「自立してほしい」
多くの親や指導者が、
そう願っています。
自分で考えて、
自分で決めて、
自分で動ける子になってほしい。
とても大切な願いです。
でも、
ここで一つ誤解があります。
それは、
自立=一人でできること
と思ってしまうことです。
本当に強い子は、
最初から一人でできる子ではありません。
むしろ逆です。
安心して頼れた経験がある子ほど、
自立していきます。
困ったときに相談できた。
失敗しても受け止めてもらえた。
不安をそのまま話せた。
その経験があるから、
「自分でやってみよう」と思える。
安心の土台がないまま
「自分で考えなさい」と言われると、
子どもは
二つの反応をします。
一つは、
外向きに頑張る。
「ちゃんとやらなきゃ」と
無理をする。
もう一つは、
止まる。
何も言わなくなる。
動かなくなる。
どちらも、
自立とは少し違います。
算命学で見ても、
人にはそれぞれ
エネルギーの出し方があります。
外に向かって勢いよく進むタイプもいれば、
内側で整えてから動くタイプもいる。
その性質を無視して
「早く自立させよう」とすると、
どこかに無理が出ます。
自立とは、
一人で抱え込むことではありません。
自分の状態を分かり、
必要なときに助けを求められること。
これが、本当の強さです。
だから大人にできることは、
早く手を離すことではなく、
安心して手を握れる時間をつくること。
安心の中で育った子は、
ある日突然、
自分から手を離します。
「もう大丈夫」と。
急がなくていい。
支えた時間は、
ちゃんと力になります。