ななつきぐもろうどくかい | 物語の森

物語の森

立っているのは、森の入口
迷い込むように導かれて
出逢う
あなただけのrecord
光の糸で聴く
そこは、モノガタリの森




わたしはわたしのコトバのチカラを信じます


***


えみなさんは、ソーイングギャラリーで開催されていた西村ゆりさんのことばの展示「うみもやまもそらをいだく」を観に行きました。









わたしはわたしのコトバのチカラを信じます


ゆりさんのことばを読んで、えみなさんのおなかの底から、噴火のようにこみあげてきた想いです。


十の音をつかって、くみあわせる無限のチカラ。


えみなさんは、ゆりさんのことばを観て、
「ゆりさんだ……」
と思ったのです。


祈るように、紡ぐように、つづられたことば。
それは、ひたむきに、ひたすらに、まぎれようもなく、どうしようもなく、「ゆりさん」でした。


ゆりさんにしか書けない。
ゆりさんがあふれている。


わかったのです!
ゆりさんに、ゆりさんのことばがあるように、えみなさんには、えみなさんのことばがあることに。


わかったのです!
ゆりさんがゆりさんであればあるほど、えみなさんはえみなさんだということに。


えみなさんは、自分から生まれる自分のことばが、もうれつにいとおしくなりました。
いままで、あたりまえすぎて、その「とうとさ」に気づかなかったのです。


こうして、えみなさんは、「物語の森」に展示しようとしていた作品について、あらためて考え直そうと思いました。


やりたいことが押し寄せてきます。
ちっともやる気にならなかったのは、まちがえていたからなんです。


気づこうとしていなかったからです。
ほんとうに伝えたいと思っていることに。


だから、ぼくは、荒療治に出ました。
だって、もう、あと二か月しかないからです。

別の場所に行く予定だったえみなさんのジャマをしました。
その場所に行けなくして、ソーイングギャラリーに行けるようにしたのです。


この日は、「ななつきぐも ろうどく会」が開催される日でした。


「ななつきぐも」は、西村ゆりさんと高本恭子さん の朗読ユニットです。

ぼくは、えみなさんに気づいてほしいことが、たくさんあるのです。
だから、手段は選びませんでした♪


***





西村ゆりさんと、高本恭子さんの朗読。


ふたりで読んだり、交替で読んだり、輪唱のように言葉をかさねたり。

ゆりさんのつまびくギターの調べ。
恭子さんが鳴らす鉄琴のやわらかい音。


ハミング。
目くばせ。
笑顔。
共鳴。


……


ゆりさんと恭子さんをみていると、うらやましくなります。

でも、べつべつの人間が互いに理解し合うために必要なことから、ずいぶん長いあいだ遠ざかっていることに、えみなさんは気づくのです。


そして、そのことを、むしょうに書き留めておきたくなったのです。


***


トモダチ


わたしたちはまず
友だちになるべきだったのかな
遠慮したり、
ひとりで考えて
うじうじしたりしないで
表情の変化に
ちぢこまったりしないで


思ったことをちゃんと伝えあって
もしも傷つけたら
そんなつもりじゃなかった。ゴメン
って言えて、
イイヨ
って言えて、
なぜ悲しかったかを伝えられて
伝えてくれたことに、アリガトウ
って言えて
そんなふうに少しずつ
ぎこちなさをはらうべきだったのかな


わたしたちはまず
なによりも最初に


だって、だいすきなんだもの。


(ななつきぐもろうどく会にて)


***


この日、「物語の森」の深い場所に隠れていた小さな種に、発芽スイッチが入りました。


なんの種でしょう?
ユウコさんも、えみなさんも、そんな種が眠っていることに、まだ気づいていません。


ぼくは知ってますよ♪


ティン