8月12日スピカ食の愛知県での潜入と出現 - 手抜き星食計算 (6) | 池袋駅南口の天文計算

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8月12日のスピカの星食について、愛知県での二つの観測データ

  さん
    「スピカ食
    「スピカ食について考える

  名古屋市科学館
    「2013年8月12日スピカ食

と二つの予測結果(名古屋市科学館と南知多町)を比較してみました。

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計算方法
  これまで記事にしたものと変わっていません。

恒星の位置
  国立天文台によります。

月の位置
  NASA JPLによります。

月の視直径
  潜入時 31.50' (月の直径3477km、測心距離 379,700km)
  出現時 31.45' (月の直径3477km、測心距離 378,000km)



観測地実測/予測潜入時刻出現時刻
名古屋市科学館実測18:42:5519:23:50
名古屋市科学館予測18:42:5519:23:49
名古屋市科学館ステラナビゲータ Ver.9(注)18:42:5219:23:48
不明実測18:42:3819:25:21
南知多町予測18:42:4119:25:29

(注)ステラナビゲータの欄を追加しましたがステラナビゲータは別に予測時刻が表示されるわけではなくスピカがちょうど月縁の上にくる時刻を読み取っただけです。要するにお遊びですのであんまり真剣に受け取らないでください(2013-08-30 15:23:10)

各地点の差は潜入では小さく、出現では大きくなっています。これは潜入が南北の中央に近いところで起き、出現が北極に近いところで起きたためでしょう。

南知多町の予測データが潜入は名古屋市科学館とさんの実測データの間にあり出現はそうなっていません。これは計算の誤りあるいは誤差のように見えます。そうかもしれませんが、そう決めつけるのは間違いです。
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潜入の順番と出現の順番が異なることはありえます。
星食の潜入・出現の時刻から観測地を特定する方法」にある図を見ると納得していただけると思います。
(2013-08-30 15:23:10)
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月と恒星がどういう位置関係で掩蔽が起きるか、またそのときの月の軌道の黄道(赤道)にたいする傾斜の度合いによって掩蔽の様相はかなり異なります。

それから使っている恒星と月の位置はもう最高レベルなのですが、だからと言ってそれだけでは正確な予測は難しいのがよくわかりました。月の半径(月縁)の影響は想像していたよりずっと大きいです。

(続く)

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参考記事

  さん
      「スピカ食
      「スピカ食について考える

参考

  長沢工  「日食計算の基礎
  長谷川一郎天文計算入門
  渡邊敏夫 「数理天文学」 (内容未確認)
  藤沢健太日食の計算
    (基準面(ベッセル日食要素)は既知であるという前提で書かれています)


  「国立天文台 - 相馬充

  「星食観測ハンドブック 2013

  「せんだい宇宙館 - 星食(Occultation)
    「ビデオ観測の方法

  「天平の森天文同好会 星食観測のページ