うまくいかないことが続くと、
私たちは何かを変えたくなります。
練習量を増やす。
声かけを工夫する。
新しい方法を取り入れる。
どれも、前向きな行動です。
でも、現場で多くの子どもや保護者、
指導者を見てきて、
「今日はこれをしない方がよかったな」
と感じる場面も、実は少なくありません。
それは、
何もしない方がよかった日です。
ここで言う「何もしない」は、
放置でも、諦めでもありません。
余計なことを足さない
という意味です。
子どもが疲れているとき。
不安が強いとき。
自分の状態が分からなくなっているとき。
このタイミングで、
正論や改善点を重ねると、
心はさらに閉じていきます。
「分かっているけど、できない」
この状態のとき、
人はすでに精一杯です。
それでも大人は、
良かれと思って言葉を重ねます。
「もう少し頑張ろう」
「考えればできるよ」
「次はこうしてみよう」
正しい。
でも、今じゃない。
人には、
動くべきときと、
止まるべきときがあります。
算命学で見ても、
外に向かって動く流れと、
内側を整える流れは、
はっきり分かれます。
内側を整える時期に、
外へ外へと押し出されると、
人は自分を見失います。
だから私は、
うまくいかない日ほど、
問いを一つに絞ります。
「今日は、足す日か。
それとも、守る日か。」
守る日には、
評価を減らす。
言葉を減らす。
期待を減らす。
その代わりに、
安心だけを残す。
不思議なことに、
こういう日があると、
次に動く日のエネルギーが戻ってきます。
成長は、
常に前進の連続ではありません。
止まる日があるから、
次の一歩が軽くなります。
もし今日、
「何かしなきゃ」と
強く感じているなら、
一度、立ち止まってみてください。
今日は、足さなくていい日かもしれない。
そう考えられる余裕が、
結果的に、
いちばん効くこともあります。