高齢化社会になって今後ますます痴呆老人や介護士に目をむけなきゃいけない世の中になっていきます。
目を背けられない終末医療の現場を看護師の視点で考えられた本になるのですが、こんな病院ならいいなと読み進めていたのに最後は・・・。
安楽死議論もあって、自分はどうしたいんだろうかといろいろ考えさせられました。
家族にとっての痴呆老人の扱い方、病院での仕事としてのかかわりならどうなのか、立ち位置で見え方も変わりますね。
わたしも家族をもって、将来的には子供の世話になるのか、病院で、または老人ホームで?!
でも結局家族とのかかわりが・・・・私は煙たがられる老人になるのかしら??
それとも毎日顔を見せにきてくれたり、家で看取りたいといってもらえる老人になるんだろうか。
だれもが通る道。
それが痴呆になるかどうかわからないけれど、いづれくる寿命と他人との関係性をとても考えさせられました。
この本の病棟看護師のような、こんな病院があれば和やかな最期になりそうだなとおもってたのに・・・最後にこういうことがあるなんて><
でもそういう医師もいてもおかしくないし、そういう看護師もいるかもしれないし、家族が煙たがってるなら感謝すらされる行為になるかもしれない安楽死について、ほんといろいろ考えさせられました。
かなり分厚くてしんどい部分もあるけれど、いろんな家庭の患者さんが見えるかのようで、わかりやすかったです。
内容紹介
深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性……様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは? 終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー!
内容(「BOOK」データベースより)
深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー。