子どもがなかなか前に進めないとき、
親はどうしても不安になります。
「このままで大丈夫かな」
「何か足りないんじゃないかな」
そう思うのは、
それだけ真剣に向き合っている証拠です。
でも、現場で多くの親子を見てきて、
とても多いと感じる関わりがあります。
それは、
子どもより先に、親の気持ちが前に行ってしまうことです。
子どもは
「今」で精一杯なのに、
親の気持ちは
「次」
「結果」
「将来」
へと進んでしまう。
すると、
悪気なくこんな言葉が出ます。
「このままで大丈夫?」
「もっと考えた方がいいんじゃない?」
「そろそろ結果を出さないと」
言葉自体は、
間違っていないことも多いです。
でも、
タイミングが合っていない。
子どもが立ち止まっているときは、
考える余裕がないこともあります。
不安が強かったり、
自分の状態が分からなかったり。
そんなときに
前を向かせようとすると、
子どもはさらに苦しくなります。
子どもが前に進めないとき、
親にできることは
何かを足すことではありません。
同じ場所に立つことです。
「今は、ここだね」
「今は、こういう感じなんだね」
評価もアドバイスも、
一度横に置いて。
親が
子どもの“今”に立ち止まれると、
子どもは安心します。
安心すると、
少しずつ
自分で前を向く力が戻ってきます。
前に進ませようとしなくていい。
進める状態を、
一緒に待つこと。
それが、
子どもにとって
一番の支えになることもあります。