雪かきの多い1週間だった。今の職場には、ガソリンエンジンで雪を吹き飛ばす機械が2台あって、僕は古い除雪機を担当していることが多い。形は耕運機に似ている。ゴムでできたキャタピラが付いていて重く、安定感がある。音はかなりうるさい。
古い機械にはクセみたいなものがある。妙に左に行きたがったり、除雪機のくせに気温が下がってくるとエンストしやすくなったりする。
今、職場でこの古い除雪機をもっとも上手に動かせるのは、俺かもしれないなんて思う。
昔は、遠くまで雪かきを終えたところで突如エンストを起こして、2度とエンジンがかからなくなり、重い除雪機を力ずくで事務所まで引きずって来たこともあった。今は、エンストを起こしそうなときが気配でわかる。そんなときは除雪をやめて、しばらくアイドリングをしてやり過ごしたりする。
来年度、転勤になったら、この除雪機を僕が使うことは2度とないんだよなあ、と思う。寂しいような気もするが、こんなに重くて除雪以外には使えない道具は、くれるといってもいらない。この除雪機に関する知識はムダになってしまうんだなあ、という思いがある。
世の中にはそんなムダになってしまった知識が山のようにあるのだと思う。最近、「昔の人だから偉かった」という言葉が頭から離れない。たぶんラジオで聞いた言葉だと思う。ゲーテだかの研究をしている人の話しだった。
聞いたときはそんなものかと思っていたけれど、いろんな本を読んでいるときに、よくこの言葉を思い出す。世の中は便利になり、昔のどんな偉い人も使っていなかったウォシュレットやインターネットを僕らは使いこなしている。でも、昔の人はそういった便利さは知らなかったけれど、知恵や気力が優れていたように思う。根拠を問われると困るんだけど。
僕たちは、新しいものが、よりいいものだって、どこかで刷り込みをされているような気がする。
今週末は、相変わらず中学の数学を解いたりしていたが、いよいよMOS検定の勉強も始めた。最初はとりあえずExcelから。確かにこの程度のExcelの技は仕事上で駆使しているけれど、勉強してみると意外と難しい。試験が求めるスピードにはまだまだ遠く及ばない。
しっかり勉強をして、2月中にはExcelとAccessかWordの資格も取得したいと思っている。
それから、11月に苦労して書いたシナリオは、またも1次審査で落選した。なんていうか、残念でならない。誰もが唸るような、文句のつけどころのないシナリオを書かなければダメだということなんだなあ、と思った。悔しいが、仕方がないことだと諦めるしかない。
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リメイクされたコリン・ファレル主演の「トータル・リコール」をDVDで見た。
http://www.youtube.com/watch?v=_J4DT-h20MA
SF娯楽大作としては、シュワルツネッガーの「トータル・リコール」もよくできていたが、今回のものもなかなかよかった。
話しは地球のみの話しになって火星は出てこない。しかし、地球の核を突っ切るフォールという巨大エレベーターが出てきて、それがSFファンの心をくすぐる。
岩石すらドロドロに溶かしてしまうマントルを突っ切るこの巨大エレベーターが存在しうるかどうかだけで、いろんな人と話をしたくなる。
もともと演技力のあるコリン・ファレルだし、アクションも多い飽きない映画で、小学生から老人まで、誰からも好かれる映画だとは思う。万人受けするところが、僕には物足りないけれど。
「マルホランド・ドライブ」というデイヴィッド・リンチ監督の映画もDVDで見た。
こちらは誰からも愛される映画というわけではない。
不思議な映画だ。テンポも合わず、つじつまの合わない話しの連続で、こんなシナリオで映画が作れるんだから有名監督はいいよなあ、なんて思いながら見ていた。
しかし、映像の力が素晴らしく、目が離せない。訳がわからないまま、最後まで見た。
http://www.youtube.com/watch?v=R8i5CyDmWqk
そして劇中で使われるローランドという曲はいつまでも頭のなかに残った。
http://www.youtube.com/watch?v=cAbmfVzPHFg
それから、ウイスキーをラッパ飲みして、しばらくうたた寝をしていたが、寝ながらもどう考えてもこの映画の意味がわからず、ネットで解説を探した。
そうしたら、ものすごい解説があった。この解説を読んで、僕はようやくこの映画の意味がわかった。この映画を理解できるすごい人がいるんだなあ、と思った。
http://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/161447446.html
つじつまが合わないんじゃなくて、つじつまが合わないように作っていたんだということがわかって、ようやくこの映画の脚本のすごさが理解できた。とても俺には書けない。いろんな意味でがっくりときた。
































