Early actionの中には、更にあ二種類の受験タイプがあります。

Restrictiveとnon-restrictiveです。

大まかな違いは「Early actionで複数校受けられるかどうか」です。

 

例えば、私が受けたときはMIT, Caltech, UChicagoがnon-restrictiveだったので、その三校を同時に受けました。

 

他にも、University of California系列は11月に出願で、Early actionの部類には入らなかったりします(2016年)。

 

Restrictiveな大学は一校しか受けることができませんが、メリットとしては競争率が低くなることです。

例えば、アメリカ国籍の受験生の場合、Harvardはregularだと合格率10%ですが、early actionだと25%に上がります。

なので、どうしても行きたい学校をearlyで受けるべきです。

 

なお、early actionで受かってもregularで他の大学に出願することもできるので、時間があるならぜひ早めに準備してearlyに出しましょう。

めちゃくちゃ久しぶりの投稿です。

前回Junior Spring の様子を書いてから全く更新していなかったので、近況報告がてらブログを書いていきたいと思います。

 

 

まず、Junior Springについてですが、最終的に授業を5コマ取る結果になりました。

 

8.06 Quantum Mechanics III 量子力学III (CI-M)

この授業は宿題と試験に加えて、最後に3-5ページのペーパーを書く課題がありました。

私のテーマは量子力学と統計力学の前提知識が多かったので6ページになってしまいましたが、とても楽しい課題でした。

 

 

18.702 Algebra II 代数II

表現論や環論・体論を学ぶことができました。宿題がとてもよく構成されていて、人生が薔薇色になりました。

 

 

18.952 Theory of Differential Forms 微分形式

微分形式の厳密な定義から始まり、Poincaréの補題の証明を複数の方法で学んだりすることができました。

 

 

11.125 Introduction to Education: Understanding and Evaluating Education 

教育入門:教育の評価について (CI-H)

通常の教育方法とは違った、プレゼン形式やプロジェクトベースの教育などについて学びました。

 

 

11.127 Computer Games and Simulations for Education and Exploration ゲームと教育

この授業は、内容としてはよかったのですが、最後のプロジェクト課題が地獄でした。

内容としては5人チームでオンラインゲームを作る課題でした。

3人がCS専攻だったので、プログラミングチーム3名とゲーム機構チーム2名に分かれました。

もちろん私は後者です。

そしたらなぜか、プログラミングチームの誰一人も全く仕事をせず、プレゼンも書かず、結局ゲーム機構チームの私ともう一人でプレゼンを仕上げ、私が拙いPythonのGUIを使ってゲームを作り、プレゼンをするはめになりました。

課題の終わりにもう一人と一緒に先生に抗議しに言ったら、成績に反映するとのことで、A+をもらうことができましたw

 

 

 

全体として、初めてのグループ課題で疲労が溜まったことを除けば、平均的な学期だったと思います。

 

5.03 Inorganic Chemistry 無機化学 は受講し続けることができませんでした。

来年の春に再度挑戦するつもりです。

 

 

 

面接は、大学によって受験における重さが違います。

特に、アメリカ国外に住んでいる受験生に対しては面接があまり課されないのが現状です。

しかし、大学によっては面接がとても重要なところもあるので(MITなど)、面接の概要と対策について説明します。

 

 

概要

 

面接は、受験において「第三者から見た受験者の評価」といった役割を持っています。

推薦書も同じような役割を果たしますが、面接では自分のことを全く知らない人が自分のことを評価するので、推薦書とは少し違う評価になります。

受験生が申告した課外活動の内容と実際に受験生が面接で話す内容が一貫しているかどうかも見られます。

 

次に、面接は大学によって重要度が違います。

例えば、MITは面接は「strongly recommended」としており、海外にいる人でも面接は受けるべきだとされています。

つまり、MITで面接の機会を与えられなかったら、それは非常に大きなハンデになっていると考えていいでしょう。

逆に他の大学ではそもそも面接が課されないところもあります。

大学のホームページで面接がどのくらい重要かが普通は書いてあるので、それを参考にしましょう。

 

ただ、面接が重要とされている大学でも、面接だけが原因で落とされることはないので、もし面接に失敗しても落ち込むことはありません。

 

 

対策

 

面接を受けることになった場合、いくつか気をつける点があります。

これらは個人的な経験と、実際に面接官になったことのある方の話をまとめたものです。

 

  • 英語で連絡する
MITの面接官の方がおっしゃっていた注意点です。
面接官の名前が日本人の名前であっても、まずは英語で連絡しましょう。
面接が「終わった」後に日本語で話すことがあった知り合いもいますが、相手が日本語で話し始めない限り基本英語で接しましょう。
 
  • 連絡は早め・こまめに
面接官の仕事は基本的に卒業生によるボランティア活動です。
ほとんどの方は各自仕事もあります。
面接のために自分の時間を割いてくれているわけなので、礼儀正しく、早め・こまめに連絡を取るようにしましょう。
 
  • エッセイ・課外活動の申告など、他の受験の部分に書いていないことについて話す
受験生が起こしがちな間違いとして、「受験の他の部分でもう書いてあることを繰り返し話す」ことがあります。
これをやった場合、Admission officeとしては、「面接をして文字では表れない受験生の一面を計ろうと思ったのに、なんの新しい情報も入ってこなかった」と、マイナスに見られてしまいます。
正しい面接の受け方として、自分の夢や人間性、またエッセイでは書けなかった課外活動の裏話など、文字では表せない内容について話しましょう。
 
  • 面接後にお礼の一報を
これはただ単なる日本人としての礼儀です。
 
 
 

課外活動はアメリカの大学受験でとても重要です。

課外活動は自分の個性を見せる場です。

いくら成績が良くても、課外活動が弱ければすぐに落とされます。

日本で教育を受けている受験生にとっては課外活動は山場です。

以下に日本でもできる課外活動の例を述べます。

  • 部活動(大会など)
  • 科学オリンピック系列
  • 模擬国連
  • 研究
  • Maker Faireなどへの出展
  • ボランティア(最悪の場合)

 

部活動は一番手っ取り早い課外活動です。

大会でいい成績をとったりしている場合は評価が高くなります。

 

次に、科学オリンピックはメダルや成績があれば受験生としてとても心強くなる課外活動です。

例えば、MITの留学生の2/3ほどがオリンピックメダリストです。

科学オリンピックをやっていればいい大学に入れるというわけではありませんが(IMOで金メダルでも普通に落とされる)、やるに越したことはないです。

私も、高校1年から化学、高校2年から物理をやり始め、高校2年生のときに他の課外活動のため化学グランプリには参加できず、高3でやっと化学グランプリと物理チャレンジに参加した程度ですが、自分の物理・化学での能力を客観的に測るという点では科学オリンピックは大きかったと思います。

 

私はやっていませんが、特に文系の人には模擬国連はとてもいい課外活動です。

 

主に理系向けですが、高校や大学でちゃんとした自由研究をして、発表したり研究コンテストに参加したりするといい評価がもらえます。

ちなみに私はやっていません笑

 

工学に興味があったりものづくりが好きな人はMaker Faireなどに出展するといいでしょう。

大学によってはPortfolioといって自分の作ったものを紹介する場をくれるところもあります。

 

課外活動が本当にない場合、ボランティアも一つの手です。

しかし、逆に「この受験生はただ課外活動の数を増やしたいだけか」と思われる可能性もあるので、無闇矢鱈にやらないようにしましょう。

 

 

 

日本ではあまり馴染みがない推薦書ですが、アメリカではとても評価されるものです。

いくら成績が良くても、先生からの推薦が弱いと疑問を持たれます。

きちんと計画を立てて推薦書を書いてもらいましょう。

 

大学受験では、基本的に推薦書3本を求められます。

英語が母国語でない人に推薦書を頼む場合は、原本に加えて英語に翻訳したものも求められます。

以下、推薦書を書いてもらうときに気をつける事項です。

 

 

  • 自分のことを知っている人に頼む
まずこれに一番注意して推薦書を頼む人を決めてください。
HRの先生、部活動の先生など、なるべく長い時間、濃い時間を過ごした人に頼むと、より書くことも増えるのでおすすめです。
 
 
  • 自分の興味のある分野に関係している人に頼む
大学で数学を学びたいなら数学の先生に頼んだりするのが妥当です。
ただ、推薦書三本すべてが数学だと「この人は興味の幅が狭い」と思われてしまうので、理系なら文系も一本、文系なら理系も一本と、興味の幅を広く見せるように選びましょう。
 
例えば、私は
  1. HRの先生:HRでの様子、文化祭・宿泊活動での活躍など(関わった期間:3年)
  2. 数学の先生:授業での様子(関わった期間:1年)
  3. 倫理の先生:授業での様子、課外活動の付き添いとして(関わった期間:1年+α)
を選びました。
課外活動が物理・化学・ロボットだったので、それと被らなく且つ私のことをよく知っている先生方を選びました(これは興味の幅が広すぎてリスキーなのでおすすめしませんが)。
 
 
  • 推薦書に書いてほしいことを事前に打ち合わせしておく
推薦書は英語で1−2ページと推奨されています。
推薦書は受験者が「私はここが強みです」と自己申告しているところを第三者が裏付けるような働きを持っているので、推薦書に書いてあることと受験生が自分のエッセイなどで書いていることに一貫性があるように計画すると、より良い推薦書になります。
推薦書をお願いする際、自分の過去、興味・強みなどをリストにでもして持っていきましょう。
 
 
  • ちゃんと推薦書を送れたか都度確認する
書いてもらった推薦書は基本Common Applicationなどのオンラインウェブサイトを通して大学に送ります。
日本の先生はそういったシステムや英語自体にそもそも馴染みがありません。
なので、書いてもらった後も先生に任せっきりにするのではなく、頻繁に連絡をとって遅れがないように気をつけましょう。
 
 
 

 

エッセイは、海外の大学を受験するにおいて一番自分の個性を表現できる場です。

エッセイで合否も変わります。

この記事では、エッセイの内容についてのコメントと、エッセイの書き方についてのコメントを書きたいと思います。

 

 

内容

多くの大学は長いエッセイを1〜2本要求します(MITは全くの例外です)。

お題が決まっているところ(MIT)もあれば、何でも書いていい大学(ハーバード)もあり、またお題リストから自分で決めていいところ(UChicago)もあります。

どの大学から何を求められているのか各自調べましょう。

 

お題が決まっているところでさえも、自己表現の余地はあります。

お題に合うように、自分の個性が見えるような内容を選びましょう。

自分が特に力を入れた課外活動について詳しく書くのが主流です。

 

 

 

スタイル

 

エッセイの内容も大切ですが、エッセイのスタイルも読み手の印象に大きく影響します。

また、ハーバードやプリンストンなどはエッセイの内容よりも文章の書き方に注目していると言われるほど、文章力が要求されます(MITは全く気にしませんが)。

 

文章の書き方が重要な場合:

語彙力、文法力は特に重要です。

同じ言葉・文法を繰り返し使わないなど、英語の文章で基本的なことは最低限気をつけましょう。

 

そうでない場合:

「読みやすさ」に気をつけましょう。

長すぎる文章、難しすぎる単語・文法は逆効果になりかねません。

声に出して読んで息切れ・途中で止まらないような文章を書きましょう。

また、quotation markなどを使って緩急をつけるのもおすすめです。

読んでいて感情移入ができる文章を書きましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学部受験において、一位二位を争うほど重要なのが成績です。

日本とは違い、アメリカでは高校の成績はとても評価されます。

海外受験を目指している人は、必ず高校でいい成績をキープしてください。

主な目安としては、

  • GPA4.0以上ないなら、海外受験は諦めたほうがいいレベル
  • オール5でない場合、成績は学年が上がるにつれて徐々に上がっていく方が良い
  • 自分が勉強したい分野ではとにかく高い成績をとる

これらに注意して高校3年間を過ごせばいいと思います。

TOEFLとは、英語を話さない人向けの英語のテストです。

Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクションあり、各セクション30点満点、合計120点満点で評価されます。

 

受験者の母国語が英語でない場合、TOEFLのスコアを要求されることがほとんどです。

最低点を明示しているところもあれば、明示していないところもあります。

例えば、Yaleでは最低100点以上と明示されています(2019現在)。

MITでは、TOEFLは単なる足切りとして使われているという噂があります(90点あたり)。

どちらにせよ、高い点を取ることに越したことはないです。

 

 

 

次に、実際のTOEFLの試験の対策についてコメントします。

 

日本人がTOEFLを受ける際に一番壁になるのがSpeakingとWritingです。

Speakingにおいては、「22点の壁」と言われるものがあるらしいので、Speakingのセクションにおいては22点以上を目指しましょう。

発音などを気にせずにとりあえず時間いっぱい話しまくればいいと思います。

 

Writingにおいては、

  • 語彙を増やすこと
  • 文字数を多くすること(例などをたくさん用いて)
  • 同じ単語を何度も使わないこと

に注意して作文すると、高得点になる可能性が高くなります(個人的な感覚ですが)。

 

Reading、Listeningでは満点を目指しましょう。

Readingについては、全体の文章を読む必要はありません。

下線部とその前後だけに注目するだけでも高得点が取れます(私はいつもこの方法で解いていました)。

 

Listeningが苦手な人は、とりあえず英語を聞くことに慣れてください。

 

 

合計100点を目指してがんばりましょう。

 

 

 

この記事では、SAT II (Subject Test)についての概要と対策方法について書きます。

 

 

概要

 

SAT IIとは、それぞれの教科に特化したテストです。

公式の一覧はここにあります。

 

SAT Subject Tests – Subject Areas – The College Board
 

主な傾向としては、Math Level IIと他に1教科を求められることが多いです。

大学のウェブサイトで"strongly recommended"と書いてあったら、それはもう必須だと思ってください。

また、各大学でどのsubject testを求められているかが違うので、きちんと大学のウェブサイトに行って調べてください(例えば私がMITを受けたときは、Math Level II以外の教科でPhysics, Chemistry, or Biologyを取れという指定がありました)。

 

 

試験に関してですが、SAT IIはSAT Iと同じ日に同じ場所で行われます。

SAT Iの記事で、「年に7回ほど開催」と書きましたが、これにはSAT IIの日程も含まれています。なので、SAT IとSAT IIを同じ日に受けることはできません。

 

加えて、ある試験日程でSAT IIを受験することにした場合、SAT II の教科のうち3科目まで受けることができます(もちろん、値段は線形的に増加します)。

例えばMath Level II, Physics, Chemistryの組み合わせができたりします。

 

アイビーリーグ程度の大学を志望するのであれば、満点は必ずとってください。

 

 

対策

 

私はSAT subject testを一回しか受けてないので記憶が曖昧ですが、Math Level IIは日本の高校の基準に比べて簡単でした(SAT IのMathよりは難しい)。

普通に売っている参考書を買って勉強するのが良いでしょう。

 

 

この記事では、SAT Iの概要・対策方法を載せます。

 

 

概要

 

まず、SAT Iとは、日本で言うセンター試験のようなもので、殆どの大学がスコアを要求します。

年に7回ほど行われ、日本国内ではインターナショナルスクールなどで開催されることがほとんどです。

 

ここで補足ですが、理論的には何回でも受けられますが、推奨回数は3回までと言われています。

また、取るたびに点数が伸びていないとマイナスに見られることもあります。

準備をして慎重に受けましょう。

 

 

テストの概要としては、2019年現在、Reading/WritingとMathが800点ずつ必須、加えてEssayをオプションでつけられるテストとなっています。

Essayに関しては、3つの項目(reading, analysis, and writing)それぞれにおいて2〜8点が与えられます。

アイビーリーグなどはEssayが必要なそうです。

 

800点と書きましたが、実際は200点から800点の相対評価です。

厳密には、500点を平均とした偏差値として点数が付けられます。

例えば、Mathのスコアが760点だとしたら、それは受験者の中で偏差値76の成績をとった、ということになります。

 

ちなみに、私が受けたときにはReadingとWritingが別々に800点満点、EssayはWritingの一部として必須で、アイビーリーグなどの上位校に行くには2200点以上必要と言われていました。

 

 

 

対策方法

(注意:私は新しくなったSAT Iをとっていないので、詳しくは自分で調べてください。)

 

日本人として、一番ネックなのが語彙です。

これに関しては、ずばり「単語帳を買って暗記する」しかないです。

私が使った参考書についてはこの記事に書いてあります。


ブログ主が受験期に使った問題集・参考書(アメリカの大学)

 

言葉の意味がわからなければ、どんな問題も解けません。舐めてかからないようにしましょう。

 

 

次に、多くの日本人の生徒が引っかかるのが時間です。

長い文章に読み慣れていない人が多く、「時間がなくなった」という人をよく見かけます。

対策として、速読を練習しましょう。

全部問題をとき終えても数分見直しに余るくらいに早く読めると良いですね。

 

 

Essayについては、私は新しいSATをとっていないのでわかりません。

 

 

最後に、日本人はSAT IのMathにとても強いです。

稼ぎどころです。800点を狙いましょう。

対策としては、一度問題を解いてみる程度でいいと思います。