人はストレスを受けると体を守ろうと自動的に反応が起こります。
ストレスを受けた直後は備えがない為に、
血圧低下が起き体温も下降します。
この状態が引き金になり交感神経が働き(下がったものは上げようとします)
副腎髄質からアドレナリンが分泌されます。
心拍数が上がり、血圧も上がります。
それから、視床下部から下垂体を介して副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、
それを受けて、副腎皮質から糖質コルチコイドの分泌量が増えます。
ショック状態から立ち直ろうとします。
タンパク質の糖への変換(糖新生)が起こり血糖が上がります。
エネルギーを使い、抵抗力を上げています。
これは太古の昔、
危機的状況が起きた時にいち早くその場から逃げ出す為に必要でした。
危険な動物に襲われそうになったら・・・
獲物が現れたら、すぐに仕留める為に・・・
すぐ動けるように体が準備する為です。
手から武器ががすべらない様に・・・
崖など足場の悪い所から落ちない様にすぐに何かに捕まる時にすべらない様に・・・・
緊張状態で手に汗をかいたりもします。
危機的状況に対応します。
ただ、ストレス状態が長く続くとエネルギーを消耗し死に至ることもあります。
エネルギー不足になるのです。
ストレスが激しい時は、下垂体からの前葉ホルモンの
副腎皮質刺激ホルモン以外の前葉ホルモンの分泌は抑制されてしまいます。
前葉ホルモンは
甲状腺ホルモン、乳腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン(黄体刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン、間細胞刺激ホルモン、精子形成ホルモン)、成長ホルモン~です。
これらの、「それぞれ臓器に「ホルモンを出しなさい」という命令ホルモン」が出なくなったり、少なくなったりすることは怖い事です。本来の体の働きが妨げられれば病気になってもおかしくはないという状態です。
ストレスに対応する為に、これらの臓器が円滑に働くことを後回しにしてしまっているという事なので、
ストレスは万病の元という事が良く分かります。
ストレスに対抗する「糖質コルチコイド」という副腎皮質ホルモンを合成する際、
ビタミンCを必要とするそうです。
動物実験でストレスを与えられた時に、副腎皮質や血液中のビタミンCが消費されるのが見られたそうです。
ストレスの多い現代人はビタミンCを摂取することが必要のようです。
少々のストレスは意欲につながったり、成長の為の程よい刺激になることもあるようですが、
長期にわたるものや強いストレスは害になります。
小さなストレスでも数が増えたり、長期間改善がなかったりしても、
大きな負荷となることもあるようです。
「ストレス」よく耳にし、よく知った言葉ですが
ストレスが体にどう反応しどうなるかを知り、
ストレスにどう対策するのが自分にとって一番いい方法なのかは
人それぞれに違うようです。
メカニズムを知り、自分で解決方法を見つけられるようになるといいのではないでしょうか。
そして、ビタミンCを含む緑茶で一服し、ホッと一息つくことをお忘れなく・・・
次回、ストレス対処法