9V出力モバイルバッテリ製作 ー USBモバイルバッテリの活用 | プロムナード

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USBを想定した5V出力のバッテリは巷にたくさんあるが、9Vとなると意外と少ない。現在手許にはポータブルなハンディオシロスコープが2台あるが、2台とも電源は9V入力となっており、ACアダプタ駆動で使用している。しかし、ポータブルというならば、商用交流電源がない場所で使用出来てこそのポータブルなので、9V出力のモバイルバッテリを探してみたのだが、イイのが見当たらないので自作することにした。


製作といっても、以前、何かの展示会でノベルティとしてもらったスマホ用のモバイルバッテリが一台余っていたので、そのバッテリと中華製ステップアップDC/DCコンバータモジュールで組み合わせただけのものだが、このモジュールは5Vから35Vまで可変なので、9Vに限定せずに使用できるように出力電圧用として電圧表示のパネルを付けた。また、このパネルのために電力消費させるのももったいないので、電源スイッチ以外にパネルにもスイッチを設けた。電源出力端子は一般的な5.5mm/2.1mm内径のDC端子とした。

 

9V用モバイルバッテリ


外観はこんな感じで、バッテリ及びその充電用USBケーブルを収納できる様にしたので少し大きくなってしまったが、出力のリップルも小さく、実用には十分なものになった。実際にハンディオシロスコープの駆動をさせてみたが、全く問題なく電源供給している。

 


このDCDCモジュール、通信販売で165円という破格な値段で入手できる。当初これも自作しようと思ったのだが、部品を調達するだけで165円はとても無理なので、既製品を使うこととした。なぜこんな価格で製造できるのか、いつも疑問な中華マジックでもある。