要です。


konohadou★gmail.com  ★を@に変えてくださいね。


詳細は ↓




これから、楽しく計画していきます。このブログでご案内しますね!


ティン








その『わたしは価値がある』の、価値の大きさがね、

みんな計り知れないほど宇宙規模なんだ、

って言葉が思いついて。


なんかすさまじくこの世の中は

凄いもんで満ち満ちてるんだと思って。


みんなすごいんだけど、

わたしは、とりわけ特別なんだよね。

わたしは、わたしの魂さんにとって、

最高に特別で、唯一無二だから(笑)


と思って、からだの芯からポカポカした、

今日でした。(ユウコ)


いままで、森へ行って、木をみても、

梢をみあげたり、幹にふれたり、

葉っぱの美しさに息をのんだりして、

感じたつもりになっていましたが、


「根っこ」を感じると、あたたかい!


次からは、根っこを感じようと思うと、

とっても嬉しいのです。(えみな)


***


四回目のてんけんは、京都市内です。


次回、8月30日はどうですか? 京都で、わたしがチラシ描いてた古楽器バンドのライブがあります。 わたし行こうと思ってるのだけど、もし興味があったら、この日てんけんがてらどうかと思って。


というユウコさんからのお誘いで、夕方から錦市場の「やお屋の二かい」で、古楽ライブを楽しむことが決まりました。


あとは、それにあわせて、行きたい場所を考えていきます。
ちょうど、JR京都駅の美術館で、世界の絵本作家展が開催されているので、観に行くことに! 

ほかにもたくさん候補があがり、地図を見ながら経路検索で、乗り換えなどを調べ、スケジュールをたてるえみなさん。

とっても盛りだくさんな計画ができあがりました。


***



世界の絵本作家展は、14作家200点というボリュームで、『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックや、 『ふたりはともだち』(がまくんとかえるくん)のアーノルド・ローベルや、『マドレーヌ』シリーズのルドウィッヒ・ベーメルマンス(名前は覚えてなかったけど、絵はよく知ってる!)の原画があって、なんだか学校の図書室の匂いを思いだしたり、映画「ジュマンジ」の原作者クリス・ヴァン・オールズバーグの、モノクロのとっても緻密な絵に圧倒されたり、かと思えば、とっても単純な線と色の絵本に、ふわっと気持ちが明るくなったり、げらげら笑い転げたり。


入場料が安すぎる! と思えるほどのお得感満載の内容です。


えみなさんは、酒井駒子さん の原画を観ることができて、大満足。
『しろうさぎとりんごの木』のしろうさぎがとってもかわいいのです。胸がきゅんとします。

黒井健さん の原画も久々に観ました。


ユウコさんは、ショーン・タンの『エリック』という絵本を買いました。




だれかにプレゼントしたくなる絵本なのです。

えみなさんは、圧巻の最後のシーンを忘れたくなくて、クリアファイルを買いました。




部屋にかざって、心にぽっかり灯をともすためです。


たくさんの素晴らしい絵本たち。

その中でひときわ異彩……いえ、絵本展を訪れた人を大声で笑わせ、閲覧コーナーの絵本を手にとらせ、最後までページをめくらせ、その名前を口にさせ、離れている友だちを呼んできて共有させ、このへんてこなトモダチ?を、知っている人にも知らない人にも、知らなければなおさら、そのおもしろさを誰かとわかちあわずにはいられない! と思わせ、読む人の心を間違いなくわしづかみにしていたのがやぎたみこさんの『ほげちゃん』です。


もう、これは、絵本を読んでもらうしかありません。


***


美術館に集められた絵本の画風は、さまざまです。画材もいろいろです。


でも、どれがすごくて、どれがすごくないなんて、一ミリも感じる間もなく、みんなすごいことがわかります。
どれひとつ劣ることなく、圧倒的な光をはなって、存在していることが、ひしひしと実感できるのです。


たった一本の線でも。
何十色もの厚塗りでも。
あたらしくても。ふるくても。
日本人でも。外国人でも。


***


ごはんを食べる場所を決めていませんでした。休日の京都です。どこも満員に違いありません。


京都駅を離れた方がいいと思い、地下鉄に向かって歩いていると、地下街でスープとメイン1種とデリ2種をチョイスでき、スコーンか雑穀ごはんを選べるという「コスメキッチンカフェ」に行き当たりました。
まだ空席があります。


こうして、休日の京都駅で並ばずに、おいしいデリランチをもりもり食べることができました。


(わたしたちって、天才!)


***


次に、ボローニャ国際絵本原画展2015入選ジュナイダさん(男性 日本人)のホームギャラリー Hedgehog Books and Gallery へ向かいます。

丸太町で降りて、地図を片手に歩きだしましたが、目印もなく、ウロウロ。


すると、ユウコさんが「UCHU WAGASHI FUKIYOSE」の看板を見つけました。

えみなさんは、今出川にある本店のほうへ行くと思って地図を調べていたのですが、ユウコさんが行こうとしていたのは、こちらの寺町展 FUKIYOSE のお店だったのです。


選び抜いた素材と和三盆糖で作る落雁。
清潔で美しい木の棚に、宝石のように並べられた、かわいらしい形の落雁とこんぺいとう。
箱もとてもかわいいのです。


ユウコさんとえみなさんは、ひと箱ずつ、お土産を買いました。
ユウコさんは、さっそく、お友達と楽しんだようです。






(エリックの本と、この2枚の写真はユウコさんからお借りしています)



***

Hedgehog Books and Gallery は、かもがわカフェの1階にあります。
ちょうどギャラリーは展示替えでからっぽでした。


ジュナイダさんの書籍やポスター、ポストカード、プロダクトが並ぶ店内は、なぜだか理科研究室みたいな気配です。


そして、一冊の画集の表紙を観たとき、えみなさんはビックリしました。
ある人のフェイスブックの記事で紹介されていて、とても気になり、手にとりたいと思っていた画集だったからです。


それは、 「LAPIS・MOTION IN THE SILENCE」という画集でした。

鉱石の声が、ジュナイダさんには聴こえるのだと思いました。

それを物語にすることができるのだと。
ものいわぬ鉱石のものがたり。


地球だったころの。宇宙の星だったころの。




えみなさんは、大判のカードを二枚買いました。


***


次はヤオイソです。フルーツサンド一度食べてみたいのです! 大急ぎ!

御所の中の道を通って、近道をします。
でも、食べている時間がないことがわかり、お持ち帰りにしてもらいました。


錦市場、やおやの二かい へ急げ!


***

いつ来ても、おいしそうな食材であふれている錦市場。
晩のおかずにしたいものや、すぐに食べてしまいたいもの、京都ならではの素材を使ったスイーツに目移りします。


その一角にある八百屋さんの二階にある食事処を借り切って、二人の男性ヴァイオリニストと女性のチェンバリストによる三人のユニット「わぁるどばろっきー」の古楽ライブが行われるのです。





(わぁるどぶろっきーさんのフェイスブックの記事より、お借りしています)


様々な古楽器、カスタネット等を用いて、中世、ルネサンス、バロックからトルコ、タンゴ、アイリッシュなど世界のあらゆる地域の音楽が、彼らの独自サウンドで熱く再現されてゆきます。

三人があまりにも楽しそうに演奏をするので、誰もが笑顔になって、心が躍ります。

えみなさんは、不思議なチェンバロの音がとっても好きになりました。


ユウコさんは、御縁があって、翌週、東近江市で開催されるわぁるど ばろっきーの古楽ライブのチラシを描いたのでした。

ユウコさんの描いたイメージイラストを、メンバーさんたちみんな、とっても喜んでくださっていました。
おしごとモードのユウコさんは、きらきらして、とってもまぶしいです。


***


気がついたら、今日は個展の話は何もしていない、ユウコさんとえみなさん。


でも、たくさんの絵本の、さまざまな画風や切り口を目の当たりにしたえみなさんは、どの絵本にも、居場所があることがわかったのです。


どの絵本にも、その絵本が大好きな子どもたちや大人たちがいて、大切に、必要とされていることが。
たとえ、それが、たった一人でも。


えみなさんは自分の書くものに、まったく自信が持てずにいたけれど、そもそも、そういうレベルの話ではないということが、圧倒的な迫力で、えみなさんに押し寄せてきたのです。


どんなものでも、その人にしか創れないもので、できています。


***


この日、えみなさんが、個展のために用意した覚書帳に書いたメモです。


~私、全然できてないけど、なんか、ふっきれた。
ユウコちゃんとのコラボは、やっているうちに整っていくもので、最初から無理しなくていいんだね。
私は私のやりたいことをする。朗読も。本づくりも。
そのためにやる~


そうして、えみなさんは 「今からすること」 と題して、箇条書きでやりたいことを書いていきました。
(……今、見てみると、7つの項目のうち、完成しているのは2つだけなんですけどね(爆))


***


次に、えみなさんは、始めたばかりの巡礼の二枚目のカードを引いたのです。

自信。


(そうきたかーーー)


えみなさんは思いました。


好きなものに気づいて、とことん愛して、ずっと続けている。ただそれだけ。

ただ気づきとことん好きでゆるがずにやり続けているそれが自信
好きで続けていることに胸を張れる。それが自信。





だったら、自信のカタマリだよ。
ユウコさんも、えみなさんも。


(わたしたちって、天才!)


ティン









頭ではわかってるんだけど、

ぜんぜん重い腰があがりません(汗)
きみトモの絵を描いてくださった人たちに

連絡を取らないといけないのだけど、

ぐずぐずしています(汗)
本から飛び出したり、

モビールで揺れたりしているあの子たちを思うと、

わくわくするのに。


朗読だって、きみトモ展示をするのだから、

聴く人がダレないくらいの時間に

リライトして読めばいいと、わかっているんです。

簡易製本すればいいこともわかってるんです。

どこかの場面をジオラマみたいにしたら

素敵だということもわかってるんです。

わかってるんだけどなーーーーーーーっ(えみな)


***


こうして、個展に向けて、ユウコさんと「てんけん」しながらも、えみなさんは、なにかこう、スイッチの入らない自分を感じていました。


手をのばせば届くところに、ほしいものがあるのに。
やることがいっぱいあるのに。


あれれ?
やること? 


「やること」ってなんでしょう?
「やらなければいけないこと」? 
「やったほうがいいこと」?


それは、「やりたい」こととは、ちがうのでしょうか?


えみなさんは、何か隠しています。

でも、それはまだ、表には出て来たがらないようです。
いくら、ぼくがダイレクトにささやいたとしても、えみなさんは認めないのです。
そこでぼくは、えみなさんの心に働きかけました。


巡礼の旅です。


えみなさんは、この旅を自分で思いついたと感じているでしょうが、ぼくの仕業です(笑)
こうして、えみなさんを悩ませている「スイッチの入らなさ」の答を知るために、えみなさんは巡礼に出ることにしたのです。


カードによる巡礼の旅です。

去年の春も、えみなさんはこの旅をしています。

林ゆう子さんと、くれや萌絵さんが制作したENMAカードという36枚の言葉のカードを引いて、感じたことを書きとめていくのです。

ほら、ここにも「ゆうこさん」が登場しましたよ(笑)


えみなさんが、この巡礼の旅によせて書いた文章があるので、転載します。

なぜなら、これが『きみのトモダチ』を思い出すキッカケになった出来事だからです。
もちろん、ぼくの仕業です。


*********************************


◆巡礼の始まり◆   


一組のカードに出逢いました。
裏を向けて重ねた山から、一日に一枚ずつ、引いていくことにしました。


シンプルなフォントで浮かびあがる言葉は、圧倒的な存在のオーラを放ちつつ、こんなもんじゃないと、本来の姿をひそめていて、まるで、抜きたての根菜か、掘り出したばかりの鉱物のようでした。


みずみずしさ。生命力。輝き。真理。


そろそろと土をはらって、あらゆる角度から光をあてるような自問自答を、何度も繰り返すうちに、ふいに飛びだしてくる新しいベクトル。

着地点に用意されていたのは、思いもかけない感情や情景でした。


何日目かに、ふと、


「導かれている」


とわかったのです。
これは、カードを巡る旅だと。

札所を巡るお遍路さんの姿が思い浮かびました。
だとすれば、すべてのカードを引き終えた日に、いったい何が起こるのでしょう。


こうして、巡礼が始まったのです。


2014年 春 浜田えみな


◆猫たち◆


旅を続けながら、御朱印帳がわりに、浮かんだ言葉や想いを綴っていました。
いつしか、一日一枚という枠はとれ、一日に何枚も巡ることもあれば、二日間、先に進めないこともありました。

そのうち、ベクトルが向かった着地点には、フラッシュバックのように、もしくはデジャブのように、猫の姿が浮かびはじめました。


(なぜ、猫なのか?)


見たこともない景色の中で、会ったこともない猫たちが、毅然と、飄々と、どこ吹く風で、好きなことをして、ありのままに生きていました。


「探して」


と、猫たちは言うのです。


「わたしを見つけて」


と。


(だって、どこにいるの?)


猫たちは、しなやかで美しくて、気ままで知らんぷりでした。


「探して」
「見つけて」
「ここにいる」


どこだかわからない場所に、猫たちは確かにいたのです。



◆猫さがし◆


「探して」とか「見つけて」とか「早く」とか、好き勝手なことを、てんでにしゃべっている猫たちを、いったいどうやって見つければいいのでしょう。

ためしに、インターネットで猫の画像を呼び出し、探そうとしてみました。


(…………)


あまりの膨大さに、すぐに作業を投げ出しました。頭に浮かんだのは、


〈小林あっこさん〉


でした。
あっこさんに誘われて、猫の写真展を観に行ったことがあったからです。


展覧会場のパネルをみつめるまなざしや、無意識にこぼれる猫たちへの言葉かけにふれ、自分が持ちえないものを持つ人への感動で、胸がいっぱいになりました。

とはいえ、どこにいるのかもわからない猫たちを、「探して」などと頼めるわけもなく、いつか自分でやるんだろうなあとあきらめて、巡礼を続けていると……


引き受けてくださったんです。魔法のように。
そして、猫たちを探して、見つけて、つれてきてくれると、約束してくれたのです。



◆ENMA巡礼◆


2014年4月20日 「シンプル」という札から始まった旅は、5月10日 「覚悟」という札で終わりました。21日目でした。


猫たちに出逢うための旅でした。
小林あっこさんが探して連れてきてくれました。あっこさんのおかげで会えました。

猫たちが織りなす、全身全霊の問いかけに向きあって、


「言葉はいらない」


とわかったのです。
だけど、私は「書く」ということも。


あっこさん ありがとうございました。心からの感謝をこめて。


2014年 初夏  浜田えみな



********************************


一冊のフォトブックができあがっても、えみなさんは、まだ気づいていませんでした。

なぜ、「猫」なのか。


シツレイにもほどがあるってもんです。
えみなさんは、ぼくのことを、すっかり忘れていたのです。


だから、ぼくだって、ちょっとイジワルな気持ちになりました。
ほんとうにほしいものをどんどん先延ばしにする、えみなさんの悪いくせ知らんぷりしてやりました。


小林あっこさん は、すぐに猫たちを集めてくれたのに、えみなさんは言葉の原稿をなかなか仕上げることができません。


あっこさんは、えみなさんが考えやすいように、言葉のページだけが空白のままの、猫たちのフォトブックを見本に印刷して送ってくれました。
それでも、まだ、えみなさんの腰はあがらないのです。


あんまり放ったらかしにしていたので、フォトブックの保管期限の更新を忘れ、編集中のデータがサイトから消えてしまいました。

それでも、優しいあっこさんは、


「パソコンにデータがあるから、大丈夫。えみなさんの原稿ができたら、すぐにできるから、一気に仕上げましょう」


って言ってくれたのです。


このときに、さっさと仕上げればいいのに、えみなさんは、まだぐずぐず。

まだわからないえみなさんに、ぼくも、堪忍袋の緒が切れるってもんです。


その想いが作用したのか、それとも、あっこさんのそばにいるぼくみたいなトモダチが、あっこさんへ伝えたいことがあったからなのか、ある日、あっこさんのパソコンのデータがとんでしまいます。
もちろん、えみなさんの猫たちも。


えみなさんの手に残った、コトバのページがマッシロのままの一冊だけの「ENMA巡礼」


自業自得です。
ところが、この一冊を、えみなさんは失くしてしまうのです(!!)
猫たちが逃げ出したのかもしれません。


そのことを、あっこさんに伝えたとき……


発注したフォトブックは、半年間、データが保管されていることがわかったのです。
すべて消えてしまったと思っていた猫たちが、まだ、えみなさんが気づいてくれるのを待っていてくれたのです。


まさに、その半年の期限が切れようとしている時でした。

そこであわてて、追加で5冊、注文をしたえみなさん。
ぼくのおかげだって、わかってるのかな。


しかし、このときもまだ、原稿はできていませんでした。
まっしろのページのまま、そのうちの2冊は、旅だっていきました。


未完成のままでも、受け取ってほしい人がいたからです。

「未完成は完成へのエネルギーを秘めた、ある意味、完成よりもパワフルな状態」だと教えてくれたのです。

このかたたちは、今回の個展にあたっても、キーパーソンですので、また、ご紹介します。


その後、えみなさんはようやく、未完成のページを埋める決意をし、原稿を書きます。(上記に転載したものです)

そして、なぜ、猫なのか? ということを、また、うつらうつら考えて……、ようやく!!

ぼくのことを思いだしたのです。シツレイにもほどがありますよね。


『ENMA巡礼』は、 「物語の森」の閲覧コーナーに置くつもりですので、どうぞ手にとってください。

チラ見せに何がいいか、三枚カードを引きました。




「失敗」-双六


結果のひとつ。サイコロの目と同じ。

目の前のすごろくのマス目をたどればいい。

一回休み。二マス戻る。五マス進む。

ふりだしに戻る。歌を歌う。……


そんなもんだ。


いきなり、「あがり!」ということだって。





「再生」-有為


もう、再生しないでいいくらい生き抜きたい。





「どうでもええやん」-ん


しりとりの「ん」みたいなもの。

否定や逃避ではなく、次元上昇するマシン。


リセットするのではなく、ステージを変える。


***



そうして、『きみのトモダチ』を書いてから、二十年以上も経って、ようやく、えみなさんは、置き去りにしたままのものがあるではないか? ということに目を向けはじめました。

とはいえ、「置き去り」と「封印」は同じようなものですから、えみなさんは、あんまり向き合いたくないのです。たぶん。


だから、少しずつ、少しずつ、近づいていきます。
ぼくもそれを、無理強いしたりしません。


なので、えみなさんが、またもや「巡礼」をすると決めたときも、内心、あきれましたが、「やるならどうぞ」 って感じです。しかたないですからね。
えみなさんは、遠回りだけは大好きなので、どんどんやるのです。


今回の巡礼は、 「バランス」で始まりました。
えみなさんは、散文ではなく、三十一文字で、しかもそのワードを織り込むと決めたようです。




バランスって、もう動けないことなんだ それはとってもつまらないよね


えみなさんは、なんのバランスを取ろうとして、何を壊したくなくて、動けずにいるのでしょうか。
今回の巡礼は8月29日に始まり、10月3日に終わりました。36日間の巡礼の旅。


チラ見せの三枚は、「自信」「再生」「覚悟」





ただ気づきとことん好きでゆるがずにやり続けているそれが自信





昨日見た夢の中では世界から消えていました再生ボタン




するしないどちらの結果もシンと視て決めたことから逃げない覚悟


***


昨年の巡礼の言葉と並べてみると、えみなさんの心境の変化がわかります。



最後の一枚は、「嘘つき」でした。





ENMAさまからこの言葉をもらうとは、まさに「喝!」


そのときのえみなさんは、「嘘つき」な自分は認めましたが、「何に嘘をついているか」は認めたくなくて、知らんふり。

でも、とっても大切なギフトを受け取ります。


真実を知る人だけが嘘をつく


このことに気づいたのです。
嘘つきなえみなさんは、ほんとうのことを、ちゃんと知っています。
では、なぜ嘘をつくのでしょう。


守りたいけど暴かれたくて


なるほど!

えみなさんの気持ちがわかったので、ぼくは、じゃんじゃん暴いてあげることにしました。
だから、ここからのえみなさんの変化はすごいです。
ユウコさんとの関係も、どんどん、むきだしになって近づいていくのです。


そして、 「物語の森」の隠されたテーマが顔をのぞかせてきます。
なぜ、ユウコさんとえみなさんが出逢ったのかも。


そのお話は、「てんけん」の合間に、これからじっくり♪


ティン