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プロムナード

古いこと、新しいこと
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思いつくまま、気の向くまま

最近よく目にする言葉が「ウィズ・コロナ」だが、最近の造語としては最低だと思っている。

そもそもウィズとは「何をかいわんや」だ。もっとひどいのが「コロナとの共存」。これなんぞ、問題外だ。

 



ウイルスからすれば、人類なんぞ遺伝子複製工場でしかなく、しかも老朽化したらとっとと火を放って高跳び。情け容赦の微塵もない。そんな、いわば反社勢力の様な集団と共存を図るとは「お人よし」にも限度というものがある。そんな態度だから、ウイルスから舐められるわけだ。

なぜウイルス戦争といわないのか。もどかしい。

もちろん、ウイルスとの共存があり得ることは理解している。現にトリインフルエンザは、その亜種のH1-16/N1-9の全部が水禽類などに宿っていることはよく知られている。まさに鳥とインフルエンザウイルスが共存しているわけだが、共存できる理由は、病状が現れないことにある。つまり宿主には危害を及ぼさず、静かに同居させてもらっているということだ。ウイルスにとっては自分を排除しない宿主に巡り合えた。一方、宿主にとっては、共存するウイルスがいることにより、他のウイルスへの感染リスクが軽減するというメリットが得られる。そういう利害関係があれば、共存はあり得るわけだ。

ところが、現時点で見る限り、新型コロナウイルスによる人類への貢献は見えない。その状態で共存の道を探ることは、時期尚早も甚だしいと思うわけである。

小生は、新型コロナウイルスに限らず、ウイルスの産生や感染も「神が造った自然現象」の一つであると考えている。一方、神様の偉いところは、単にウイルスを作るだけだとウイルスも人類もいずれは共倒れしてしまうから、それを避けるべく防御策を講じた。それが免役。

人口全体を一定とすれば、感染流行の拡大が進むことと並行して感染防御免疫を持った人の割合も上昇し、回復者(死亡者も含む)が増えることで感染者はいずれ消える。逆に人類が全部死亡して絶滅してしまったら、ウイルスもそこで絶滅してしまうことになる。。

免疫という手段で人類は生き残る。しかしそうなるとウイルスは一方的に絶滅の道を歩んでしまうから、それを回避すべく変異を遂げる。つまり、神はウイルスと人類に「免疫と変異の闘いによって自然選択(自然淘汰)させる」という試練を与えたのだと。

有史以前に、ウイルスによる人類の絶滅危機は何度もあっただろうと思う。しかし、そこで絶滅することなく生き残ったのはなぜか。回復者が免役を持ったためではないか。それを考えると、西太平洋を囲む諸国の死亡率が圧倒的に低い理由に就いて文化人類学的な公衆衛生や道徳観念だけで説明することには無理があると思っており、遺伝子レベルでのHLA抗原の精査、交差免疫の有無、感染初期段階での無症状感染の可能性、そして免疫力に多大な影響を与える体内微生物のマイクロバイオーム研究など、免疫に関する自然人類学的アプローチが解になるのでは、と考える。

 

感染症の影響を表す指標として「超過死亡数」というのがある。これは、インフルエンザの流行時に用いられた指標で、感染症や災害が発生した月・年の死亡数が通年の死亡平均値に対して超過した数をいうもの。つまり直接起因による死亡以外の間接的な死亡数、例えば医療崩壊などがもたらす間接的な死亡数なども含むため、全体像を把握するには大変重要な指標の一つである。

この死亡数と共に、感染に関連する企業倒産も極めて重要な懸念事項だ。そこで、ふと思ったのだが、感染症と同様にその流行によって倒産してしまった企業の実態を把握するために、「超過倒産数」という指標も必要ではないだろうか。

ググってみてもそんな言葉は出てこないので、小生が勝手に作った造語かもしれないのだが、今年の場合は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って経営困難となって倒産したところも多るために、過去の月別倒産件数傾向とは明らかに異なる分布傾向が現れるはずだ。先日、テレビのコメンテータから、「新型コロナウイルスによる倒産状況、実は末端までは把握しきれない」などという発言があったのだが、この超過倒産件数を調べれば、もっと実態が分かると思われる。

古い言葉で「風が吹くと桶屋が儲かる」というのがあるが、逆に、「風が吹かなければ桶屋が倒産する」ということもあり得る。こういった間接的な連鎖倒産こそ、経済低迷の潜在的な危険要素だろう。

その連鎖倒産は、時間軸的に感染拡大と同じ様な等比数列になっているわけで、末端まで把握することは困難なことは理解できる。それならば、その数をカウントするよりも「超過倒産」から実態を把握して、先んじて手を打つということが経済政策ではないかと思うわけだ。

生活できるか否かのギリギリにいる企業や人々に対する救済もきちんと行わないと、連鎖倒産の逆方向倒産も起こり得る。車に用いられている部品の一部が小さな町工場で製造されている例など、枚挙に暇がない。

次のグラフは、6月20日付け週刊ダイヤモンドに掲載されていた「帝国データバンク 全国企業財務諸表分析統計」の今年の倒産件数であるが、ここに記されている数字は飽くまでも倒産件数であって、休業や廃業は含まれていないのだ。倒産予備軍である休業や、実質的な倒産である廃業は、恐らくカウントされている倒産件数よりも遥かに多い可能性はあるのではないだろうか。

 

全国企業財務諸表分析統計(帝国データバンク)



末端に行くほど政治の世界からは遠いので、実態が直接見えないのはやむを得ないとは思うが、その様な状態での施策は意味がないとは言えないものの、暗闇で刀を振り回すのは効率が悪すぎる。

休業や廃業まで含めた「超過倒産」をよく調べるべきと思う。

 





 

新型コロナウイルスに関するナゾの一つが「異常に低い日本人の死亡率」。その解の一つを交差免疫に求める説があるそうだ。

 



 

読売新聞、2020年6月4日付け朝刊より抜粋

 


交差免疫というのは、「過去にウイルスに感染して獲得した免疫が、全く新しいウイルスにも働く」というもので、免疫細胞は、新型コロナウイルスに感染した時にそれを新型として認識せず、過去に獲得済みの免疫としてソッコーで免疫反応が起きるという仮説。

新型コロナウイルスの抗体のでき方は、通常のコロナウイルスの場合とは異なって抗体のIgGとIgMが同時に産生されるということはテレビなどでもよく報道されているが、その原因を交差免疫に求める説。つまり、通常は遅れて産生されるIgGがIgMとほぼ同時に産生されるため、感染しても無症状だったり軽症な人が多くいるのではないかと。

白血球のリンパ球の一つに、ヘルパーT細胞という免疫細胞があり、B細胞に対して抗体産生を指示する働きをするのですが、このヘルパーT細胞がこれまで経験のない新型コロナウイルスに対しても交差免疫で反応したのかも、という仮説でもある。実際、米国スタンフォード大学での調査によると、調査を行った14000人の抗体検査の結果で検出されているIgG抗体は、一般的なコロナウイルスに対するIgG抗体だったという。

以前、日本人の低死亡率の理由について、慶應大学が中心となってその理由を遺伝子に求める研究や、昔から言われている様な「日本にSARGが入ってこなかった理由は、日本人に白血球のHLA-B46の保有者が少ない」という説、更に「新型コロナウイルスにはA/B/C型以外に症状の軽いK型があり、日本人はそのK型が先に蔓延して抗体が出来ていた」という説などなど、どれも興味深い。

緊急事態宣言解除の時に「日本モデルの力を示した」とか言って世界中の失笑を買っていた某トークとは異なり、定性的、かつ定量的な仮説なので、今後の展開が待たれる。

【仮説】
新型コロナウイルス、血液型の差で感染度や疾患症状、そして予後が異なるかもしれない。

 

ただし、ここでいう血液型は赤血球の血液型じゃなく、人体の免疫反応に直接関与する白血球の血液型。
一般的にいう血液型は、例えばA型抗原を持つ人(A型の人)は抗B抗体を作る様に、赤血球上の表面にある抗原の突起の違いによって血液型が異なるが、同様にして白血球にも血液型がある。それはHLA遺伝子で決まるもので全部で数万種類あるそうだが、日本人集団は大きく11種類に分類できることが分かっているそうだ。

 

 



白血球はマクロファージとかT細胞などの様な免疫に直接関与する細胞であり、いきおい、新型コロナウイルス感染による疾病の度合いは白血球の血液型で違う可能性もある。

血液型は遺伝に依存するし、一生変わらないから白黒はっきりとした傾向が現れるかもしれない。もしも新型コロナウイルスによる疾患度合いや死亡率などと白血球血液型との相関関係が認められれば、日本人を始めアジア人の死亡率が低い理由の一つが血液型傾向に関係するという仮説も成り立ちそうだ。

血液型による性格判断がよく話題になるが、その区分けは区分者の主観が入った区分であるうえ、科学的な根拠に乏しい。しかし、疾患に関しては定性定量化が可能なので客観的な評価が可能だ。したがって、理由付けは後付けになるにせよ、傾向は統計的な事実として判明するだろう。

新型コロナウイルス感染者の国別の赤血球血液型傾向に就いてはWebに掲載されている資料があるが、白血球のそれは見つからない。もしも白血球の血液型と新型コロナウイルスによる病状及び予後が分かると、自然免疫形成の履歴が見えてくるかもしれないし、それによってワクチン開発のヒントの一つになる可能性もありそうだ。先日投稿した「コロナ制圧タスクフォース」による遺伝子解明と、マイクロバイオームの研究の他、この白血球血液型も日本人の低死亡率理由に関与しているかもしれない。


新型コロナウイルス、相変わらず謎の多いウイルスであるが、ウイルスそのものに就いてはだいぶ判明してきた様だ。治療薬の開発も、感染直後や感染した後に重篤な状態をもたらす過剰免疫反応に就いても判明してきた。次のステップはワクチン開発となるのだが、闇雲に開発を急ぎ、ギラン・バレー症候群の様な副作用を伴うワクチン開発は問題外だ。それよりも免疫のメカニズムを解明して安全なワクチンが開発されることを望みたいところである。

新型コロナウイルス感染について、以前から興味を持って見ていることのひとつに、時間軸での感染者や死亡者数の変化率がある。




このグラフを見ると、日本人を始め極東地域は他の地域に比べて重症化や死亡者数(死亡率)が圧倒的に少ないということが客観的に理解できる。特に日本の場合には、手を洗う、入浴好きなどの公衆衛生面での遵守率が高いことや、人と人の交流に於いて握手やハグなどの直接的なスキンシップをしないことなど、一般的な生活行動様式に依存することもあるとされているが、それ以外にも、他の地域、国との違いを定性的、定量的に説明できる理由があると考えられる。

最近、その理由を遺伝子に求めて解明しようという「コロナ制圧タスクフォース」が立ち上がったそうだ。

https://www.covid19-taskforce.jp/

5月22日付けの読売新聞にも紹介されている。

 

 


リリースによると、とりわけ日本人は単一民族なのでゲノム解析がし易いという。

この研究により、生物の分類である「界・門・綱・目・科・属・種」をさらに細分化させた先に、新型コロナウイルスへの耐性に関する遺伝的な違いが発見されれば、耐性的な弱点を補完する方法の開発が可能となり、それを投与することによって人類はもっと安定出来るようになるかもしれない。

また、この分析によって遺伝子に刻まれた免疫情報などが判明すれば、ワクチン開発への重要な情報となるだろう。現在、各国はワクチン開発に躍起になっている様だが、治験をおろそかにすると取り返しのつかない事態を引き起こす。それよりも、こうした情報を元にして地道に開発することが大切だと思う。

新型コロナウイルスによる死者数の推移に就いては、このグラフが見易い。

https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html?fbclid=IwAR12PEby2mgXpZ8wSEe3IlGIFuWQ6SJK-CcFMUdgrxRcfeDNU9UWYXp8nro



 


このグラフの活用方法としては、最初にグラフの下の凡例にある「すべて」をクリックして全データをクリアし、凡例の中から希望する国を選んでクリックすれば、その国の死者数の累積が時系列グラフで表示される。もちろん複数の国を選んで比較することが出来る。また、縦軸をクリックして対数表示で見れば、死者数の多い国と少ない国を同じグラフ上で比較することが可能だ。

例えば、日米での死亡者数の増加を比較すると、死者が出始めた時期の100万人当たりの死亡者発生とその数は、日米でほぼ同じ時期で死亡者数もほぼ同等だったものが、今日現在では日本の6.29人に対して米国は286.11人と、乖離が激しいことがグラフで確認できる。この乖離を見る限り、日米の間では行動様式を超えた何かがあってもおかしくないといった推測が可能だ。また、日本とよく似た傾向の国を選んでその国との共通項を探ると、今まで気づかなかった何かが見えてくるかもしれない。



 


ところで、前述のコロナ制圧タスクフォースは遺伝子解明にフォーカスするとのことだが、自然免疫の理由を体内にあるマイクロバイオーム(微生物叢)に求めるのも興味深い。体内のマイクロバイオームは、その形成に日頃の食事や運動などが関与するが、死亡者数が少ないことと体内のマイクロバイオームの因果関係が解明できれば、これも免疫形成理由の分析に貢献することになるだろう。免疫細胞はその大半が腸管にあり、日頃の食事との関係は極めて密接だからだ。次の論文を見ると、中にhypothesis(仮説)と書かれているが、この研究も大変興味深く、今後の研究が期待される。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7197973/?fbclid=IwAR38f6JLOqWG6KUr9LI_JZGSYdX7byjMy1JQqppqWK-ox1vKc_VOZQcDHxY


人種を差別することは極めてよくないが、遺伝子や食事内容などを精査し、人種の差を理解してお互いに補完しあう方法を知ることは極めて大切だと思う。

 

人種の差を理解することと差別することは、全く別だ。

 

共通点や相違点を科学的に理解し、補完しあうことこそ人類の発展に不可欠だろう。

マスコミの報道番組などを見ると、コメンテータが「これからはウイルスと共存していく」などと言っているのを散見するが、それは飽くまでも人類がそう思っているだけで、ウイルスはそんなことなんぞ微塵も思っていない。奴等からすれば、これまでの、例えばSARSやMEARSなどでの失敗を教訓として新たな戦術を講じ、世界制覇するという戦略で臨戦しており、人類なんぞ単なるその踏み台だろう。新型コロナウイルスのステルス性や罹患しても症状が軽度なので発見され難いこと、しかし感染力は極めて強いことなど、極めてしたたかである。それに比べ、今の人類はウイルスに対してはあまりにも脆弱だ。

今、国際間に於ける次元の低い闘いに明け暮れ、間違った情報に翻弄されているという体たらくな人類に対し、ウイルスは対等に戦う相手に成長させるべく、武士の情けとして「人種や国境を超えて連合艦隊を構築すること」を提案しているのかもしれない。

新型コロナウイルスの蔓延によって、世界は未曽有の混乱期となった。これに伴い、公衆衛生的な生活習慣の改善なども含め、ビジネスモデルにも大きなパラダイムシフトが起きている様だ。その様はまさに悲喜交々であるが、新たなスキームを見出す、或いは創造することで今後の新しいライフスタイルに対する訴求が産まれてくるという可能性も高いともいえる。

 



 

その一つとしてテレワークがあるが、テレコンそのものはもう数十年前にも国際会議で用いられた方法で、当時は音声だけだったが今は映像もリンクされる点が昔と異なるとはいえ、基本的には同じスキームである。小生もテレコンは相当使用したことがあった。

この延長上として、インターネットを使ったオンライン呑み会が最近よく行われている様だ。これは、なにも新しい技術が使われているというより、これまでの技術の転用であり、発想の転嫁であって、既存のシステムをそのまま使える点が受けるわけだ。

この発想は正しい。この自粛の中にあって、飲食店を筆頭に売上激減が大問題となっているさなかに新たな設備投資を求めるスキームは敬遠されるという以前に、ご法度だろう。

ところで、SNSといえば、そのスキームはすべて舶来のもの。海外には同じ国であっても時差が何時間もある国があり、簡単に会うことが出来ないという事由もあってSNSが浸透していったのだろう。その点、日本は狭い土地柄、会うには便利であるが、SNS的な展開には不利な立場にある。しかし、日本はこの不利という立場にあるのみならず、コストなどの問題からSNSに使われるアプリケーションソフトウェアのみならず、通信機器に至るまでが海外製品に置き替えられているのだ。通信の様なライフラインの構築やメインテナンスが国産ではないというのは、実は由々しき問題なのである。更に目を転じればエネルギーもそうだ。エネルギー資源はよく知られている様に輸入頼り。再生可能エネルギーと蓄電池で賄えるという呪文は、少なくとも日本で現在のすべての化石燃料を置き換えることはできない。
そして食料もだ。国内生産で賄うことは不可能。つまりエネルギーも食料も地産地消は夢物語なのだ。

世界を征する戦略兵器としてABC兵器というのが昔から言われているが、これらは加害も被害もはっきり目で確認されることだから、今後も恐らく使われることはないだろう。しかも、行使した後は、近寄ることすらできない。それでは制覇したことにならない。
しかし、デジタル通信、エネルギー、そして食料というライフラインを封じるなどの戦略、これは、潜行して行われるために目立つことがない。これらの兵器、

 

すなわちD:デジタル通信、E:エネルギー、F:フード(食料)こそ、ABCに続くキーワードだと思う。これをどう自立させるか。考えていくべきはそこにある。

 

新型コロナウイルス騒動で新たなライフスタイルの形成が急務となった今、もう一度インフラから見直す時期かもしれない。

新型コロナウイルスに関して、いよいよ緊急事態宣言が発出された。

 

 

店が休みだから人が来ないのか、人が来ないから店を閉めているのか

 

これに伴い、スーパー系なところで妥協案を使つもりであることは、十分に理解が感じられる。

 

ところで、

そもそもウイルスとは何か。

 

簡単に言うと、ウイルスは細胞に取り入れられるまでは代謝機能がなく、単にRNAとタンパク質のみで構成されている「物質」なのだが、宿主となる動植物の細胞に取り込まれるとスイッチが入り、自ら増殖するという物質のことだ。

 


新型コロナ

 

ウイルスは、宿主となる動植物の細胞表面にある受容体(レセプタ)と細胞のタンパク質(ヘマグルチニン)によって結合すると、細胞の方からウイルスを細胞の中へと招き込む(エンドサイトーシス)。その段階までは、ウイルスはただの物質なのだが、いったん取り込まれると、突如として宿主の細胞を乗っ取り、細胞内部で細胞の酵素(プロテアーゼ)を使ってバラバラに開裂し、細胞内部の色々な酵素(ポリメラーゼ)を拝借して自己の複製を作成する。その後、その複製のクローンは、更に宿主細胞の酵素(ノイラミニダーゼ)を使って細胞の外に飛び出し、次の細胞に迎え入れられる。こういうプロセスでクローンを増やしていくわけだ。

早い話、部品リストと設計図面を携えて他人の製造工場に忍び込み、その工場にある部品棚から部品を失敬し、更に製造する道具や機械も使わせてもらって勝手に作っていくといった様なものだ。しかもその製造によって工場設備が老朽化し、使えなくなってしまうことが最大の問題点である。


ウイルスに関する考察では、ウイルスとその育ての親である細胞、それ等と体内の免疫系との複雑な関係が絡む生命現象なので、感染に就いてはそのダイナミクスを「定量的」かつ「経時的・動態的」に取り扱う必要がある。つまり、ウイルス学と感染学は、生物学的アプローチと数理科学的アプローチという別のアプローチになるだろう。

我々がウイルスに関心を持つ内容は、

1)ウイルスの病理的なこと、すなわち症状や治療薬、ワクチンなどの有効性、また感染防止に関する注意事項など
2)感染数や死亡者数などの推移及びその予測


といった内容が主なものとなるが、これらの二つの事柄の解明に関するアプローチは異なる。

テレビなどのマスコミに登場する細菌学者は、大体がウイルス学、感染学系が多い。これは上記1)の様な、日々の生活に関わる事項に関する専門家だからだろう。我々の日々の生活態度に直接関与する。しかしこれらの専門家は、数理科学的アプローチに就いては専門ではないのだから、司会者などが予測に関する意見を求めても、自分で計算した結果ではないので数理科学者の意見をそのまま述べるしかないということになろう。視聴者はその辺りをきちんと理解しておく必要がある。

一方、数理科学者は、感染の拡大終息を時間経過に伴う変化率の変動として計算して示すことが専門であるため、言うなれば、新型コロナウイルスであろうがインフルエンザウイルスであろうが、変化率を算出する基本的な微分方程式は同じだろう。

 

計算する上で必要な数字は、感染率、非感染者数、回復率などであって、これらを用いて算出される基本生産数を以てシミュレーションを行う。


もちろん、感染率、非感染者数、回復率などの数字を得るためには、ウイルスの性質などを鑑みた情報が必要なので、算出を行う前にウイルス学者から情報を得ることになるが、その後は、各パラーメータの値を変えながら粛々と計算が行われることになるだろう。

首相の緊急事態宣言では「人と人の接触の8割が削減できれば、向こう2週間でピークアウトとなる」という旨の声明があったが、この予測は、まさしく数理科学に基づくこれらの計算による算出の結果だと思われる。。

 

その間、次のような治療薬がマスコミを賑わしている。

 

 

一般的に時間軸で鑑みる自然現象は、「一定・拡散・収束、そして発振」だ。拡散し続ければ無限大になるし、ゼロに終息すれば消滅となる。

 

人類対ウイルスの戦い、起こり得る結果はウイルスの勝利か人類の勝利、或いは停戦、共倒れのどれかとなるだろうが、そこに人類の中での集団免疫の形成、またワクチンの完成という要素が入るために、極めて複雑なダイナミクスとなる。まさしく「神のみぞ知る」である。

 

そうした中で、人類対ウイルスの戦いとしての起こり得る結果は、ウイルスの勝利、人類の勝利、停戦、そして共倒れのどれかだろう。


今回の新コロナウイルスは、このどれを取るのだろうか。

 

「新コロナウイルスはSARSとは違うの?SARSみたいなもんでしょ」といった話がよく出てくるが、ちゃんと理解しておかないと「いまさら聞けないxxx」となりそうだし、状況も刻々と変動しているうえ情報も改訂されているので、ここで整理しておこう。
 

初めに、よく出てくる言葉のきちんとした定義を知っておく必要があるので、纏めておく。

 

感染:     ウイルスが宿主の細胞に入り込むことで、その細胞の機能を乗っ取り死滅させること。

抗原:     ウイルスの持つ物質で、免疫が体の中に侵入してきたウイルスに対して免疫応答をひ

      きおこす物質のこと。

抗体:     体の中に異物が侵入してきたときに、その特徴を覚えて攻撃する役割を持ったタンパク

      質。

 

SARSはSARS-Coronavirusというコロナウイルスによって2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS: severe acute respiratory syndrome)のことで、新コロナウイルスはSARS-nCoV-2という新コロナウイルスによるCOVID-19という感染症であるが、ウイルスの名称を見て理解できるように、新コロナウイルスもSARSの一つだ。そもそもSARSの最後の"S"はシンドローム、「症候群」というくくりを表している。

 

感染症名称        ウイルス名称

----------          ------------

SARS                    SARS-Coronavirus

COVID-19             SARS-Cov-19

 

この両者の類似性と相違性については色々と研究が進んでいる様であるが、相違点としてマスコミなどで取り上げられているのが感染者の年代。すなわち、SARSが若年層で多く感染して高齢者での発病が少なかったことに対し、新コロナウイルスではその逆に、高齢者の出の感染発病が多いとされているのだが、この辺りはどうもサンプリングというか、検査方法によってかなり異なってくる点が懸念される。

 

現在まで被検査者のクライテリアがかなり不透明で、無作為なサンプリングを行えば、感染者の年齢層も現在発表されている分布とはかなり異なり、SARSと同じ様に若年層も感染しているということが明確になるのではないかと考えられる。

 

また、恐らく今の新コロナウイルスは弱毒性だと思われるが、変異によって強毒性ウイルスが産生されると大変厄介なことになることも懸念事項だ。弱毒性が主に呼吸器系や消化器系のみに感染することに対し、強毒性は全身の細胞で増え、全身感染するウイルスであるため、罹患による死亡率が高い。これまで、過去に起きた新型インフルエンザ、例えばスペイン風邪やアジアインフルエンザ、香港風邪、さらに2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)などはすべて弱毒型であり、病原性は低かった。しかしその一方で、専門家の間では、強毒型に変異する可能性があることは指摘されていた。

 

元々、強毒性ウイルスはその毒性から自分の宿主も簡単に殺してしまうために自滅する運命にあるのだが、宿主の行動などの条件が揃えば生き延びるし、感染領域を広げることが出来る。自滅する前に高跳びできればいいのだ。つまり、宿主が閉鎖された狭い空間に長時間いるような環境化であれば、宿主を次々と変えながら子孫遺伝子を増やすことが出来るということだ。実際、強毒型の鳥インフルエンザによって鶏が大量死したことがあったが、その原因は養鶏場にあったという。狭い養鶏場にすし詰め状態となって飼育され、換気も十分でない環境は、ウイルスが次々と伝染していく上では好都合だったわけだ。このような環境ができると、今後強毒性の新コロナウイルスが産生されたときに、大変危険な状態となるだろう。

 

新型インフルエンザに於ける強毒性、弱毒性をまとめると次のようになる。

 

 

ここに示されている様に、強毒型については過去にないものの、H5N1から強毒型が産生される可能性について危惧されていることがわかる。

 

尤も、ウイルスの遺伝子の安定性を決めるRNA合成酵素に関して、インフルエンザ・C型肝炎・HIVのウイルスは遺伝子変異を起こしやすいが、新型コロナウイルスは校正機能を有する酵素を持つことから変異が起きてもそれを除去し、正しく遺伝子を複製するそうだ。

 

とはいえ、今後ずっとその状態のままとは限らない気もする。そうした変異が起きないことを祈りたいところである。

 

今や、地球規模での脅威となりつつある新コロナウイルス、これに就いて興味深い記事があった。

 

米国CDCによる新コロナウイルス、SARS-CoV-2の顕微鏡写真


「新型コロナウイルス」は一体どこから来たのか」
https://toyokeizai.net/articles/amp/333986?page=3


この記事の「新型コロナウイルスはセンザンコウウイルスとコウモリウイルスの産生か?」という研究結果や、「自然界に於いて、集団の性質から離れた性質は排除されるという浄化選択が働ているために変異は起きていないし、新コロナウイルスが強い安定性を示す原因では?」という推測など、大変興味深い。

 

これを読んで思ったのだが、我が国のここ暫くの報道を見ていると、政府の方針に関する報道はたくさんされているものの、国内の研究機関の発表などの報道は少ない気がする。

最近、テレビに出ずっぱりになっている白鴎大学岡田晴恵教授が執筆した今から10年前の著書に「学者は廻りの空気など読む必要はない。サイエンスに従って、想定される内容を淡々と正確に説明するのが本来の姿と思う」という文言はまさしくその通りで、もっと国内初の研究発表があっていいと思う。

政府の政策もしかり。今の状況はウイルス対人類の全面戦争なのだから、戦場での危機管理を鑑みれば、「肉を切らせて骨を断つ」といった大胆な行動作戦も必要。対応政策を熟慮し、センチメントになってアレコレといちゃもんつける外野の声になんぞ忖度せず、毅然とした態度で淡々と断行すべきだろう。そうでないと、いずれ世界中の国々からの日本への渡航は元より、日本からの入国も全面禁止となってしまう。

政府の行動要領に関しても、これまでの民意への丸投げがデフォだったせいか、学校閉鎖にしても単なるアドバイス程度の拘束力しかないために指導に従わないところも多く存在し、感染の封じ込めは不完全という体たらく。

無理もない。封じ込めが成功した場合、それが封じ込め作戦によるものなのか、或いは封じ込め作戦によるものではなく自然に封じ込められたのかという判断が付き難いために、作戦に対する正当な評価が難しいかもしれないから。しかし、もしも失敗した場合には、その結果は国民の目にはっきりと映る。それでは遅いのだ。既に、諸外国から日本からの渡航が禁止されたり、日本への渡航が禁止となっているところが出てきている。


「欲しがりません、勝つまでは」

太平洋戦争時代の国民精神総動員という政策の中で、大政翼賛会による「欲しがりません、勝つまでは」という標語は今も語り継がれているが、「相手を完全に叩きのめすためには、自分も痛手を受けることも辞さず」を理解し、それに従うことが今問われていると認識すべきだろう。

 

新コロナウイルスに対し、子ウイルス生成を抑えるためとしてこれまでに開発されたインフルエンザウイルスのポリメラーゼによる複製阻害や、ノイラミニダーゼによる遊離を阻害する薬の有効性は、まだ完全には立証されてはいない。わかっていることは、コロナウイルスであるのでエンベロープ型ウイルスだからアルコールで死滅させることが可能なことくらいだ。治療薬やワクチンも開発途上にある。さらに新型であるがゆえに、これまでの免疫が効かないという点もこれまでのウイルスとは異なる。こうしたハンデを追いながら、戦争は続いている。


「勝つまで」、それがいつなのかは神のみぞ知る日だとは思うが、行動が早急であればあるほど勝利の日は近づく。

 

政府による色々な対策に対して「その判断の根拠となるエビデンスを示せ」という議論が巷でよく出ているが、これが人類を食料とする宇宙からの舞い降りてきた宇宙人、インベーダであり、それが地球上にどんどん降り立ってきていると考えれば、それからの防御策に対してエビデンスがどうのとか言っていられないことは確かだろう。

 

相手はインベーダであり、それとの闘いに、防御策のエビデンスを纏める時間的余裕などないはず。

 

相手は人類がまだ遭遇したことのない未知の生命体なのだから、これまでの前例などを参照し、限られた時間の中で最小の行動で最大の効率を得ようというのは、虫が良すぎる。危機管理とは、万が一の場合も想定しなくては意味がない。万が一が発生したときは全滅もやむなしでは、管理にならない。

とにかく考え付く限りで、防御策を実践すべきだろう。

 

ところで余談だが、こんな記事も興味を引く。真偽のほどは不明であるが、いみじくも岡田晴恵教授が告発した感染研の件なども含め、今回の新型コロナウイルスにはナゾが付きまとうのが不気味でもある。

 

https://www.epochtimes.jp/p/2020/02/51700.html?fbclid=IwAR0tMX66DW-G5KxdYIBoTJBc5XSKwzo_pdaK2lWIykajpjSEFSV7NG6Stes

 

 

 

使い続けているiPhone6sが間もなく6年目に突入となった。これに伴い、バッテリもだいぶヘタって来た様子で、60%辺りの残量表示が突如として5%となって慌ててモバイルバッテリなどをつなぐと瞬時に50%と表示したりなどと動きが相当怪しくなってたため、また既にiOSのアップデートサービスが終了していることなどから、今回iPhone11に機種変を行った。手続きのために訪れた店舗の店員も、「6sですか!」と絶句していた。

よく知られている様に、iPhone8以降にはワイヤレス給電の受電コイルが搭載されているのだが、かつてワイヤレス給電に従事していた小生的には、以前と比べてどの程度送電効率や利便性が向上したのかテストしてみたかったので、早速送電ユニットを購入、テストしてみたのでメモっておく。

以前というのは3年前のことで、店頭にQiの送電ユニットが出始めたことだ。当時はまだワイヤレス給電対応のスマホやタブレットは存在せず、外付けに受電コイルを装備すれば給電できるというもので、Qi規格のもの。これは電磁誘導を用いる方式で、Qiというのは中国語の「氣」を表す。そのころのiPhoneには受電コイルは搭載されていないので、外付けコイルを調達、それをデバイスの外側に張り付けて使用してみたわけだ。

ワイヤレス給電としては、このQiの他にAirFuel(かつてはA4WPと呼んでいた)という磁界共鳴方式を用いる給電方法があるのだが、こちらは現在でも国内ではまだ商品化しておらず、市場にあるものはすべてQi規格のものだけである。AirFuelについては4年前にここで紹介した。

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12178291745.html

Qi規格の商品に就いては、この写真の様に2014年に開催されたCESでも大々的に展開されていた。これはCentral Hallという場所での展示だが、North HallにあるChina Pavirionでは、極めて多くの種類が展示されオンパレード状態だった。一方国内では、2015年くらいからボチボチ店頭に並ぶようになった記憶がある。これらの送電ユニットは、もちろんほぼ中国製である。

 


拙宅に於ける実際の使用方法としては、iPhoneの充電は出張先のホテルや新幹線の中で行うことなども多いため、受電コイルをつけたままにするわけにはいかないので、コイルは家でしか使わないiPadに装着した。

この充電方式、なにしろQi規格なので位置決めが極めてシビアである上、タブレットよりも送電ユニットの方がサイズが小さいことから送電ユニットの上にタブレットを置くと位置決めを直接見て確認することできないため、タブレットとほぼ同じプラスチックのケースを用意してケースに送電ユニットを固定、タブレットをケースにいれると送受電コイルの位置が合う様にした。また、効率よく給電していることを可視化すべくUSBチェッカーを途中にかませて状態確認出来るようにもしておいた。

結構長いことこの状態で使用していたところ、その後のiOSのバージョンが改定されたせいかもしれないが、ある時以降受電コイルが働かなくなってしまい、結局使用中止となってしまった経緯がある。

一方のAirFuelだが、小生はAirFuelの送電ユニットに用いられるパワーデバイスのアプリケーション開発に従事していたのでAirFuelの位置決めの簡易性や、電力伝送効率などの利便性、優位性を訴求したいところなのだが、市場への浸透はまだ時間がかかる模様で、その間、Qiがワイヤレス給電のデフォルトとして今日市場に多数展開されている様だ。下の写真はCESで、WiTricityがAirFuelのデモを行っているもので、位置決めの簡便さなどを実演している様子だ。



 

とはいえ海外、特に中華圏ではもう数年前からAirFuel対応の送電ユニットが市場投入されており、コンビニのイートインスペースなどにはQiと共にこのAirFuelによる給電システムも装備されている。さすが、やることが早い。


さて、今回の機種変に伴い、最近のQiがどの程度改善されてきているかも知りたかったので、久しぶりにQiの送電ユニットを探してみた。ネットの通信販売価格を見ると、大体数千円ぐらいなのだが、アキバの通称「自作通り」辺りでは500円程度で売られている。仕様を見ると5V/1.5AとあるのでiPhone用であれば問題ない。それがこれだ。
 


これは、アキバに「あきばお~」という名前の店舗を数店出しているハーマンズ株式会社というメーカーの製品。これに充電状態を目視できるように間にUSBチェッカを挟んで電圧電流状態を見ながら試運転したところ、1A以上の電流が流れ込んでおり、十分な働きをしてことが確認できた。

 

また、双方のコイルにも改善がされているのか、位置決めに関しても以前ほどシビアではないようだ。実際、スマホケース程度の厚み(送電ユニットと本体背面との間隙)であれば問題なく送受電できる。位置決めに就いて、AirFuelほどの柔軟性というか利便性はないものの、何とか使えることは使える。ただし、マッチング状態を可視化すべく、やはりUSBチェッカは必須である。

そこで、送電ユニットとUSBチェッカを合わせ込んだ送電台を仕立て上げた。台としているのは、透明アクリルで出来ている100均のカタログ&という商品だ。

 

 

当初これを立てて使用してみたが、iPhoneの置き方によっては送電ユニットとの間に隙間ができてしまうため、横に置いてUSBチェッカをその上に固定した。この上にiPhoneを置き、電流値を見れば送電状態が監視できる。見た目もなんとなくサイバーチックで、悪くない。

 


こうしておくとかなり使い勝手が良いので、当分これで過ごす予定である。