プロムナード -14ページ目

プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

 

注: 本投稿はその後改訂版があるので、2021年3月21日の最新版もご参照ください。最新版ではRGBWタイプの評価データも併せて記載してあります。

 

 

 

ミュージックライブ会場の必携品といえば、ペンライト。サイリウムと呼ばれることも多いが、乾電池駆動によるLED発光方式のものはペンライトという言い方が正しい様だ。ただ、英語でペンライトという言い方はなく、もっぱら「Stick Light」と呼ばれているらしい。

さてこのペンライト、ライブ参戦者にとってはまさに「ライトサーベル」なのだが、実際のライブ参戦でそれが点灯しなかったり、或いは点灯していても途中で力尽きることがある。それに伴って、持ち主本人も灯りと一緒にしょんぼりしているのを見ることもしばしば。ライブのだいご味は、やはりステージとの一体感にあるので、所持していても使えないという無念さは察して余りあるものがある。旅行先でカメラが故障するのと同様だ。

そこで、ライブ参戦に先んじたペンライトのメインテナンス方法及び心掛けをメモっておく。

1. 電池の交換は、必ず総て新しい電池に交換すること(古い電池を混ぜないこと)
2. 乾電池と接触するペンライト側の電極は、電池を入れる前に洗浄しておくこと
3. 新品の予備電池を用意しておくこと(現地の暗がりで交換作業を行うと乾電池を落下させることがあるので、先に包装紙から出しておくこと)
3. 暗闇でも電池の交換が出来る様に電池ボックスの開閉方法や電池の挿入向きを事前確認しておき、目を閉じて電池を交換する訓練をしておくこと


以前、下記のページにLED各色別電流値のグラフを投稿したことがあった。

 

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12147675144.html
 

この測定に用いたペンライトは(株)ルミカ製のLUMICA-2というペンライト。単四乾電池3本を入れて使用するもので、ボタンによってレッド、ホワイト、チェリーピンク、ピンク、パッションピンク、バイオレット、グリーン、エメラルドグリーン、ブルー、パッションブルー、イエロー、オレンジの12種の色を発光出来る逸品である。

この測定条件としては、新品乾電池が装着されているという仮定で電源電圧を4.5V(1.5V x 3本)としたことと、乾電池の場合には使用時間が経過すると内部抵抗が増加し、それに伴う電圧降下によってそれぞれの色の測定条件、つまり電源電圧の値がバラバラになってしまうのだが、総ての色の電源電圧値を合わせるために定電圧電源を用いたことだ。

このグラフを再度掲載しておく。

 

ペンライト色別電流値


グラフに表されている値は、各色ごとの電池の持続時間を相対的に表すとみていい。

 

図からRGBという光の三原色は単体発光だけとなるので消費電力が小さく、RGBすべてをフルに点灯させた混色で得られる白色は消費電力が大きいということなどが読み取れる。

ここで表されているグラフは飽くまでも相対値であるので、実戦での電池消耗に伴う電圧降下による消灯の閾値は分からない。そこで次に、会場でペンライトをずっと点灯し続けた場合という仮定で、電池の消耗に伴う電圧降下による電流変動を調べてみた。ここでも電源は定電流電源を用いた。

光の三原色以外の光はすべてRGBの混色で作成されているので電圧降下が生じると電流が減少し、RGBのうち、どれかの光が暗くなると混色の色は変化する。我々はライブ会場での使用経験から、白色は電池のヘタリに伴って赤くなって来るし、紫色はピンク色へと変化する事を知っている。今回の測定は、これを実際に電圧値で確かめようというというものだ。この結果を以て、色の変化を確認すれば電池のヘタリ具合を目視で確認できる様になる。

実際に測定してみると2.2Vが最低電圧値で、それを下回るどの色も発光しなくなることがわかった。これがLUMICA-2に於ける閾値となる。そこでこの値を最小値とし、三本の乾電池の合計電圧である4.5V(1.5V x 3)、これが最大電圧となるわけだが、この2.2Vと4.5Vの間に於ける電圧別の電流値を0.1V毎に測定してグラフ化したものが次の図である。通常このような電圧毎の電流グラフをV-I曲線、またはV-I特性といい、被試験物の特性評価に用いられる。



色別電圧電流特性(V-I特性)


ここでは実際の電圧降下を時間軸での経過としてイメージできるように、横軸の値を反転させて左端の値を大きくして表した。測定に当たっては、ここでも電流値の計測時の電圧を一定に保つために定電圧電源を用いた。

このグラフには12色総てを表してあるが、数値が重なる部分があって見難いため、これらの中からRGBのみ抜き出したグラフを次に示す。

 

これを見ると、我々が経験的に知っている事実、即ちライブも終盤に近付くとペンライトの白色が赤っぽくなることや、電池がヘタると青が点灯しなくなる理由なども、この図から読み取る事が出来る。

 

 

RGB電圧電流特性(V-I特性)


実際にこの計測データが直接役に立つということではないとは思うが、各色の特性を理解しておけば、「残念なこと」に遭遇するリスクは軽減出来るだろう。

さて、実戦での最も具体的な懸念事項は実践に臨んでの電池の持ち時間だろう。次はそれを測定した。

測定に際し、この場合は実際の場面を想定して市販の乾電池にて時間経過による電圧電流の変動を測定した。使用した乾電池は、一般に最も安価で入手できる百均ダイソーの単四電池。もちろん新品だ。使用期限は、推奨期限7年と書いてある通り、2023年12月となっている。

 

ダイソー乾電池


測定した色は、最も電流値の大きい「白」とした。これで測定しておくと、その他の色であればこの時間より長持ちすることが先のデータから明かである。

乃木坂46の今年最大のイベントであった東京ドームライブ最終日のアンコール時に、運営によるライブ前の「合図によって客席のペンライトをすべて消し、椅子に印のある方はペンライトを白色にして下さい」というメッセージに基づいて、ステージ上にいるメンバーたちへ人文字による「乃木坂46 アリガトウ」というメッセージを送り、メンバー達を号泣させた瞬間は、まさにステージと客席が一つになった乃木坂46歴史に残るイベントであったと思う。因みにこの文字の、向かって右上にある「6」の文字の一番右上端は小生のペンライトだ。

 

乃木坂46真夏の全国ツアー2017 Final! 東京ドームライブ最終日


このイベントに及んで、ペンライトが白く光らず焦った輩も多いのではないだろうか。無理もない、3時間半のライブに於ける最後のイベントだったため、、新品ではない電池が使用されている場合には、電池も相当ヘタってていたことだろう。

 

小生、このライブイベントの前にSNSを通じて上記のメインテナンスの注意事項を呼びかけておいたので、それを見た人は留意頂いているものと思うが(実際、その投稿を確認したという方もたくさんいた)、そうでない人はクライマックスに及んで辛酸を舐めたことと思う。

 

その意味、乾電池の消耗データを頭に入れておけば、早めの電池交換によって楽しくライトサーベルを振る事が出来るようになるはずだ。それによって、心残りのないライブを楽しめる。そこで、具体的な乾電池の寿命を測定することにした。


ところで、この電池寿命測定を行うためには4.5V以下という低電圧での測定を行う必要があり、新たに電圧電流計を作成した。この電圧電流計は0~100V、0~10Aの測定結果を表示する中華製のLEDパネルを用いたものであるが、パネルを光らせるためには5V以上が必要となる。パネル表示電圧を被測定電圧から取れば簡単に作成可能なのだがパネル表示電圧が被測定電圧に支配されてしまうため、自ずから被測定電圧は5Vが最小値となってしまうので、今回はパネル表示用の電圧を被測定電圧から取らずに外部から供給するように作成した。

 

自作簡易型電圧電流計

 

測定に当たっては、最も電流値の大きい「白」を発光させた。これで測定しておくと、その他の色であればこの測定時間より長持ちすることになる。

この測定器を用いて時間軸による白色の電圧電流変動を測定した結果を次に示す。なにしろ簡易型の測定器なので、大体の値として理解しておいた方がよさそうだが、傾向は読める。

 

時間経過電圧電流特性(Time-I/V特性)


この図と、先に示したV-I特性とを見比べてみると、使用開始から5時間半の経過で乾電池の電圧が2.5Vまで降下し、RGBの混色によって作られる白色のうち、青が消灯して赤と緑のみの点灯となり、いきおい高電圧時には白色であったペンライトのLEDが赤と緑の混色である黄色に変わってしまうことや、6時間15分経つと更に緑も消灯し、LEDの光が赤に変わるという色の変化が分かる。そして、

 

6時間30分が経過すると、すべての色が消灯する。これが即ち、このペンライトの最大持ち時間であるということを表している。

もちろん、これは白色を連続点灯させた場合の時間を表すものなので、それ以外の色での点灯であれば、電池は6時間半以上持つだろう。また、途中で消灯させれば電池の復帰が起きるので、更に電池寿命は延びるはずだ。


従ってこの値を最も過酷な状態使用での持ち時間として考えればよい。また、乾電池に就いても長時間使用を謳っている電池も市販されている様なので、それを用いれば時間は延びると思う。

これらのデータがライブでの電池寿命を予測するためのアドバイスとなれば幸いだ。というか、自分のためでもあるのだが。


 

11月7日と8日、東京ドームにて「乃木坂46真夏の全国ツアー 2017 Final!」というライブが開催され、小生はその最終日である8日に参戦したのだが、本ライブ、乃木坂46のみならずAKB48等々のライブへの参戦した中では、これまでにない素晴らしい感動をもらった最高のライブだったと思う。

乃木坂46というグループがAKB48と著しく異なる点の一つは、AKB48 に於けるかつての前田敦子、大島優子、高橋みなみ等々の様な絶対的センターやリーダーというポジションがなく、メンバーの誰かがスポットを浴びる「xxとその他」という構造になっていないということである。いきおい、今回のライブに於いても、飽くまでも「箱」として演出されていた点が大きな特徴となっていた。また、妙に奇をてらう様な演出がなかったことや、後々引きずるサプライズが無かったこと、更に観客が一体となってメンバーに送るサプライズが用意されていたことなど、安心して参戦出来るライブに仕上がっていたことも、今回のライブで特記される事柄だろう。

ライブとは元々ステージ側と観客との一体感を感じることと、現場でしか体験できない臨場感や没入感が得られる事が最大の楽しみだろう。今回、小生の席からの景色はこんな具合のところ(場内は基本的に撮影禁止であるが、公演終了後、スクリーン上にQRコードが映し出され、運営側から写メするように促された時に退席しながら撮影したもの)。

 



当初チケットを受け取った時には、自分の席が二階の壁際席だったのでちょっと残念に思ったのだが、「アリーナ席で前にいる人が大男である場合に比べればいいか」と自分に言い聞かせていた。ところが実際に現地で座ってみると、この席はステージの殆ど正面であり、双眼鏡を携帯していたのでメンバーが均等に見えるし、更に観客のペンライトをすべて見渡せるという天空席、いわば管制塔の様なロケーションだったのだ。これは幸運だったと思う。

さて、二日間で11万人の大歓声の下、ライブは大成功に終了したのだが、二つのイタイ事件が起きた。一つは撮影用の40kgにもなるという業務カメラの落下で観客が軽症を負ったこと、もう一つは場外にいる音漏れ観戦者経ちのマナーが悪かったことがある。

カメラの件は、とにかく開催側の安全管理を徹底してもらう以外に防ぎようがないことであり、少しでも落下点がずれていたら最悪死亡事故となってしまっても可笑しくない状況だったそうだ。これはまさしく人的ミスによる事故であり今後管理徹底を願うのみであるが、一方の音漏聴衆者のマナー問題はファン側の問題だ。

場外音漏れ観戦とは、場外で最も音量が大きく聞こえる場所にチケット落選者やライトなファンが来て音を楽しむことであるが、今回マスコミでも報道されたのは、その時のマナーである。

実はこの場所、小生がかつてAKB48の「1830m」、いわゆる前田敦子ラストライブの時に見付けた場所だった。その時の事はここで紹介した。2012年8月の事だ。


https://ameblo.jp/millimeter-wave/archive1-201208.html

 

今回のライブ初日に、その場所を確認しに行くと同様な音漏れが聴こえることが分かったのでSNSでその旨情報提供したところ、書き込みを見たという人から挨拶を受けた様に、その情報を基に集まった人も多くいた。

 



漏れ音としては、オープンスタジオである神宮球場の方がはるかに優れており、以前紹介したところに比べると相当に音がくぐもるが、それでも東京ドームの音漏れとしてはここが一番音が大きい。神宮に就いてはここで紹介した。

 

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12289601891.html

 

今回の東京ドームの現場では、ペンライトを振っている輩も数人ほどいたものの、小生がいた初日は騒ぎもなく、大人しく聞いている人ばかりだったのだが、報道によると二日目は係員との小競り合いなどもあって相当酷いものだったらしい。小生にはこの騒ぎの責任はないのだが、「ここは良く聞こえるよ」と情報発信した立場からすると、この騒ぎを未然に防ぐ方法に就いて考えざるを得ない。

小生的にはこう考える。

まず、この場外での音漏れ参戦は、縄でも張って規制すれば簡単に排除できる。しかし音漏れ参戦者、少なくともペンライトまで携帯してくる強者は、場内参戦者と同様な臨場感や没入感が欲しくてやっているわけだから、運営としても何処かで発散させてあげる必要はあろう。

 

そこで最善策は、ライブビューを開催することだと考える。彼らが発散できる場を提供し、回線でスクリーン映像と音声を伝送して大型ビジョンに描画させればいいのだ。


また、自宅がライブ会場から遠いために参戦を諦めている人を救出することにもなるだろう。

 

そもそも場内にいたところでステージにいるメンバーの顔まで見える人はほんの一握りなのだから、ビジョンでの観戦で問題はない。運営にとっても、チケット落選者からも収益を上げあれるわけだから、まさに「Win-Win」が成り立つ。

今後、運営にはこうした計らいを期待したい。

最近、運営はチケットの転売を防ぐ策を打ち出した。こういう対策はファンを守ることとして高い評価となる。ファンを切り捨てるようなことをすると必ずしっぺ返しがくる。逆にファンを救えば、ずっとついて行くものだ。

10月半ばを過ぎると紅葉はピークを迎える。紅葉とはすなわち葉緑素が抜けた後の本来の葉の色が現れるもので、夏の間は葉緑素によって緑色である葉が、秋になって補給が途絶えるとそれぞれの種によって異なる色に染まる、というか、色が現れる現象だ。

 

今年は、長野県軽井沢にある雲場池というところの紅葉を愛でた。折しも快晴、無風という好条件だったので、見事な紅葉を楽しめた。更に数日すればもっと紅葉が進むと思われるが、無風でないと湖面への反映は望めないので、これで良しとしておこう。

 

軽井沢、雲場池の紅葉

 

拙宅のノートパソコン、コストダウンを目論んでの事と思うが、ハードディスクのアクセスランプが割愛されてるため、ハードディスクのアクセスを目視することが出来なくなっており、しかも静音設計されているので、動いているのかどうかを確認するためにはパソコンに耳を当てないと判らない。

大した問題ではないと言えばそれまでなんだが、パソコンのシャットダウンを行ったとき、何かのアプリがシャットダウンを妨害している場合、シャットダウンしたつもりでもそのままの状態が保持されることがある。実際、夜パソコンを閉じて朝開けたときに、動いたままの姿を見ると結構ショックだ。最近その手の「事故」が多発しているため、閉じた後のシャットダウンを見届ける様にしているのだが、これが結構時間がかかったりする。また、周辺が騒がしいとハードディスクやファンの音が聞き取りにくいので、パソコンの蓋に耳を当てて動作状態を監視するという地味な作業が必要となる。これ、かなりカッコよくない。

そこで、シャットダウンを目で確かめられる様に、しかも少し離れたところからでも確認できるようにしたいというわがままな要求から、

 

ACアダプタとパソコンの間に電流計を挟んで電流値の変動を見てシャットダウンを判別することにした。

とはいえ、交流電源の電圧電流計は市販されているものの、手軽に直流の電流が計れる電流計というのは意外と見当たらないのだ。というか、ないのだ。

従って、パネル用電圧電流メータを使って自分で組み立てることにした。

構成は至って簡単。アキバで調達できるデジタルパネルメータ型電圧電流計(電流だけでいいのだが、電圧計も付いてる)に直流入出力端子を設けてプラケースに封印するだけ。今回は、アキバにある秋月電子通商で調達した1000円の「DE-2645-02」 というデジタル直流電圧電流計パネルメータを使用。ネット販売で中華製ノーブランド品をポチれば半額以下だが、ここでは大事をとって(笑)、FtFでの保証交渉可能な方法で調達。

あとは、手元にあった100均の糸ようじが入っているプラスチックケースに穴を開け、DCジャックを付けただけ。

 

 

PC動作時の電流値(上の表示は電圧、下の表示が電流)

 

シャットダウン時の電流値(上の表示は電圧、下の表示が電流)


実際に使用してみると、PC動作時のメータに表示される電流値は大体「0.40~0.90A」で、シャットダウンが完了すると「0.00A」と表示される。測定誤差とかメータでの消費とかはどうでもいいのだ。

入出力用のDCジャックは、汎用性を考えて5.5㎜/2.1㎜φと2.5㎜φを二つずつ取り付けた。

回路図というほどのものではないのだが、具体的な構成は次の通り。


構成図

 

図で、左側の太い赤線と黒線の電位差が供給電圧となり、赤の細い線と黒線の間で電圧が測定される。この戻りは青線経由で黒線へ戻される。電源からDCジャックを通って太い赤線から被測定側(負荷)へ電源を供給。その後、青線、パネルを経て黒線で戻る。パネルの中にシャント抵抗が存在しており、ここで電流が計測される様だ。

 

パネル表示器の電源は図の右側にある細い赤線及び黒線で供給する。ここを独立させて電源を供給すれば、0-100Vまで計測可能だが、今回はPC用アダプタの電源を想定しているので、上限24Vもあれば十分であるため、独立させずに供給電源へ直結させた。この構成をとる場合は細い黒線は解放としておく。この構成での測定電圧は24Vが上限となる。もし100Vまで計測したい場合は、このパネル電源を独立にACアダプタ等で別途供給すればよい。また、パネルを光らせるためには5V程度の電圧を加えないとならないので、パネル表示電源を供給電圧に直結する場合には、その電圧が測定可能な最低電圧となる。


使用してみると、自画自賛的だがチョー便利。PC側のバッテリ状態も、放電が進んでいる場合などは電流値が1Aを超えるので、それを見ることによって判別できる。

仕上げに、プラケースの上面へ上図の構成図をシールで貼り付けた。

 

完成したシャットダウン検出器(電圧電流計)


これで、夜安心して寝れそうだ。

 

 

上越新幹線は大宮駅(東京駅~大宮駅は乗り入れ)と新潟駅を結ぶ新幹線のことであるが、高崎~長岡間は山岳地帯を駆け抜けるためにトンネルも多く、殆どがトンネルとなっているために外の景色を見ている時間よりもトンネルを通過している時間の方が長い。いきおい、退屈だと思う人も多いだろうが、トンネルの通過音を楽しむという方法もあるということを2014年2月に投稿した。

新幹線のトンネル  - 騒音と言う交響曲の楽しみ方

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-11770147476.html


小生、その後も上越新幹線を始め東海道新幹線はもちろん、東北新幹線、北陸新幹線等々、何度も乗車しているのだが、トンネル通過音のバリエーションを最も楽しめるのは、とりわけ上越新幹線の「浦佐駅~越後湯沢駅間」に横たわるトンネルだと思う。更に、個人的な偏見かもしれないが、下りよりも上りの方が通過中の高音や低音の風切音などの変動バリエーションが大きい気がしている。


そこで今回、長岡への出張の帰りに、この上りである「浦佐から越後湯沢」に至るまでの車窓景色と、トンネル通過音を録画録音してきた。それがこれである。

 

上越新幹線 浦佐~越後湯沢間のトンネル通過音と車窓映像



それと同時に今回、この音の変化がなぜ起きるのかについて、地図等を用いて色々と探ってみたので、まとめておこう。

浦佐駅を出発してから越後湯沢駅へと上る上越新幹線は、この映像にある様に浦佐駅を出て約2分40秒後に塩沢トンネルへと吸い込まれていく。トンネルに入る直前がここ。右の影はトンネル入口である。

 



その後新幹線は闇を突き進み、入口に入ってから6分50秒後にトンネルを出て越後湯沢駅へと向かう。浦佐駅から越後湯沢駅までの所要時間は12分であるため、そのうちの約半分はトンネルの中にいるということになる。

この6分50秒かけて通過しているトンネル、列車はひたすら暗闇の中を突き進んでいくので殆どの人は1つのトンネルと認識していると思うが、

 

実はこのトンネル、一つではなく幾つかのトンネルがつながったものなのだ。

そこで、どの様なトンネルがつながったものなのかを確認すべく、国土地理院発行の2万5千分の一地形図とGoogle Earthを使って調べてみた。その結果、次に示す通り、このトンネルは独立した10個のトンネルで構成されていることが分かった。

 

 

これが一つの例だ。この様にトンネルは幾つかに分断されていることが分かる。

 

 

これ等のトンネルの位置を各々地形図で示す。これらは国土地理院発行の地形図へ小生が加筆したものである。

 

浦佐駅 → 塩沢トンネル入口

 

第三大沢トンネル~第二大沢トンネル~第一大沢トンネル

 

第一大沢トンネル~石打トンネル

 

石打トンネル~湯沢トンネル

 

湯沢トンネル~第一湯元トンネル → 越後湯沢駅

 

この様にトンネルは全部で10個で構成されているのだ。しかしなぜ一つに感じるか。その理由は、Google Earthでの航空写真で明らかな様に、トンネル間、つまり地上部分は雪覆いのカバーで覆われているからだったのだ。

 


雪覆いのある個所(第三大沢トンネル~第二大沢トンネル~第一大沢トンネル)


これは、Google Eerthの航空写真と地形図を比較したもの。近接してみるとトンネル間はこのようになっている。

 

トンネル間の線路を覆う「雪覆い」 Google Earthから

 

確かにこの地帯は豪雪地帯であるため、トンネル間の積雪は極めて大きなものとなり、新幹線の運行を確保するための除雪は大変な作業となるために、最初から雪覆いで囲ってあるのだろう。この雪覆いがトンネル間に存在しているので、空から見れば別のトンネルであっても、車中から見たい場合にはあたかもトンネルが一つであるように見えるのだ。実際、トンネル通過中に注意して車窓を見ていると、数か所、少し明るくなっている箇所を通過することが分かる。この箇所の一つを映像で確認してみよう。

塩沢トンネル~第一湯元トンネルまでの総延長は、10個のトンネルの正味合算延長が23,057m、9ヶ所あるトンネル間の雪覆いの各々の長さは50m~100m。なので雪覆いを平均75mとしてそれを含むトンネル総延長は、23,732mとなる。映像で見るとこれを6分50秒で駆け抜けているので、平均速度は208km/時だ。

雪覆いのある大沢第三トンネル~大沢第一トンネルの場所は、Google Mapで距離を測定すると図の様に塩沢トンネル入口から約14.26kmの辺りとなる

つまり、雪覆いがある場所は塩沢トンネル入口からここに到達するまでの時間を計算すると、トンネルに入って245.9秒後(約6分5秒後)だ。

 


 

その辺りを映像で確認してみよう。トンネルに突注するのが浦佐駅を出て2分40秒後なので、駅を出て約6分45秒前後となる。映像で見ると確かにボヤッと明るくなっている箇所もある様に思えるが、どうだろうか。

とにかく、これまで漠然と塩沢トンネルと思っていたトンネルが、実は10個のトンネルが一つに見えていたことは驚きだ。このことにより、通過中に様々な音が入り乱れるということなのだろう。
更にこの路線は途中で大きく湾曲しているので、レールとフランジの軋みによる摩擦音も加わり、高音から低音に至る広帯域な音で構成された一大交響曲となっている様だ。

 

全体を見てみるとこういう具合になっている。




この様に途中で湾曲しているトンネルは他にもたくさんあるが、幾つかトンネルが地上部で雪覆いされているというトンネルは他に類がないので、通過時にはそこで奏でられる音を是非聞いてみて欲しい。

小生の実家のある都内荒川区の日暮里に、諏方神社という神社がある。

 

この名前、よく見ると一般的に知られている「諏訪」ではなく、「諏方」である。

 

地元でも意識していない人がたくさんいるほど言われなければ気付かないことなのだが、この、なぜ諏方ではなく「諏方」なのかに就いては諸説ある様で、どれも仮説の域らしい。そこで少し調べてみると、少なくとも国内に諏訪神社という神社が1万以上ある中で諏方神社という名前の神社は極めて少ないことが分かった。そうなると、ではなぜこの日暮里の神社が「諏方」なのかということに興味が出るわけだが、名前の由来に就いては別途何かわかったら投稿するとして、今回はこの日暮里の諏方神社の現況について述べておく。

 

神社のある場所は西日暮里駅からほど近い諏訪台という台地の上に存在しており、駅の改札を出て左へ行き、信号を渡って左の坂(間の坂)を上った先の左にある。因みに、諏訪台の名称は諏方台ではなく「諏訪台」である。

この諏方神社で興味深いのはこの写真にある様に、神社に向かって左にある石柱には「諏訪神社」と書かれているのに対して、同じ場所にある鳥居の額束には「諏方神社」と書かれていることだ。

 

即ち、一つの神社の中に諏訪神社と諏方神社の両方の名前が掲げられているのである。

 


写真向かって左に見える石柱の背面には「明治38年8月」、正面の鳥居の柱の背面には「昭和59年8月」と彫られている。また、神社の階段を上った正面にある鳥居の柱には「昭和27年8月」と刻まれており、その鳥居の額束には「諏方神社」と書かれているので、諏訪から諏方へと名称が変更されたという推測が可能で、

 

「明治38年から昭和27年までの間に名称が変更された」と思える。

 

では、それは大正時代のことか?

 

と調べてみると、JR線路をアンダーパスして神社へと続く地蔵坂から登ったところにある鳥居の柱には「大正10年8月」と書かれており、その鳥居の額束は「諏方神社」であるため、大正10年には既に諏方神社だった様にも見えるのだが、この鳥居をよく見てみると柱や貫の風化に比べて笠木、島木、額束は後から変えた様に新しく、つまり両者間には時代的な不整合がありそうなのだ。従って、鳥居に書かれている大正10年というのは額束の製造年代の事なのかどうかはいささか疑わしいと考えざるを得ない。

 

この様に、少なくとも諏方神社境内内部に於いては、明治38年~昭和27年までの期間内での命名変更に関する資料は見当たらないのである。

なお、参考までに鳥居を形成する部品の名称は次の通り。


 

 

ここで、この諏方神社にあるすべてに鳥居の額束写真を掲載しておく。

 

なお、この一帯の台地は武蔵野台地の東縁である本郷大地の東端となっていて、台地の正式名称は前述の通り「諏訪台」であるが、この神社にある公衆トイレの名称は「諏方台トイレ」となっていた。諏方神社内部なので諏方台ということか。これもナゾではある。

 


ところで、日本全国の諏方神社についてGoogleマップを使って探してみたところ、次の所にある様だ。数少ないと言えども探せばあるものだ。

 

新潟県胎内市江尻153

 


新潟県佐渡市浜田193-1


東京都品川区南品川2丁目7-7


新潟県新発田市上内竹301

 


福島県会津若松市北会津町和泉字諏訪川原856

 


新潟県見附市庄川町1670

 


福島県会津若松市本町10-32

 

いずれ機会があれば訪れてみたいものである。







 

抵抗やコンデンサ、ダイオード、トランジスタなどの電子部品、現代の部品の大きさは昔に比べると遥かに小型化し、いきおい、型名などを確認するには相当な若い視力が必要となって、ついつい見間違いを起こす。ところが最近、こんな便利なものが発売されていることを知った。

 

商品名、

 

「トランジスタテスター コンデンサ インダクタンス 抵抗器計 アナライザー 半導体 テスター ダイオード など電子部品を測定 マルチメーターテスター 見にくい抵抗のカラーコード、表示の消えかかったコンデンサ等も部品を挿して、ボタン一発で値を表示します。 」

 

という驚愕な長い名前を持つマルチメータである。

 

写真はコンデンサの値を測定してみたところ。

 

 

この製品は、中国の浩祺电子科技というメーカーの 「LCR-T4-H」という製品で、ネットでポチれば既に部品が実装された基板と組み立て外装ケースが数日以内に送られてくる。基板単体でも買えるのだが、アクリルケース付きの方がお勧めである。

 

外装ケースは幾つかのアクリル板とネジ及びナットで構成されてくるもので、それらを自分で組み立てるのだが、組み立てに当たってネットにある情報を見れば簡単に組み上げることが可能。ケース付きを買わず、ケースを自作しても良いかもしれないが、専用ケースであればプリント基板の凹凸を巧く吸収する設計となっているので、専用ケース付きで調達した方が簡単だし見栄えも良いだろう。小生はこのケースを、更に100均調達のハガキケースという半透明のケースに封入して使用している。

 

 

LCR-T4-H での主な測定範囲は次の通り。ボタン操作直後に、内蔵電池の電圧を表示してくれる。

 

■ PNPおよびNPNバイポーラトランジスタ、N、PチャネルMOSFET、JFET、ダイオード、デュアルダイオード、サイリスタSCRを自動検出

■バイポーラトランジスタの電流増幅率と閾値を測定

■ダーリントントランジスタは高閾値と高電流増幅率によって認識

■バイポーラトランジスタとMOSFET保護用ダイオードを測定

■MOSFETの閾値とゲート容量値を測定。

■ 抵抗測定単位: 2Ω~50MΩ(解像度0.1Ω)

■ コンデンサ測定単位: 25pF~100mF (解像度1pF)  ESRも測定される

■ インダクタンス測定単位: 0.01mH~20H (解像度10μH)

 

これらを値が128x64ドットの液晶パネルに表示される。この測定器が2000円以下で入手できるのだから、凄い時代になったと思う。

 

使用方法は極めて単純で、006pの9V乾電池を接続し、抵抗コンデンサなどの被測定部品の足を本製品に実装されているZIFソケットの端子に挟んでレバーを閉じ、スイッチを入れれば立ちどころに値が表示されるというもの。抵抗であればΩで、コンデンサであればFで値が表示され、トランジスタを挿入すればPNP/NPNを自動判別して増幅率(hfe)や閾値(Vf)電圧を表示する。

 

使用してみると、驚くほど簡単に測定ができる。コンデンサや抵抗の様な2ピン部品はZIFソケットのピン番号 1と2、或いは1と3に差し込み、トランジスタ の様な3ピンの部品は1と2と3などの位置へ適当に差し込めば、きちんと測定結果を返してくれる。

 

抵抗、コンデンサなどの受動部品はもとより、トランジスタなどの値まで表示してくれるのは有難い。トランジスタ、ダイオードの測定表示はこんな感じ。

 

 

 

測定値に就いては若干の誤差はあるが、精密な測定を行うツールではないので、大まかな値を知るためであれば十分だろう。例えば47μFのコンデンサは写真の様に41.27μFと返してくるが、E系列のコンデンサは33μF の次は47μF なので、このコンデンサは47μFであると分類が可能だ。

 

回路図がWebに掲載されていたので貼っておく。

 

 

写真にあるARMベースの32ビットマイクロコントローラを中心とする回路となっている。

 

 

 

分類を目的とすれば秀逸な測定ツールなのだが、難点を言えば、内蔵電池を交換する場合にケースの四隅にあるネジを外して上蓋を取り外す必要があることだ。もちろん頻繁に交換をする必要はないかもしれないが、電池がヘタれば交換は必要だし、シャットダウン時にも僅かながらも(20nA)電流がが流れている様なので、電池駆動を止めてACアダプタで電力供給させようかと考えたのだが、せっかく可搬となっているのだから、可搬性を犠牲にすることなく、かつ 簡単に交換できる様に、電池をケースの外へ出すことにした。

 

といっても、乾電池がつながる電源コードの長さは外に引き出すには短いし、そもそも電池スナップをケースの外へ出すことは出来ない。これを外に引く出す手っ取り早い方法としては電源コードを途中で分断して延長させればよいのだが、色々と持ち運ぶ場合には乾電池のケース内蔵の方が取扱いが楽なので、分断はせずに006p用の電池スナップを二つ咬ませ、外へ引っ張り出すことにした。もしも電池をケースの中に入れて使用したい場合には、この電池スナップを外しオリジナルの構成に戻して電池を直接つなげれば、 ケースの中に封じ込めることが可能だ。

 

ということで、若干の改良を入れてツールが完成したのだが、乾電池が外付けとなっているままだと可搬性に問題があるため、ケースと乾電池を1つのケースへ封入する方法として、たまたま手元にあった百均の樹脂製ハガキケースに入れてみたところ、まるでサイズを誂えたように形状がぴったりで、しかも測定用の可倒式のソケットレバーを倒したままでも、ケースの出っ張り部分にちょうどうまく収まって干渉しないのだ。これらを封入したところが次の写真だ。

 

 

また、使い勝手を向上させるために、被測定部品をソケットレバーへ直接差し込まなくても良いように、クリップを用意した。それだけのことで、測定のために部品の足を曲げる必要がなくなるので、大変都合が良い。このケースに予備電池を入れておけば、完璧なツールになる。上記の測定写真はこのクリップを用いて測定しているところであるが、これまで何かと面倒だった部品の測定がなんか楽しくなる、そんなツールである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都北区に、JR京浜東北線の王子という駅がある。都心から北の方角にあり、駅に降り立って西を見ると飛鳥山という武蔵野台地東縁の台地であることから、イメージ的には小高い土地と思われる土地だ。

 

飛鳥山は桜の名所であり、ここを巻くように走る都電荒川線は、明治通りの陸橋が撮影スポットとしての名所でもある。 飛鳥山から東を見ると遠方を見渡すことが出来、眼下には東北、北海道、秋田、上越、北陸それぞれの新幹線が見え地元ならず遠くからも散歩に来る人も多い、憩いの地となっている。

 

そのこともあって、王子付近はなんとなく標高が高いと感じられる土地なのだが、実はこの

 

王子駅を直交して京浜東北線の下を流れる石神井川の海抜は、なんと東京湾と同じゼロメートルなのだ。

 

JRから降りて東京メトロ南北線駅に降りる階段付近にある海抜表示はこの写真にある様に6.1mとなっている。その地点から石神井川の水面までの高低差は約6mぐらいだから、即ち石神井川の水面標高は0mである。

 

 

石神井川がJRの下を潜って流れ出る所はこの様なところだ。

 

 

石神井川は、小平市内を水源として25.2㎞を流れたのちに隅田川に合流する川なのだが、石神井川の下流部、即ち王子駅から隅田川合流地点は、先に述べた様にほぼゼロメートルであるため、なんと東京湾の潮の干潮の影響を受ける感潮域であるという。

 

隅田川への合流はこのようになっている。

 

 

王子付近は台地的イメージがあるので、殆どの人はこの辺りが潮の満ち干が影響する場所だとは想像しないのではないだろうか。ところがここは、感潮域であるために満潮時には水の流れが滞り、流入した有機物が川底に溜まって水質悪化やスカム(川床に堆積した汚濁物質が有機物の分解などによって発生する硫化水素やメタンガスの浮力によって水面に浮上したもの) の発生に伴う悪臭などが発生しているのだ。

 

 

その動画がこれだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=AE2t8mz8Xgw

 

このように、川底から水泡が上がってきていることが分かる。

 

このスカムを除去するために使われている装置がこれ。このような装置を持ちいて人工的に攪拌を行い、水質改善を行っているという。

 

 

 

石神井川が王子を挟んで標高の低いところを流れていることは、このデジタルマップを見ると一目瞭然だ。

 

 

 

地形の起伏は人間による建物が無ければ目で見てわかるが、そこに多くの建造物があると確認は不可能だ。しかし、このような地図を見ると、思い込みを思い切り裏切る様で驚かされる。

ヨーグルトが健康に及ぼす効果に就いては古今東西色々研究され、実際に立証もされている様だが、効果は摂取を継続することによって現れるらしい。ということは毎日摂取することが望ましいということになるのだが、コストセーブするためには自家培養するのが最も経済的だ。そういう極めて安直な考えからヨーグルトメーカーを調達して日夜ヨーグルトの発酵を試みたのだが、

 

既に100代目を超えており、カップにすると千カップ分のヨーグルトを1個のカップから培養しているので、経済性は抜群だ。

拙宅では写真のヨーグルトメーカーを使用している。近場のリサイクルショップで買った新古品で、タイマーも温度調節も何もついていない最もシンプルなものであり、定価で買っても恐らく2000円程度のものだろう。写真を見ると時間を示す表にダイヤルの様なものが見えるが、これは単に製造開始時刻をセットするだけのもので、タイマーではない。

 

 

このメーカーを使って発酵させる方法は、スーパーやコンビニで売っている内容量112gのヨーグルトカップを1リットルタイプの牛乳パックに入れてかき混ぜ、ヨーグルトメーカーに入れて数時間加熱。出来上がったヨーグルトの一部を「タネ」として再び別の牛乳パックで培養させるという方法なのだが、品質の歩留まり的には、これが意外と難しい。押しなべて2~3本目の発酵から牛乳が固まらなくなったり、固まったとしても大量の乳清が同時発生し、まるで湯の中にフニャフニャな豆腐が浮いている様な品質となってしまうのだ。

しかし何度か繰り返していると発酵でのプロセス条件によって出来不出来があることが分かってきた。つまり試行錯誤すれば歩留まりの良い製造方法が見出せそうだということになり、製造のプロセスを徹底的に管理し、カットアンドトライによって安定な歩留まり方法を模索してみた。その結果から、発酵に当たって重要なカギは温度と時間、そしてなるべく空気に触れさせないようにするということだということが分かった。これらのエッセンスをまとめておこう。

差し当って最も重要な要素の一つである「嫌気性」に就いて記述する。

細菌には好気性と嫌気性の二種類がある。

  1. 【好気性:】 生育に酸素を必要とする生物。体内に、酸素によって生成される有害な過酸化水素等を分解するカタラーゼ酵素を持っている。
  2. 【嫌気性:】 生育に酸素を必要としない生物。

この嫌気性には更に二つの種類がある。

  • . 通性嫌気性: 酸素があるときには好気性呼吸を行ない、酸素が無い場合には嫌気性呼吸による発酵にてエネルギーを得られる様に代謝を切り替える。つまり、酸素があってもなくても良いということだ。ヨーグルトのブルガリア菌やサーモフィラス菌などはこの通性嫌気性菌である。
     
  •  偏性嫌気性: 酸素があると死滅する生物。ヨーグルトのビフィズス菌などはこの偏性嫌気性だ。現在、拙宅で発酵に使用している菌は、コンビニなどで売られているLG21のカップ。ピロリ菌駆除に効果があると言われるこのLG21ヨーグルトは、乳酸菌のひとつ「LG21」(ラクトバチルス族・ガッセリー21菌)と、ブルガリア菌とサーモフィラス菌という乳酸菌が混合されたものだが、LG21菌は偏性嫌気性の乳酸菌なので酸素に当たると死滅してしまう。一方、混合されているブルガリア菌とサーモフィラス菌は通性嫌気性。このブルガリア菌とサーモフィラス菌を一緒に混ぜると、サーモフィラス菌がブルガリア菌の生育に必要な蟻酸が生成され、それによってブルガリア菌が増殖し、ブルガリア菌によってサーモフィラス菌も増殖するという相乗効果システムが構築されるそうだ。

拙宅ではこのLG21を用い、すでに代を重ねること100代を超えているが、発酵しているのは当初の偏性嫌気性LG21ではなく、通性嫌気性乳酸菌であるブルガリア菌とサーモフィラス菌であると考えられるが、それでもヨーグルトとしてはヨーグルトであり、風味などは当初のものと比べて遜色のない品質のものが生産され続けている。


さて、拙宅でのカットアンドトライの結果として安定生産が確立された方法を紹介する。

1.牛乳
発酵に用いる牛乳は低脂肪や成分調整牛乳ではなく、生乳100%無調整の牛乳を使用する。ヨーグルト菌は事のほか、他の細菌に弱いらしいので、雑菌が繁殖していない新鮮な牛乳を使用することが大切だ。ヨーグルト発酵に用いる場合には、滅菌度の低い低温殺菌タイプではなく、通常の高温殺菌処理牛乳を用いる。
文献によっては、容器などを煮沸消毒する必要があると書かれているものも散見されるが、そこまで神経質になる必要はない。

2.温度
とにかく素人が家で作ろうというのだから、温度管理は市販されているヨーグルトメーカーに頼るのが一番だ。機種によってはカスピ海ヨーグルト対応の低温管理と通常の高音管理の二種類が選べるヨーグルトメーカーもあるが、拙宅では高音管理しかできない一番安価なものだ。専用カップで培養するものと、牛乳パックをそのまま入れるものとがあるが、拙宅で使用している機種は牛乳パックをそのまま入れるタイプのメーカーで、この方が容器を洗う手間が無くて済む

この機種でパック内部の温度上昇を計測してみたのが次の図。ただしこれはヨーグルト製造の過程ではなく、水道水を用いて計ったものだ。大体45℃ぐらいが上昇点となっている。ヨーグルト生成過程では、経時によって液体からゲル状に変化するので、対流が緩慢になるなど水とは異なる特性になると考えられるが、ここでは大まかな温度変動を見る目的だけなので、この程度の計測としてある。

 


3.攪拌
ヨーグルトメーカーに入れて加熱する前に、よく攪拌することが大切。ただし菌が嫌気性であることを鑑み、攪拌によって空気が入らないようにする。また、加熱始めたら自然体流に任せ、その後は攪拌しなくてよい。

4.培養時間
拙宅のヨーグルトメーカーにはタイマーが付いていないので、電気量販店などで販売されている1000円程度のタイマーを付けた。それでもタイマー付きのヨーグルトメーカーよりも安く構成できる。
発酵時間に就いては4時間、4時間半、5時間、5時間半、6時間、6時間半、7時間という幾つかの時間で試行してみた。これ等の結果、最適な時間は6時間であった。それ以下だと固まりが緩く、それ以上だと発酵が進みすぎて酸味が強くなる。

5.冷却
タイマーが停止した後、30分~1時間ぐらい自然放熱させてから冷蔵庫へ格納する。自然放熱させなくても問題はないが、暖かいものを冷蔵庫に入れると庫内温度が上昇してしまうので、若干自然放熱させるとよい。

6.タネの採取
ヨーグルトの乳酸菌の多くは、先に述べた通性嫌気性だ。このことを理解しておくと、培養する時になるべく空気に触れないことが重要だと理解できる。これ等の事から、タネとなる菌は出来上がったヨーグルトのうち、中央部分の空気に触れていないところから採取する。出来上がったヨーグルトを見ると、上の方が中や下よりも固まり具合がいいので、当初、そこをタネに使用してみたのだが長続きしなかった。理由は空気に触れているためだろうと考えられる。採取量は元の容器であったカップ1個分で十分。但し少なすぎると1リットルの牛乳では発酵しきれなくなる。

7.タネの保管
種を保管するには樹脂の蓋で密閉出来るガラスの入れ物が良い。プラスチック製の入れ物でもよいかもしれないが、洗う時に傷が付いてそこに雑菌が残っていたりする可能性もあるのでガラスの方がよい。拙宅で用いている容器は100均で調達したこの容器。冷蔵庫に保管していても発酵は進むため、凍結しない範囲で、なるべく温度の低いところに保管する。

 


これで完了だ。


あとはこのプロセスを繰り返せばよい。先にも述べたが、この方法で既に100代目となっていて、色も味も見た目も一代目と比べて何ら遜色はない。

こうやって製造した自家製ヨーグルトに、これまた自家製のブラックベリージャムをトッピングすると、これが美味なのだ。

 

アイドル系、だけかもしれないが、音楽ライブへ参加することを参戦という。サイリウムを振って雄叫びをあげ、曲に合わせて大声でコールするサマは、さながら戦争状態の様なもので、まさしく参戦という言葉の響きが正しい。

 

いつ、だれが、どうやって考案した振りなのかは知らないが、曲に合わせたコールや掛け声は実に統制が取れていて愉快だ。特に言葉による掛け声が統一されている場合、タイミングを知っていればファン同士の連帯感もひとしおというもので、大音響や臨場感という楽しみ方以外に、誰でも参加することができるためにステージとの一体感も更に深まる。演出者もそういうコールや掛け声でテンションが上がり、より一層輝くステージをエンターテイメント出来るというものだろう。

 

ただし、そういった楽しみを楽しめるのは会場にいるからだ。声を枯らし、サイリウムを振る手が筋肉痛になるのも、会場にいればなのだ。だからこそ高い入場料を払って参戦するわけだが、一方、人気のライブとなればチケットは抽選となり、簡単には入手できなくなる。いきおい、落選者は場外で指をくわえて中の様子を慮ることになる。

 

ところがこの場外という場所、侮るなかれ。特に青天井なスタジアムの場合には会場からの音漏れがスゴイのだ。この音漏れを楽しむことを「音漏れ参戦」という。

 

当然場内に比べれば臨場感も一体感もないものの、参戦のメリットはなんといっても無料であること。それに飲み食い自由だ。あれダメこれダメというのがなく、缶ビール片手で参戦というのもOK。帰るときも、帰りの渋滞に巻き込まれることなく、さっさと帰路に就くことが可能なのである。アリーナ席など、たいてい規制退席では一番最後となる。かつて府中の味の素スタジアムでの「大島優子卒業ライブ」では1時間近く待たされた。

 

小生、チケット抽選に漏れたライブでは、この音漏れに参戦することが結構多い。で、今回は乃木坂46、真夏の全国ツアー神宮球場に参戦したのだが、今回、この音漏れのステキな穴場を見つけたのでメモっておこう。

 

乃木坂46 真夏の全国ツアー東京、神宮スタジアム

 

ズバリ、神宮球場音漏れ参戦の穴場は、Gate14から15付近。

 

この場所を特定しておこう。

 

  

神宮球場 Google Mapから

 

スタジアムゲート案内(公式ページから)

 

写真の赤丸付近には、通路の反対側にゴルフ打ちっぱなしマシーンがならぶ神宮第二球場の壁があり、ライブの音響がその壁に見事に反射して通路へと襲ってくるのだ。更に外壁にある金属製の階段が高帯域の音声もきちんと反射させるので、元々の重低音はもとより高音まですべて反射され、場外とは思えないほど良質で迫力ある音響を楽しむことが出来るのである。しかも他の場所ではほとんど聞き取れない場内でのMCの音声も聞くことが出来る。

 

もちろん、ライブでのスピーカー位置なども大いに影響があるので、必ずしもこの場所といういうことはないかもしれないが、音の反射が一番大きいのはこの場所だ。

 

ゲート付近はこんな感じだ。ついでに反対側の外壁の写真も掲げておく。

 

 

 

ここで収録できた音声をYouTubeにアップロードしたので紹介しよう。デジカメ付属のオーディオ録音なので、音質はこの程度なのだが、歓声も含めて臨場感は伝わると思う。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kKKRwwdXGO

乃木坂46真夏の全国ツアー 神宮球場 場外
 

次回の神宮も音漏れ参戦となった場合には、ここで楽しむことにしよう。