ROLEX GMTマスター ref.16700オーバーホール!
およそ30年前、当時学生だった私が買った唯一の高い買い物です。喫茶店のアルバイトで稼いだ30万円を握りしめ、青山のエバンスで購入しました。そう、30年前はロレックスのスポーツモデルが並行輸入品で30万程度で買える夢のある時代でした。今じゃ安くて正規店では170万円、並行店では倍の300万円オーバー…貴金属を使ってないただのステンレスのモデルでそんな値段て、ボ〇タクリだろ…随分前にリューズの閉め忘れで風防(ガラス)内面に水滴が付着した時にはエバンスにオーバーホールに出しました。それから20年以上経ち、いつも一緒だったGMTマスターは出番をGショックに奪われるようになりました。買ったその時は特別だったアイテムも、時間が経つにつれ特別な喜びから日常的な喜びに変わり、あって当たり前の物になり、そのうち何も感じなくなる。しかもあちこちに擦り傷がつき、ベゼルは色あせて、それくらいはまだ良いけど決定的なのはリューズのねじ込みが極端に浅くなり、防水性に問題が出始めたこと。部品があるうちにオーバーホールしておこうかな?今回のオーバーホールは新宿のロレックスに出すことにしました。いろいろ調べてもらい、針のトリチウム夜光に亀裂があるのでそれは交換。よく日本ロレックスにオーバーホール出すと光らない文字盤は強制交換!という噂がありますが、文字盤の土台などが劣化していなければ交換はしないで済みそうです。恐るべきは提示されたオーバーホールの基本料金 163,000円。え?ユーチューブで日ロレにオーバーホールに出す動画を見ると10万前後じゃなかったっけ?どうやらアンティークなモデルは現行品より基本料金が高いみたいです。・クリスタルガラスの11時付近に欠けがあるので交換で・ベゼル(赤と青の輪っか)の赤が褪色してピンクになっているので交換で(ピンクってなんかイヤだし)・研磨で小傷を取ってね以上を希望して6月15日に時計を預け、6月23日に見積もりが届きました。ベルトの接続部分が破損で交換が加わり、279,290円…買った時の金額とほぼ一緒じゃーん!以前はポリッシング(研磨作業)が基本料金に含まれていたようですが今回は別料金。ただしリューズ交換(雄ネジ&雌ネジ)は基本料金に入っているようです。ピンク色に褪色したベゼルは‟桜色ディスク”とかで価値があり、交換は資産価値を下げる愚行という人もいますが、ピンクだと輪郭がモヤ~ンとするし売り飛ばす気は無いので私は交換です。小傷がそのままの個体をノンポリッシュ個体と珍重し、研磨は資産価値を下げる暴挙という人もいますが私はギラッギラしたのが好きなので磨いちゃいます。もし提示されたOH内容に同意できない場合は作業はせずに返却してもらえるようですが、返信封筒に同意!の旨を記入し翌日24日に投函。7月17日㈮、ビール飲んで酩酊状態のときにオーバーホール完了の連絡があり、翌日に受け取りに行ってきました。オーバーホールが完了した時計はこんなカッコいいケースに収納されて戻ってきます。緑と白のカードは2年間の国際保証書。普通に使っていて不具合があれば面倒見てくれるようです。ベゼルの赤はピンク色から真っ赤になり、輪郭がはっきりと戻りました。文字盤は未交換で、文字盤のトリチウムと針のルミノバの色の違いが目立つかな?と心配しましたが、もともと文字盤のトリチウムがベージュに焼けていないのでそれほど目立たない。ただし当然暗闇だとトリチウム文字盤は光らず、ルミノバの針だけ光る、という具合です。小傷はかなりきれいに磨かれて新品みたい。30年前にエバンスで購入した後に、今はもうない青山茶館で妻と一緒にお茶を飲み、嬉しくてドキドキしながら腕につけた記憶が蘇ります。高いけど正規オーバーホールは、出して良かった。大事に使っていこう。