今や、地球規模での脅威となりつつある新コロナウイルス、これに就いて興味深い記事があった。
米国CDCによる新コロナウイルス、SARS-CoV-2の顕微鏡写真
「新型コロナウイルス」は一体どこから来たのか」
https://toyokeizai.net/articles/amp/333986?page=3
この記事の「新型コロナウイルスはセンザンコウウイルスとコウモリウイルスの産生か?」という研究結果や、「自然界に於いて、集団の性質から離れた性質は排除されるという浄化選択が働ているために変異は起きていないし、新コロナウイルスが強い安定性を示す原因では?」という推測など、大変興味深い。
これを読んで思ったのだが、我が国のここ暫くの報道を見ていると、政府の方針に関する報道はたくさんされているものの、国内の研究機関の発表などの報道は少ない気がする。
最近、テレビに出ずっぱりになっている白鴎大学岡田晴恵教授が執筆した今から10年前の著書に「学者は廻りの空気など読む必要はない。サイエンスに従って、想定される内容を淡々と正確に説明するのが本来の姿と思う」という文言はまさしくその通りで、もっと国内初の研究発表があっていいと思う。
政府の政策もしかり。今の状況はウイルス対人類の全面戦争なのだから、戦場での危機管理を鑑みれば、「肉を切らせて骨を断つ」といった大胆な行動作戦も必要。対応政策を熟慮し、センチメントになってアレコレといちゃもんつける外野の声になんぞ忖度せず、毅然とした態度で淡々と断行すべきだろう。そうでないと、いずれ世界中の国々からの日本への渡航は元より、日本からの入国も全面禁止となってしまう。
政府の行動要領に関しても、これまでの民意への丸投げがデフォだったせいか、学校閉鎖にしても単なるアドバイス程度の拘束力しかないために指導に従わないところも多く存在し、感染の封じ込めは不完全という体たらく。
無理もない。封じ込めが成功した場合、それが封じ込め作戦によるものなのか、或いは封じ込め作戦によるものではなく自然に封じ込められたのかという判断が付き難いために、作戦に対する正当な評価が難しいかもしれないから。しかし、もしも失敗した場合には、その結果は国民の目にはっきりと映る。それでは遅いのだ。既に、諸外国から日本からの渡航が禁止されたり、日本への渡航が禁止となっているところが出てきている。
「欲しがりません、勝つまでは」
太平洋戦争時代の国民精神総動員という政策の中で、大政翼賛会による「欲しがりません、勝つまでは」という標語は今も語り継がれているが、「相手を完全に叩きのめすためには、自分も痛手を受けることも辞さず」を理解し、それに従うことが今問われていると認識すべきだろう。
新コロナウイルスに対し、子ウイルス生成を抑えるためとしてこれまでに開発されたインフルエンザウイルスのポリメラーゼによる複製阻害や、ノイラミニダーゼによる遊離を阻害する薬の有効性は、まだ完全には立証されてはいない。わかっていることは、コロナウイルスであるのでエンベロープ型ウイルスだからアルコールで死滅させることが可能なことくらいだ。治療薬やワクチンも開発途上にある。さらに新型であるがゆえに、これまでの免疫が効かないという点もこれまでのウイルスとは異なる。こうしたハンデを追いながら、戦争は続いている。
「勝つまで」、それがいつなのかは神のみぞ知る日だとは思うが、行動が早急であればあるほど勝利の日は近づく。
政府による色々な対策に対して「その判断の根拠となるエビデンスを示せ」という議論が巷でよく出ているが、これが人類を食料とする宇宙からの舞い降りてきた宇宙人、インベーダであり、それが地球上にどんどん降り立ってきていると考えれば、それからの防御策に対してエビデンスがどうのとか言っていられないことは確かだろう。
相手はインベーダであり、それとの闘いに、防御策のエビデンスを纏める時間的余裕などないはず。
相手は人類がまだ遭遇したことのない未知の生命体なのだから、これまでの前例などを参照し、限られた時間の中で最小の行動で最大の効率を得ようというのは、虫が良すぎる。危機管理とは、万が一の場合も想定しなくては意味がない。万が一が発生したときは全滅もやむなしでは、管理にならない。
とにかく考え付く限りで、防御策を実践すべきだろう。
ところで余談だが、こんな記事も興味を引く。真偽のほどは不明であるが、いみじくも岡田晴恵教授が告発した感染研の件なども含め、今回の新型コロナウイルスにはナゾが付きまとうのが不気味でもある。