昨年の11月、友人K氏、T氏とキャンプをしようということになりました。
河原でたき火で暖をとりながら酒を酌み交わし、一年の締めくくりとしてふさわしい有意義なものにしようと計画していました。
しかし、あろうことかキャンプ前の数日前から体調がすぐれず、咳、38度以上の熱、寒気、関節の痛み、加えて変な頭痛が出てしまい、キャンプ前に何とか全快しなければならないというミッションが課されてしまいました。
ごく普通の風邪なら、回復曲線というか、この風邪がいつまでに寛解するかがなんとなく頭でわかったりします。
しかしいつもの風邪となんか違う…
会社ってなかなか休めない(代わりが居ない)ので、辛抱して出勤しないと…
病院で診てもらおうと、とある病院へ電話しました。
国民総出のコロナ祭りの後、発熱したら診察前に電話だよね!は、もはや常識中の常識。
電話で2分くらい待たされた挙句、お医者様のおっしゃることを要約すると
①診察に来ないでドラッグストアで検査キットを買えよオラ
②インフルだったら薬くらいは処方してやる
③コロナだったら特効薬はないからドラッグストアで適当な薬を買って自力で治せ
大変ご丁寧にありがとうございます。
そうですよね。
私なんかのために診察の時間を割いていただくのが何だか申し訳なくなってしまい、お医者さまって本当に大変なお仕事なんだろうなと思ってしまった次第であります。
熱を出して苦しんでいる子どもたちやお年寄りを、どうか優先的に診て差し上げてください。
私ごときが大変恐れながら、お医者様にお伝えしたいことがひとつだけございます。
タケノコみたいな医者だな!
タケノコ=ヤブにもならない…
平日休みの私のために有休をとってくれた友人2人には申し訳なく、その後会社で3名くらいコロナ発症。
もちろんそのコロナがモッガディート発祥かどうかは知る由もありません。
まあいいや。
咳は1か月くらい続きましたが嗅覚異常は無く、職場のきな臭さを秒速で嗅ぎ分けるので問題は無いでしょう。
2月の河原は寒く、K氏と一緒に鍋をつつきます。
寒いときは鍋ですね。
おでんに油揚げ…
キムチ鍋で野菜をいただきます。数年前は「キャンプで野菜なんて」と思っていましたが、その「なんて野菜」がうまいんです。
うまい…暖まる…
おなか一杯食べても野菜だからね。
シャキシャキしていて、本当においしい。
もちろん肉も焼きますよ。
行きのホームセンターで薪を調達しようとしたらあろうことか薪が売り切れ。
粉々の安い木炭を買って炭火焼です。
今回のアンガスは何だかとても固く(いつも固いけど今回は特に)ステーキ肉をナイフで薄くそぎ切りにして焼きます。繊維を読んで断ち切るようにして刃を入れるのがポイントです。
「500グラムの肉を一人で食べるんだ!」と勢いづいて買ったは良いけど、結局K氏と仲良く半分こします。
さっぱりと醤油味で食べて、二人で分けてちょうど良かったです。
川に手を洗いに行ったK氏が靴と靴下をずぶ濡れにして戻ってきたので乾かしてあげます。
気温は氷点下で、寒空の下に素足のK氏は見るからに不憫なので、早く乾かそうと火に近づけて、穴は開いてなかったかな?
彼の持ってきたワンカップを熱燗にして、湯気の立つ日本酒を一口飲むと染みわたる…
K氏と話しているとなんか楽しいんだよね…
お互い眠くなり各自テントへ。
ランタンの小さな火を暖房に、ラジオ深夜便を聴きながらウイスキーをあおって就寝。
コーヒー豆をガリガリ挽いて、朝のさわやかな時間を楽しみます。
二人で温泉で長湯して、のぼせた赤い顔で社会復帰です。