町内会のゴミ拾いの日、集合時間の3時に遅れてしまったそのおっさんは、

 

軍手を手に持って、綺麗になったアーケードを歩いていた。

 

 

 

おっさん

「おっしゃ、ラッキー!!

 

人生、上昇中だぜい!!

 

ほんの10分遅刻しただけで、もう町にゴミは落ちてない!

 

みんなが拾った後に、主役みたいに登場したんだから当然か。

 

よし、先回りして、『大変でしたねー』で待ち構える作戦にチェンジだ。

 

まるで、ずっと前に来て拾ってましたよと言わんばかりに。」

 

 

 

 

反対側のアーケード入り口へ先回りしようと、裏道へ曲がったおっさんは、

 

ぐしゃぐしゃにした紙を道に捨ていている少年を目にした。

 

 

 

 

 

 

おじさん

「おいおいおい、ゴミを街に捨てたらダメじゃないか!

 

おじさん、もう1時間もゴミ拾ってるんだぞー。

 

拾う横から、君が捨てたんじゃ、いつまでたっても終わらないよ。

 

で、何を捨てたんだい?」

 

 

 

 

少年

「テストの答案。

 

どうしても、親には見せられなくて。」

 

 

 

 

おじさん

「だから落ち込んでいるのか・・・。

 

でも、拾って拾って、ほら。

 

0点で親に怒られるのと、街を汚して正義のヒーローに怒られるの、

 

どっちが良い?」

 

 

 

少年

「おじさん、正義のヒーローなの?」

 

 

 

 

おじさん

ヒーローと言うのは、だいたいが遅れてやって来る

 

そういう意味において、おじさんはこの街では1番のヒーローだ!

 

あ、言い過ぎた。

 

この商店街では1番のヒーローだ!」

 

 

 

少年

「遅れて来て、ヒーローを名乗るなんて、すごいね。

 

ぼく、テストで、1位になれなかったんだ。」

 

 

 

おじさん

「おいおいおい、マジか??

 

悩みのレベルが高すぎるぞ。

 

おじさんの頃は、テストで0点取ってもトボトボしなかったのに、

 

1位になれなかったって悩んでるのかい?

 

 

 

 

少年

「おじさんの頃とは、時代が違うんだ。

 

今は学歴社会、偏差値教育なんだよ。」

 

 

 

おじさん

「君は何年生だからそんな四文字熟語を2つも知ってるんだい?

 

2位でも良いじゃないか。

 

そもそも、君はなんで1位になりたかったんだい?

 

民主党にレンホウという名のお母さんでも居るのかい?」

 

 

 

少年

「1位になったら、パパとママが喜ぶからさ。」

 

 

 

 

おじさん

「なるほど、君は誰かを喜ばせたいんだね。

 

じゃあ、遅れてやって来た正義のヒーローからのアドバイスだ。

 

君は、1位にはならない方が良い。

 

 

 

 

少年

「え?なんで?」

 

 

 

おじさん

「人を喜ばせるのが、君の夢なんだろ??

 

じゃあ、もっと多くの人を喜ばせる順位があるんだよ。

 

それが、5位だ。」

 

 

 

少年

「なんで、5位なの?」

 

 

 

 

 

おじさん

「いいか、君が1位になったら喜ぶのは2人だ。

 

パパとママ。

 

ところが、君が5位になったら、4人喜ぶ人が居る。

 

1位の子、2位の子、3位の子、4位の子。

 

君が5位になったおかげで、4人の子が喜ぶんだよ?

 

1位を取って、たった2人を喜ばせるより、2倍かっこよくね?

 

おじさんは四文字熟語をあまりしらないけど、

 

こういうのを偏差値社会って言うんじゃないかい?

 

誰かの成績が、他の誰かを「偏差」的に喜ばせる。」

 

 

 

 

少年

「僕が5位になったお蔭で、4人の友達が笑う・・・。

 

必死にいつも勝負している、りゅうと君も、かずや君も、ゆうや君も・・・。

 

 

そうか、僕の「5位」が4人の友達を喜ばせるのか!!

 

必死になって1位になっても、たった2人しか笑わない。

 

 

おじさん、なんだか、すごく気持ちが楽になってきたよ!!

 

僕は、1位じゃなくても良いのか!」

 

 

 

 

おじさん

「当然さ。

 

だから、さっさとその答案をランドセルに入れてくれよ。

 

 

なぁ、僕。

 

実はおじさん、今日は遅れて来たんだよ。

 

 

きっと、おじさんよりも先に来た4人は、おじさんのお蔭で喜んでる。

 

「アイツより、俺はマジメだ!」

 

「アイツより、私はちゃんとしている。」

 

きっと、商店街のみんなは今頃アーケードで笑ってるよ。

 

おじさん、それで良いんだ。

 

俺がしっかりしてないから、誰かが得意げになれる。

 

あいつらの笑顔、好きなんだよ。」

 

 

 

 

少年

「すごいや、おじさんピエロみたい。

 

笑われているようで、笑わせていたのか。

 

きっと、他の商店街の人たちは、おじさんのその考えにすら気づいてない。」

 

 

 

 

おじさん

「だから、良いんじゃないか。

 

気づかれたら、ヒーローじゃない。

 

気づかせても、ヒーローじゃない。

 

ヒーローは、遅れて来て、みんなをただ喜ばせるんだから

 

 

君も5位になって、みんなを喜ばせたらいいよ。」

 

 

 

少年

「いや、僕は2位だけど。」

 

 

 

おじさん

「だから、悩みのレベルが高いっつーの!!

 

2位で悩むとか、ほんと神経おかしいぞお前!!

 

 

とにかく、この魔法の順位の話しは、おじさんと君の二人だけの秘密にしような。

 

だって、『5位は、1位よりも多くの人を喜ばせているから』って、君自身が言っちゃったらダメだ。

 

かっこよくない。

 

 

 

こっそりと、5位を一人で喜ぶんだよ。

 

 

 

何より、みんながこの「5位最強理論」をシっちゃったら、

 

みんなが5位を目指して、5位になるのが難しくなるぜ。

 

だから、誰にも言ったらダメだ。

 

もちろん、パパとママにもね。

 

何も言わず、そっと、その答案を見せるんだ。

 

そして、心で笑ってればいい。

 

約束、できるかい?」

 

 

 

 

少年

「うん、分かった。

 

何だか、自分の順位に自信が持てて来たよ!!

 

なんで、1位ばかりを目指してたんだろう?」

 

 

 

おじさん

「お母さんが、民主党員だからだよ。」

 

 

 

少年

「おじさん、しつこいそのギャグ小学2年生に通じてるとでも?

 

1位じゃなきゃ、ダメなんですか?

 

2位じゃダメなんですか!

 

でしょ?」

 

 

おじさん

「知ってるんかい(笑)。」

 

 

少年

「勉強したの。」

 

 

おじさん

「勉強も、良いことだな・・・。」

 

 

 

 

2人の他愛もない会話は、街の本流であるアーケードよりも高らかに裏道で響いていた。

 

伸びた影の向こう側では「苦笑い」した商店街のいつもの仲間たちがゴミ取りバサミをチャカチャカ言わせて、待っていた。

 

「今日も良い酒のめそうだ。」とピエロは笑った。

 

 

 

 

 

 


『伝説のサラリーマンシリーズ』

①自信が持てないマリア様

②しゅんかんかねもち

③アンカー涙の一滴

④引き立ての法則

⑤世界で一番えらいバス

⑥サンタを信じられない臆病な大人たちへ

⑦好きな子がくれたもの

⑧誰かのために居るわたし

 

 

 

 

 

 

☆祝?ついに初開催「沖縄」トーク&ピアノ☆

 

時間:2016年7月24日(日)12:00~

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料金:1,500円

 

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以下、これからチケット販売

・8月06日(土)名古屋

・10月2日(日)新潟

・10月16日(日)岡山

・11月3日(祝)山梨

・11月26日(土)下関

 

   

 

 

 

↓みつろうサラリーマン、いつのまにか商店街で店を始めてたようです(笑)

 

高い壺屋さんだと思いますきっと(⇒このツボ)。

 

 

 

 

1位になっても、たったの2人しか喜ばない。

 

5位になったら、4人の人が喜んでくれる。

 

 

 

その理論が、リアルにイメージ出来たら、

 

なんだか「家族3人で夕食たべながら1位だ!」って喜んでる家庭が、

 

身内ひいきの、ちっぽけなスネ夫家に観えない?

 

 

あ、ごめん。スネ夫に悪いや(笑)

 

世界はもっと、家族を超えて、家族だ。

 

家の壁の外側まで、家族だ。

 

じゃあ、もっと多くの人が喜んだ方が良い。

 

 

 

 

 

あなたは、今日、「何位」だろうか?

 

いつもこのブログで書いている通り、この世は相対性。

 

あなたの順位が低いなら、誰かを高めたから。

 

「あなた」を泣かせたんじゃない、「だれか」を笑わせたんだ。

 

↓詳しい理論はこの本(CDブックレット)に詳しく書いていまーす。
 

 

 

 

 

今日もこの街は、偏差的に、かたよって、争っている。

 

「相対性」の理論が分かれば、

 

何位であろうと、自信が取り戻せるはずだけどな。

 

 

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あと、『伝説のサラリーマンシリーズ』、もっと他にもあるはずだけど、カテゴリー分けをちゃんとしてなくて、自分で探せません。

 

誰か、過去記事で見つけたら連絡ちょうだいねー。

 

 

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