私の防災・その77 大きな災害が来ても多分あなたは死なない | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その77 大きな災害が来ても多分あなたは死なない

防災備蓄、災害対策の呼び掛けに対して
「大きな災害が来たらどうせ死ぬのだからやっても無駄」という人がいます。

全ての人が災害で即死するのなら、その言葉は正しいと思います。

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ですが、例えば10年前の東日本大震災で大きな被害が出た宮城県の人口は約230万人。
死者行方不明者はおおよそ1.5万人。
一%にも満たない数字です。

東日本大震災の被害が小さかったと言いたいのではありません。

あれだけ大きな想定外の規模の被害が出た災害であっても

生き残った方の方が圧倒的に多いということです!

あなたは大きな災害が起きても、言い方は悪いですが

そう簡単には死にませんし、死ねません

さて、災害から生き延びたあと、あなたはどうやって生活しますか?

全く備えをしてこなかったあなたです。
誰かがすぐに充分な助けをくれると思いますか?

災害が発生後
3日間は人命救助が最優先
されます。

生きているあなたを助けるのは後回しにされる
かもしれません。

避難所に行ったとしても、そこは同じように被害を受けた人ばかりです。
助けてくれるはずの人もまた被災者です。
備蓄も最低限のものしか有りません。

「災害が起きるとわかっていて、何で準備しておかないんだよ!ムキー
と叫びたくなるかもしれません。

でも、その言葉、そっくりそのままあなたに跳ね返ってきます。

「何故あなたは災害が起きるとわかっていて備えをしてこなかったんですか?」

自分は死ぬつもりだったから?

でも、あなたは生き延びましたね。

誰かが助けてくれると思ったから?

被災地以外の場所からの援助はすぐには来ません。
周りにいるのは被災者です。
その中で助ける余裕がある人は、
「あなたと同じ条件だったのに、しっかり対策して備えていた人」
です。
そして、その備えは
「自分自身や家族など大切な人を守るためのもの」
です。

「自分達ばっかりズルいムキー」と騒ぎますか?
でも、備えをしていた側からすれば
「何も努力していなかったくせに騒げば何とかなると思ってるのか」となりませんか?

勿論、地震で自宅が倒壊したり、水害で流されたり、火事が起きたり等の被害を受けて備蓄していても取り出すことすらできない状態になるかもしれません。

そんな時にこそ頼るのが避難所です。

身一つで命からがら避難所に辿り着いたら、自宅に大きな被害を受けていない人たちが水や食料を求めて溢れ帰っていたらどう思うでしょう?

言葉は悪いですが
「自宅にも家族にも被害がないのに被災者面して避難所に頼るな」
と思わないでしょうか。

外出先で被災したとか、
自宅の安全が確認できるまでの一時避難や、
災害後の避難所に集まる情報を手に入れる為とか、
アレルギー等の特別な事情があってとりあえず自宅の備えでしのげても長引けば危ないとか、
福祉避難所が開設されたら入りたいとか、
今後のために訪れる人達もいますから避難所に行くなと言うことではありません。

避難所という物資もスペースも限られた場所を如何に上手く使いこなすか、それにはやはり
可能な限り多くの人が自宅で生活が出来る、必要な物が揃っていることが必要です。

自宅での備蓄の目安でよく言われるのが
「最低でも三日分」

意識すべきなのは
「三日分」よりも「最低でも」の方
です。

「最低でも」と言うことは、
全ての人が当たり前に必ず備蓄しなければならない
と言うことです。

「備蓄するなら」ではありません。
備蓄はするものです。

備蓄の仕方は様々です。
いわゆる非常食や防災グッズで揃える必要はありませんが、今自宅にあるものだけでライフラインが止まっても三日間過ごせなければならないと考えた時に何とかなると思える状態にしておいてください。

何か配っているらしいから、貰えるものは貰っておこうという気持ちで被災直後の避難所に行くのは止めてください。

避難所の物資は本当に困っている人達の為のものです。

自宅の備えは自助であり、必要な物を本当に必要とする人に届けられるようにすることで地域の人を助ける共助にもなり得ます。

大きな災害が起きても多分あなたは死にません。

生き残った後のこと、おろそかにしないで欲しいと思います。