発売日:2017/5/16
文 庫:448ページ
ISBN-13:978-4062936538
道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、
目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。
しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の
跋扈する裏切り者の街と化していた。
姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。
喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。
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図書館の魔女シリーズ 続編上巻
下巻を読み終わってから、書いているのですが
タイトルの意味は、下巻を読むと納得できます。
マツリカの洞察力も恐ろしいものだったけれど
カロイと姫様の洞察力もなかなかのものでした。
欲しいなぁ~洞察力(^◇^;)
おっと・・・初っ端から脱線してしまった(;^_^A
色んな方がレビューで記しているように、前4作の
続編としては、読み始めから「?」の嵐でした。
キリヒトとマツリカの活躍を期待したのは
私だけではないでしょう。
ただ、山賤(ヤマガツ)が登場した時点で、キリヒトと
同類の山を知る者達だと思ってワクワクした。
ニザマ界隈では山賤は、剛力と呼ばれているらしい。
更にニザマの衛兵と姫様、そして鼠(孤児たち)に
杣(そま:樵の住む)の里から救出された黒(ハク)
そして廓の面々が主な登場人物である。
さて前作の続きとなると、政界に目をやれば
マツリカの予測通りにニザマ版、天下分け目の戦い。
動乱と混乱に便乗した卑劣な策略
巻き込まれて犠牲になるのは、決まって市井の人々。
やり口の酷さは正に極悪非道。
グロ描写があるので、注意です。それほど酷い。
裏切者の街で、誰が裏切者で誰を信じればいいのか。
仁・義を誇りとして生きて来た人々が
立場を越えて助け合う。
色んなところに伏線が仕込んである。
その回収は下巻でのお楽しみ。
帯に記された「国を追われた一人の美姫、そして
荒くれ者とこそ泥たり。世に軽んじられた若者と
少年たちが、驟雨降りしきる港町を駆け抜ける!」
まさに、そんな感じ。
洞察力に優れた姫だもの、やはり賢かった!
囚われた姫奪還作戦は成功するのか??
緊迫した状態で下巻に続く!
図書館の魔女シリーズ 感想
図書館の魔女(第一巻)
図書館の魔女(第二巻)
図書館の魔女(第三巻)
図書館の魔女(第四巻)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(上)
図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)(下)