ここのところずっとMITのことについて話してきましたが、今回はちょっと自分のことについて話したいと思います。
テーマは「デジャヴ」です。
私はオカルトもの(都市伝説というよりは、古代の謎やタイムマシンなど)が意外と好きです。
例えばオーパーツからの宇宙人説は興味深いと思っています。
また、私は非常に怖がりで、暗闇、閉所、高所、結構厳しいです。
怖がりな理由に、想像力が豊かすぎるのはあると思います。
幸いのところ霊感はありません。
そんな私でも、よく見るものがあります。
「デジャヴ」です。
デジャヴとはフランス語でdéjà vu, 英語でalready seen, 日本語で「既視感」と訳されます。
見たことがないはずのものを見たことがあると認識する現象です。
私は子供の頃から今まで、ずっとよくデジャヴを見てきました。
頻度は忘れた頃にやってくる程度でしょうか。
私と一緒にいると、突然「これデジャヴだ」と叫びだすことがありますよ。
もちろんその場にいる人にとってはデジャヴでも何でもないので流されることが多いですが笑
デジャヴをあまり経験したことがない人のために、どのような感覚かを少し説明したいと思います。
まず、今まで訪れたことのないところに行きます。
他にも、今まで見たことのないものや、今まで経験のしていないことでもありです(新しい人と出会うなど)。
すると、一瞬だけ、「これ知ってる!」と頭の中を昔の感覚がよぎるんです。
写真を見る感じでしょうか。
でも、その一瞬はすぐに過ぎ去り、その写真を思い出すことができなくなります。
残るのは、「さっきこの光景を知ってると思った」感覚だけです。
このとき、さっきまで覚えていたのに思い出せない、あのもやもやした感覚に陥ります。
さて、デジャヴには色々な説があります。
例えば、夢に見た光景を過去だと勘違いしている、旅行などが多い場合、違う場所だけど同じような風景(町並みなど?)を見たことがある、右目と左目の処理速度の違い、などです。
私からすると、これらの説はあまり説得力がないものに見えます。
最後の右目と左目の処理速度の違いはまだ可能性があるように見えますが。
その理由を少し説明していきたいと思います。
1.夢に見た光景を過去だと勘違いしている & 2.同じような風景を見たことがある
夢に見たことがあるなら、一瞬だけ思い出して後は全く思い出せない、ということはないんじゃないかと思います。
私は人と話しているときにもデジャヴを経験することがあるのですが、このときは話している内容も含めて、「この人が右側(左側)にいて、この内容を話してるの知ってる」というデジャヴになります。
また、その内容はいつしか夢を見ていたときには知りえない内容だったりします(当日起きた後に知った内容など)。
人と話す夢は多くあるでしょうが、内容まで同じ夢などあるのでしょうか……。
また、最近私が風景に関して感じたデジャヴは、寮のキッチンです。
初めてMITの寮に越してきて、寮のキッチンを見たとき、「見たことがあるはずがない」という理性とともに、「見たことがある」というデジャヴに襲われたのです。
衝撃的でした。
ある意味で恐怖でした。
夢でこんなに繊細に見たことのない現実のものを想像できるはずがないと。
寮のキッチンで、普通のキッチンよりは大きいので、今までみたことのある旅行先のキッチンとはもちろん全く違うはずです。
3.右目と左目の処理速度が違う
キッチンの件については、これはありえますね。その一瞬にしか覚えていないということなので、一瞬の間に無意識に片目で記憶し、もう片目は動いていなかったのかもしれません。私は片方の目が悪いので。
人との会話の件については、耳までも処理速度が違わなくてはいけなくなります。私の体がそこまでおかしいんでしょうか……。
また、私が経験するデジャヴには興味深い点があります。
一瞬だけ「見たことがある」と認識するのがデジャヴですが、私はたまに、「この光景をデジャヴで見たことがあると思うことになるのを知っている」という経験をすることがあるのです。
例でいうと、
1.何かを見る
2.本来:「これ見たことがある!」
2.実際:「この後『これ見たことがある!』って思うことになることを知ってる…」
つまりデジャヴが二段階?あるんですね。
図にするとこんな感じです。

これを感じたとき、殆どの場合、いつ頃「『これ見たことがある!』と思うだろう」と予言(?)したのかも思い出すことができます。思い込みなのかもしれませんが。
これは、今までの説でどう説明するのか、私にはわかりません。
こんな感じで、デジャヴはそんな簡単に説明付けできるものではないと私は思っています。
デジャヴを経験することがない人からしたら、脳の混乱とかで説明付したくなるのもわかりますが。特に後半の件に関しては、ネットでも同じような現象を経験したことがある人を見たことがありません。
誰か私と同じような経験をしたことがある人、または同じような経験を再現するような実験でも生み出してくれる脳科学者がいるといいです。