図書館の魔女(第一巻)/高田 大介 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

発売日:2016/4/15
文 庫:368ページ
ISBN-13:978-4062933650

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、
史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」
マツリカに仕えることになる。
古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、
「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たない
うら若き少女だった。

本を愛し、言葉の力を信じるすべての人に!
超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!
第45回メフィスト賞受賞作。
---------------------------
初めましての作家さん

Mirokuさんのレビューで発見して読もうと思っていたんですが、

間違えてジョー・ウォルトン作の「図書室の魔法」
購入して読んでました(;^_^A
読み始めて間違ったと気付いたんですけどね(○ ̄m ̄)

さて、メフィスト賞受賞作ということで、
これは個人的に当たり外れがある(^◇^;)
しかし!これは大当たり!既に今年の上位確定です。

目次も面白い。四巻分の目次が全て入っていて、
世界地図(異世界)が見開きで載っている。
それを見て、あぁ~この広い世界を全て含んだ
物語なんだなぁ~と想像しました

魔女と言っても、魔法ファンタジーではないです。
頭脳を駆使した推理と深い洞察力で導き出される予見が
まるで魔法のように見えるからでしょう
そして図書館から始まる言葉と政治がメインの
国盗りというより、戦いを避けて国を守る物語ですかね?

戦いを将棋に例える作品は色々ありますが
本当に将棋理解してなくても、これは将棋的な発想と
想像できる位に楽しい。

言語学者である著者が、とてつもなく広い世界と
心理を文字で綴る
語彙が豊富で難しい言い回しが多いですが
なるほど!と思いながら読めて、ワクワクが止まらない。

高い塔の魔女の先代は、高い塔の魔法使いであり
魔女の祖父であるタイキ
あ・・・十二国記の泰麒が老人になった姿を
を連想してしまった(^◇^;)

鍛冶の里での先生との会話や、友人との会話
迎えの男とのやり取りに、最初から違和感があった
なのに悪い癖で、サクっとスルーしてしまいました。
たぶん礼儀作法の1つだと勝手に思ったんだなぁ
これは、後で気付きましたよ。(゚O゚;アッ!って・・・

鍛冶の里で生まれ育った少年・キリヒトが、
史上最古の図書館のある高い塔に住む魔女
マツリカに仕えることになる。

東大陸と西大陸には確執があり、陰謀が渦巻いている。
西大陸の一ノ谷の中心である図書館と、その象徴である
図書館の魔女:マツリカは他国から見ると邪魔な存在。

古代から現代までの書物による知識を持つマツリカは
〝声”を持たない
山育ちのキリヒトは、会話はできても言葉を知らない
けれど手話は理解できる。

マツリカに付き従う有能な司書のハルカゼとキリン。
キリヒトは少しずつでも言葉を教わることになるのだが
図書館の面々は、キリヒトのある能力に気付く。

そこで、マツリカは、キリヒトに通訳を命じ
手話をさらに発展させた、聾唖にして全盲の人々が
用いた、触れる事によって伝える「指語」を編み出す。
その執念たるや、凄まじい!

そして練習を兼ねて外を歩いていた時、キリヒトが
気付いた事に、マツリカが更なる発見をし、確信する。

いやぁ~面白い!
蘊蓄とワクワクと緊張と発見が次々と押し寄せるので
飽きる暇がない(^◇^;)
っていうか、次々とページを捲ってしまいます。

本を愛し、言葉の力を信じるすべての人に!っていう
紹介が、正に!って感じです。
さぁ~続きのレビューを書かないと(;^_^A

 

図書館の魔女シリーズ 感想
図書館の魔女(第一巻)
図書館の魔女(第二巻)
図書館の魔女(第三巻)
図書館の魔女(第四巻)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(上)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(下)