疲れが出てきた時こそ見えるもの
タイ遠征も中盤に入り、暑さや練習量が、少しずつ体と心に影響してくる時期になりました。連日の練習、30度を超える気温、慣れない環境。1月8日の今日は、「疲れたな」という感覚を多くの選手が持ち始めた一日だったと思います。疲れが出てくると、プレーの質だけでなく、その人の姿勢がよく見えてきます。元気な時にはできていたことができなくなる。集中が切れやすくなる。思うように体が動かない。そんな時に、それでも準備を怠らずにコートに立てるか。雑にならず、一球を大切にしようとできるか。この「しんどい時の姿」は、とても大切だと感じています。調子がいい時に頑張れるのは、当たり前です。本当に力になるのは、うまくいかない時、疲れている時、気持ちが前を向きづらい時に、それでも向き合おうとする力です。この遠征では、技術以上に、自分とどう向き合うかが問われています。ミスが増える日もあります。思うように結果が出ない日もあります。でも、そんな日でもラケットを置かず、コートに立ち続ける。それだけで、選手は確実に前に進んでいます。私は、今日のような「少し苦しい一日」こそ、後から振り返った時に一番意味のある一日になることが多いと感じています。「頑張れたかどうか」よりも、「どう頑張ろうとしたか」。この視点を持てるようになると、競技だけでなく、これから先の人生でも、大きな支えになります。1月8日。疲れが出てきたからこそ、自分の姿勢を見つめ直せる一日。この経験が、選手たちの中に、静かに積み重なっていくことを願っています。