<目次>
ジュンコ田中ロングインタビュー byさいわいとみよ の連載を開始します♪
田中【ジュンコ田中ロングインタビュー①】第一章 地獄の日々
【ジュンコ田中ロングインタビュー②】第二章<その1>長女の発達障害
【ジュンコ田中ロングインタビュー③】第二章<その2>車椅子のわたしにお供え物??
【ジュンコ田中ロングインタビュー④】第三章 心に秘められた力
【ジュンコ田中ロングインタビュー⑤】第四章 乳がん発病から東京を目指す
【ジュンコ田中ロングインタビュー⑥】第五章<その1> 「ラポール・ラボ」を立ち上げる
【ジュンコ田中ロングインタビュー⑦】第五章<その2>NLPコースとは…
【ジュンコ田中ロングインタビュー⑧】第五章<その3>まずは自分自身を知ることから
【ジュンコ田中ロングインタビュー⑨】第六章 蜘蛛の糸ー地獄から天国へと 今回の記事
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第6章 蜘蛛の糸ー地獄から天国へと
カサンドラ脱却のお茶会&勉強会やNLPコースでの受講生さんの変化を語るジュンコさんは、とにかく生き生きとしてパワフル、でもその裏側に、時折、彼女の中に隠れているある感情を感じました。
現在の夫は、18歳からお付き合いをしている、当時は「田中君」と呼んでいた。彼は周りの人やジュンコさんにはないユニークな発想ととびぬけている一風変わった才能、「この人には到底叶わない」と、ジュンコさんが感じる気持ちは、彼への憧れだった。
お付き合いをしている頃から、「そういえば、ちょっと冷や冷やするところがあり、このドキドキが恋なのかしら?とわからなかったけど・・(笑)」とジュンコさん。
大学生の頃の田中くんとのデート
そんな昔話から「彼は私が出会った18歳のままなのよね。。。」と話したジュンコさんはちょっと寂しそうでした。
一般的には、結婚して子供ができて、親になるなど
パートナーとは共に変化し成長していくからこそ、
お互い理解を深めあい、そして支えあえる。
ジュンコさんが母親になり、恋人だった彼は発達障害。
ジュンコさんは彼にとっては心の支えではあったが、
自分自身の心はずっと一人で支えてきた。
手足麻痺でベットで寝たきり、
乳がん治療で髪が抜けてしまっていた時でさえ。
共に成長し支えあって欲しかったパートナーの心は、
ジュンコさんの側にはいなかった。
その孤独をずっと抱えてこられた。
ジュンコさんはこれを芥川龍之介の作品「蜘蛛の糸」で語られる。
地獄の生活から一筋の蜘蛛の糸がキラリと光る、それは天国への道筋を示す希望の光。自分を変えるために、心を学び、光へと手を伸ばしがむしゃらに登り続けた。
ふと、下を見下ろすと、同じようにその蜘蛛の糸を辿って地獄から救いを求めて、もがきながら懸命に上ってくる人達がいる。
ジュンコさんは、その人たちの手をとって、一緒に登りたいと。
そんなジュンコさんの夢は、カサンドラ症候群の方だけでなく次の未来の世代へ引き継ぎたい想いへと広がっていった。