「2022年卒業の東大生・京大生の就活人気企業ランキングとは?」
インターネットに、来年の春に卒業する東大生と京大生の就活人気企業ランキングが発表されています。
東大生も京大生も、びっくりするようなグローバル企業を目指すのですね。それも、ランキング上位になればなるほど、優秀でないと採用されないということになります。そして、GMARCHでは手が届かないような厳しい企業もあります。
そんな人気企業ランキングの中で、東大生が好む上位5社の中に、以前ご紹介したSさんが内定を受けている企業があります。つまり、Sさんは、来年の春には、東大卒業生がたくさん入社する企業で働くことになります。
「Sさんって、本当に優秀ですね。」
Sさんは、アメリカの地方の州立大学の4年生です。多分、日本ではほとんどの学生が知らないような州立大学です。その州立大学で優秀な成績を修めたので、こうして上位5位までの企業からお誘いを受けるのです。
このランキングにある企業に入るためには、何も東大や京大に入学する必要はありません。Sさんのように、海外の大学で学ばれている留学生も、就職できるのです。
「もう昭和の時代の考えでは、太刀打ちできません。」
では、どうしてSさんが東大生や京大生と混じって、このような一流企業に内定をいただけるのでしょうか?それは、ダイバーシティという考えがあるからです。
「ダイバーシティをお聞きになったことはありますか?」
ダイバーシティ(Diversity)は、直訳すると多様性を意味します。集団において年齢、性別、人種、宗教、趣味嗜好などさまざまな属性の人が集まった状態のことです。
つまり、経済のグローバル化や少子高齢化が進む中で、企業競争力の強化を図るために、女性、外国人、高齢者、障がい者を含め、多様な人材を活かし、その能力が最大限に発揮できる機会を提供することで、イノベーションにつなげます。
平成になってからグローバル社会となり、企業間の競争が激化して、今までのような偏差値だけで採用するような人材だけでは、追いつかない状況になってきているのです。そのために、様々な条件から優秀な人を採用するようになってきています。Sさんも、その一人なのです。
U君も、東大には入れなかったけれど、就職先では東大や京大出身者と一緒に働いています。それも、ダイバーシティ採用だからです。U君の職場にも、海外からの優秀な人材が毎年採用されています。
そして、ここで考えていただきたい質問があります。Sさんが内定を受けた企業に入社したら、Sさんは東大出身者を見て、コンプレックスを感じると思いますか?答えは、Noです。
反対に、Sさんを見た東大出身者が、「英語がネイティブ並み」「正確な英語で、プレゼンもレポートも完成させる」「丁寧でプロフェッショナルな英会話ができる」「成績優秀」というSさんに憧れるはずです。そして、少なからず、自分にコンプレックスを感じる東大出身者はいるはずです。これが、現実なのです。
「自分よりも優秀な人がいる。」
就職して見て、初めてその事実を知るのです。それは、ダイバーシティという考えの中で働かねばならないからです。
日本人がほとんど知らないような、アメリカの地方の州立大学で学んでも、チャンスは平等なのです。与えられた環境で100%頑張れば、企業はその努力をちゃんと見てくれるということです。
「偏差値の高さだけで、社会は楽に渡れない。」
「より厳しい競争がある。」
Sさんが入社する予定の会社で、東大出身者が必ずしも出世するとは限りません。それだけ、多様で優秀な人材が集まってきているのです。そこまでお考えになって、就活をお進めください。
「昭和の時代の考えでは、もう追いつかない。」
厳しい世の中になってきています。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
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