肝臓に関してはたくさんの伝えたい情報があります。
それだけ数多くの仕事をしていて、それだけ重要な器官であるからです。
今回は肝臓のケアの仕方についてです。
一番に言えることはしっかりと栄養を摂り、あまり働かせすぎない事です。
そして、間違ってはいけない事が、間違ったダイエットで栄養不足にならない事です。
栄養が不足すれば細胞は新たに作りにくくなるので、
(肌荒れを起こしやすくなり、
免疫細胞の働きも多くなり疲弊します。
エネルギーも作られる量が少なくなるので
そもそも免疫細胞の働きも低下します。
つまり、疲れやすくなります。
代謝が落ちるので太りやすくなります。
太るのを気にして更に食べる量を減らせばもっと栄養不足になり
悪循環で、太りやすく疲れやすい体になってしまうのです。
ダイエットが続かないのもうなずけます。)
それだけでなく体は危機的状況と判断し溜め込もうとするので
(もちろん太りやすくもなりますが)肝臓に脂肪を溜め込みやすくなります。
栄養不足だと、筋肉もやせ細るので、ますます代謝は低くなります。
どんどん疲労しやすく、老化もすすむばかりです。
ここまでは前回記した事ですが・・・
ではどうすればいいのか?
それは、
丁度な量を、ちゃんと食べ続ける事です!
(それ以上でもそれ以下でもありません)
丁度な量!
例えばタンパク質は少ないと筋肉から(筋肉に存在する)アミノ酸を体の他の所へ回していくので、結果的に筋肉は減る事になります。
タンパク質はちゃんと摂る必要がありますよね。
ですが(大体がここまでの記述になるものが多いのですが)
タンパク質は分解時にアンモニアが生じます。
アンモニアを肝臓で解毒することになります。
アンモニアから尿素になって腎臓から尿となって排出されます。
年齢を重ねていると、自分がいつから肝臓や腎臓がくたびれてきているかは分かりませんよね。
正常に機能していれば問題はない機能ですが、
内臓を長持ちさせたいのであれば、健康なうちから大事に使っていく必要があるので、
やはり摂り過ぎは必要以上に負担をかける事になる為に注意が必要です。
ここ一~二年前では、タンパク質の摂り過ぎの記述はあまりありませんでしたが、
あらためて調べてみると、どこもタンパク質の摂り過ぎは肝臓や腎臓に負担をかけるとしている記述は多くなってきています。
「タンパク質不足なので、タンパク質をたくさん摂りましょう」として、
お肉たっぷりメニューに更にプロテインを振りかけている映像を見かけとても怖いと思った記憶があります。
通常のバランスのとれた食事で、日本人の味覚であればそんなにお肉を食べすぎる事はないと思いますが、
サプリメントやプロテインになると過剰摂取になる可能性は増えてしまいます。
注意が必要です。
これらの情報についてアップデートがされていないと
間違った情報のまま食べ続けていると、
良かれと思ってしている事が実は体に悪い事をし続けて取り返しのつかない事になってしまいます。
先日「チートday」と称し普段頑張って(無理な)節制をしているので、
「今日は食べるぞ」と言う甘えさせる日を設けているとのことで、
その「チートday」なる日には、朝から晩まで、
とてつもない量を食して、満足する
というような事を(TVで)見て怖くなりました。
その事を面白がって放送することも・・・
見ている人を誘導したり、すでにやっている人に
「これでいいんだ」という安堵感を与えかねません。
身体に飢餓感を覚えさせて摂食中枢を壊している事が
どれだけ脳にダメージを与えるのかとても心配です。
普通の感覚なら、それ程の量は食べないと言う量を
一度に食すことは、
内臓に負担をかけている事も、
血中の血糖を急激に挙げてしまう事は危険です。
それをどの間隔かは分かりませんが、度々しているとすれば
とてつもなく身体を痛めていると言えます。
見た目と体重が(元の)理想的な状態に戻れば、
リセットされて元通りでしょうか?
答えは違うとしかいえません。
身体は均一を保とうとするので、「抑圧」は必ず戻そうと跳ね上がります。
更に繰り返せばその波は大きくなるばかりです。
つまり、四六時中「食べたい」を感じる状態です。
身体(脳)が覚えた飢餓感は取り返しがつかなくなります。
そして、
取り戻そうという働きが起こるには、栄養が不足していることも考えられます。
身体は必要な栄養がないとちゃんと「食べて」と指令します。
「お腹空いた」の状態です。
ちゃんと栄養が入ってくるまではその要求は続いたまままのです。
美しい体を手に入れたいハズなのに、
栄養不足では、「老化がすすむ」という
矛盾した結果を招きます。
更には、老化し始めるとドンドン加速していきます。
どんどん老けてゆくばかりです。
若いとすぐには現れなくても、続けていれば段々表面化してきます。
老化が表面化する頃には、元の状態に戻すにはなかなか難しくなります。
飢餓感を覚えてしまった脳は戻せないので、
正常な食欲に戻すのは至難の業で、肥満との戦いも付いて回ります。
そんな事せず、
正常な食事をしている方が、はるかに若くてキレイなのに・・・
と、残念に思います。
体重コントロールを目指すなら、
内臓のメカニズムを知り、正しい食を実践することが
近道です。
話を戻して…、
糖質については、
確かに、糖質は摂り過ぎると内臓脂肪になり、糖尿病のリスクや肥満の元になります。
ですが、エネルギーも源になるのは炭水化物が基本です。
特に稲作文化で進化させてきた日本人の体は穀物からのでんぷん由来の「炭水化物」と「食物繊維」は必須と言えます。
食物繊維の足りない穀物の摂取の仕方や、糖分過多の食生活の人は、上記の事に注意が必要で、
食物繊維を摂取することや、精製された糖分を控える必要があります。
タンパク質のとり方も、100%、肉類せず、豆類や乳製品、卵などバランスよく摂るようにすると豆には食物繊維が多く含まれ、他の栄養素もまんべんなく摂る言葉出来ます。
三大栄養素(糖、タンパク質、脂質)の代謝を行っているの体を作る元なので、
やはり肝臓は重要であり、三大栄養素をしっかり摂ることもまた、体を作ることでも重要です。
(糖、タンパク質、脂質)それぞれの項目ごとに別に記しているので参考にされて下さいね。
それから、もちろんビタミン、ミネラルも大事です。
ビタミンAの80%は肝臓で貯蔵されています。
ビタミンAのレチノールと言えばシワに大きく関わっているのはご存知かもしれませんが、
肌に塗るよりも、体の中で効かせる方がはるかに効果的だと思います。
皮膚だけでなく、粘膜や目にも必要です。
年齢を重ねると乾きやすくなるのは、ビタミンAの吸収が段々遅くなる(摂取量が少なくなる)とも言えそうです。
老化の最初は「老眼」ですよね。
そして、肌のカサツキ。
更年期に差し掛かる方、お若い方も早くから、
欠かさずに摂取するべき栄養素として覚えておいてくださいね!
カロテンを含む、人参、南瓜は必須です。
小松菜、ホウレン草、緑黄色野菜は絶対に毎日食べましょう!
(私は必ず常備し、毎日食しています!)
肉類、魚介類、乳類、卵類、油脂類、藻類、野菜類などにも多く含まれています。
まんべんなくバランスよく!がやはり大事ですね!
脂溶性ビタミンなので油と一緒に摂ることがおすすめです。
油は新鮮なもので、有機溶剤抽出でない油がおすすめです。
↓も合わせてお読み下さいね。
また、摂り過ぎは悪影響なので、過剰摂取にならない様にサプリメントなどに頼らず食品から摂取するのがおすすめです。
食品からなら、他の栄養素も含んでいるし、まだ解明できてはいないけれど有用な成分がふくまれているかもしれませんよね!
バランスもとれています。
あと、患者さんにはいつも
聞かれると答えているのが、
エノキです!シメジ等の、きのこ類全般ですが、
オルニチンを多く含んでいます。
肝臓と言えばオルニチン!
たぶんどこかで聞いたことがあると思います。
オルニチンと言えばシジミが代表ですが、
毎日欠かさずシジミ。という訳にはいきませんよね。
(出来る方は、どうぞ)
きのこ類なら毎日でも取れると思います。
価格も安定しているし安価なので、お勧めです。
続けると、疲労回復もアップしてきます!
後は発酵食品です。
発酵食品と言うとみなさん、菌活などと・・・
お腹の腸内細菌を増やす目的だと考えてらっしゃると思いますが、
どちらかと言うと腸内細菌を増やすなら、食物繊維が有効と思われます。
後は、体内がべたべたする様なものを食さない事です。
内臓の働きを助けるうえで発酵食品がおすすめです。
腸内の細菌の為と言うよりも、
食べ物を口に入れる前に、
微生物がある程度分解を行っている、
という点が私のおすすめする点です。
内臓の負担を少なくするには消化のよい物を食べる事も必要です。
ですから、発酵食品がいいと思われるのです。
夜は眠る前までに消化を終わらせる事も大事です。
噛むことはとても大事です。
日本人の腸の為には食物繊維を食することがいいのですが、
消化に時間がかかるのも事実です。
ですから、
口腔内での第一段階の消化をしっかりさせると
内臓の方での負担が少し減ります。
唾液と混ぜる事ででんぷんの消化は良くなるし、
唾液を良く出すことが口腔内の環境も良くなります。
他にも、
目をあまり使い過ぎない事、紫外線など、強い光に気を付ける事です。
ヒトは目はものすごくよく使います。
特に現代人は良く目を使い、夜になっても使い続け、
また、強い光を浴びる事も多い医ですよね。
とても消耗しやすいので肝臓に関わります。
イライラしたり怒ることも肝臓にダメージがあります。
感情のコントロールが必要と言えます。
リラックス法も出来るだけたくさんあるといいです。
多様なストレスが存在しているので、
それに合った解消方法もたくさん用意していると
心強いですよね♪
好きな事をいっぱいしていると元気も充電できます。
食事やメンタル・・・
何だかたくさんありますが・・・
ついてきて下さいね!
他には、
骨格の乱れを整える事です。
神経伝達で、「内臓」と「脳」の連絡がスムーズにできるから
身体全体がうまく機能できるのであって、
もし、神経伝達がうまくいかなければ・・・
例えば、
食塊が入って来ても、胃酸のpHが上がらず未消化になってしまったり、
逆に消化が終わっているのにpHが下がらないままで胃から出てしまえば
腸が強酸状態に耐えられずダメージをおおったりなどと、
各所で様々な症状が起こってしまいます。
脳神経を介さずに反射で行われることありますが、
内臓同士のやりとりや、その結果として、
全般的には脳にフィードバックされると考えられます。
それらの伝達がスムーズにいくように神経伝達を阻害する要因を無くすため
骨格の乱れにより、神経の圧迫の可能性がない様にしておく必要があると考えられるのです。
自律神経が正常に働くように、
背部や肩、首の緊張がないか、
背部の乱れにつながる腰部の骨格に
乱れがないかの確認も必要と思われます。
という事で、食事、メンタル、整体と話させていただきましたが、
全部完璧にやりましょう!という事ではないです。
金銭的にも有機野菜や天然物の魚、放し飼いの~などの食材の調達や、
加工食品を避けすべて手作りという事が難しいという人もいるかもしれません。
それぞれの大事にする部分と言うのも違ってくると思います。
食べたいものを我慢するなんて無理。とか。
これならできるというところがあればやってみたり、
(即効性はありませんが、)やってみる事で違いを実感出来れば
分かってもらえると思います。
小さなことの積み重ねを続けることの方が大事です。
無理して、がんじがらめにストレスになれば、
人はやらなくなります。
やらなくてもいい理由を必ず見つけ出し、やらなくなります。
ストレスは一番悪く影響してしまいます。
時にはジャンクを食べたりもいいと思います。
でも、不思議と体に必要なものを摂っていると、
いつのまにやら、そんなには必要にならなくなります。
長く続けることが大事なので、少しづつ変化させるのが上手なやり方です!
肝臓のケアで、若さや健康が違ってきます。
疲れやすさにかかわるので、肝臓が元気なら沢山楽しめますよね!
是非みなさん肝臓を大事にしてくださいね♪
ミモザ整体院 HP https://sachi-seitai.jp/