図書館の魔女(第二巻)/高田 大介 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2016/4/15
文 庫:464ページ
ISBN-13:978-4062933667
 

図書館のある一ノ谷は、海を挟んで接する大国ニザマの
剥き出しの覇権意識により、重大な危機に晒されていた。
マツリカ率いる図書館は、軍縮を提案するも、ニザマ側は
一ノ谷政界を混乱させるべく、重鎮政治家に刺客を放つ。
マツリカはその智慧と機転で暗殺計画を蹉跌に追い込むが、
次の凶刃は自身に及ぶ! 第45回メフィスト賞受賞作。
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第二巻

キリヒトが気付いて、マツリカが発見し、確信した
地下にある忘れ去られた設備。
これは側近であるハルカゼとキリンにも秘密とされた。

暗闇の中、予測に基づいた探索と新たな発見と考察。
それにより先人達の知恵と知識と謎に触れる。
何よりも役に立ったのが、闇の中の指話であった。

探検の後には、こっそり市中見学に繰り出す。
人の目に壁は立てられず、人の口に戸は閉てられない。
図書館の魔女が声をもたないのは誰もが知るところ。
だから市中では指話で露店を散策しては、
密かに細やかな事を楽しみ、新たな約束も出来た。

そんな中、ハルカゼが間諜を配置していた場所に
マツリカは興味本位でキリヒトを伴って忍び込む。
そこで交わされた何気ない会話や言葉、様子から
陰謀が進行中であることを確信。
たわいのないたった一言の会話から見破った
その洞察力と推理の組み立てに鳥肌立ちました(〇o〇;)

その後、約束していた郊外での散策。
秘密裏に出発したはずだったが、敵にも
優れた洞察力を持つものがいた。

河原で衛兵がキリヒトに習って、護衛を緩めて
楽しんでいた時、刺客は放たれた。

そしてマツリカと衛兵達は、キリヒトの本当の使命を
知ることになる。
悲し気な切ない笑顔をみせたキリヒト。

その顔を忘れられないマツリカ・・・

 

そうだよね・・・のどかに過ごせていたら
どんなにか幸せだったろうに・・・

離れでの待機を言い渡され、一人戻ったキリヒトの事を

老いた門衛だけがわかっていた。


キリヒトをどう扱っていいのか戸惑う図書館側の面々。
その詳細な描写から、更に色んな事がわかる。

図書館側の面々との距離が近づいたと思っていた矢先に
突き付けられた心の葛藤。

しかし、くよくよしている時間はない。
マツリカ達は政治的にどう動く!

最後のシーンは本当に切なくて、それでも二人は
どこか似たような境遇だから、きっと通じ合っていると信じてる!

全く、次から次へと降りかかる事件が多すぎます!
ワクワクだけでなく、心臓に悪いドキドキが追加されて
ますます目が離せません。

さぁ~続きのレビューを書かなくては!

 


図書館の魔女シリーズ 感想
図書館の魔女(第一巻)
図書館の魔女(第二巻)
図書館の魔女(第三巻)
図書館の魔女(第四巻)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(上)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(下)