今日は、既に会期が一昨日の8月14日(水)で終わってしまったのですが、先般伺った、六本木ヒルズの近くにある画廊 清アートスーペスで開催されていた「八月に囁く。」について触れたいと思います。(会期 8月3日(土)~8月14日(水))

同展の案内状では、「清アートでは、アートシーンで最も注目される気鋭作家6名を迎え、心に響く作品をセレクトする。個性豊かな秘められた世界をご紹介いたします。」とあります。

(清アートスペースのホームページはこちらです。http://www.kiyoshiart.com/)

 

そして、その6名の作家とは、

丁子紅子、三谷拓也、中島華映、山本有彩、北川朔、下重ななみ の方々になります。

 

この6名の作家の方々は、これまで全員私のブログで取り上げた方々であり、私にとって是非とも拝見したい展示でした。

まず、画廊の外から見たところです。

 

出展点数は、概ね一人3点ですが、ここではお一人当たり1点ずつ紹介したいと思います。

まず、丁子紅子さんの作品です。

「数えるうた。」という作品

光が反射してしまいましたが、クールビューティーといわれる、丁子紅子さんらしい魅力的な作品です。

 

丁子さんの作品展は、この直前、写真家の横木安良夫とコラボしたモダンアートプロデュースの「横木安良夫&丁子紅子 二人展」を拝見していたのですが、写真家が撮った作品を基に作品を仕上げるというこれまでにない手法で制作した作品を拝見し、大変、新鮮さを感じたところですが、

こうした様々な挑戦をすることにより、丁子紅子さんの作品に、奥行きと繊細が増してきている印象を受けているところです。

 

参考に、今年3月アートフェア東京2019の丁子紅子さんの出展の様子に触れた私のブログ記事を紹介しておきます。

◯「アートフェア東京2019」を、美人画・女性画中心に見てきました!

 

次は、中島華映さんの作品です。

「雨音」という作品

この春、大学を卒業して就職された中島華映さんですが、その後、制作活動が出来てるのか少し心配しているところですが、今回の出展作品を拝見すると、時間を作り出して、制作活動をされているようです。

美大ではなく、独学で魅力的な作品を創り出し、人気も高い中島さんですが、これからも、より魅力的で洗練された作品を制作されることを望んでやみません。

 

参考に、今年の春の初の個展の様子に触れた私のブログを掲載しておきます。

モダンアートプロデュース中島華映初個展「浮游する夢」に行ってきました!

 

次は、山本有彩さんの作品です。

「視えないものを信じる」という作品

山本有彩さんの作品の印象として、明らかに現代的な女性を描かれているようですが、何か仏教画的な古風で奥ゆかしい雰囲気が感じられます。それは衣裳や背景にもよるのですが、私としては、まだ一度もお目に掛かってお話をしたことがないでの、どのような制作意図を持って描かれておられのか一度伺いたいと考えているところです。

 

近く、個展の予定もあるようなので、今後を楽しみにしています。

なお、山本有彩さんの作品について触れた私の記事を紹介しておきます。

美の饗宴展(於 Gallery ARK)に行ってきました!

 

次は下重ななみさんの作品です。

「夏の色を知っている」という作品

下重ななみさんも、この春に美大を卒業され、現在、制作活動に集中されていると聞いています。

学生時代から、その作品は大変人気があったのですが、6月には、BSの「ブレイク前夜」でも取り上げられ、今後が注目される作家さんです。

私も、以前一度だけお目に掛かったことはあるのですが、まだまだ、拝見した作品の数は少ないですし、今後、発表される作品を楽しみにしているところです。

ここでは、昨年9月に彼女の作品について触れた私の記事がありますので、紹介させていただきます。

アウラ展(於 ギャラリーアーク)に行ってきました。

 

次は、北川朔さんの作品です。

「鮮やかな夏」という作品

この作品、何かエキゾティックで、力がある作品です。

北川朔さんの作品は、これまでグループ展で何度か拝見しており、私のブログでも意外と触れてきている方です。

私の中では、最近拝見する作品が美しく、北川さんらしさが出ているのではないかと思うものが多く、ちょっと目を離せないと思っています。

「”あなにやし、やをとめを” 女展」に行ってきました。

KENZAN 2018に行ってきました!(於 東京芸術劇場)

 

そして、最後に今回唯一の男性の出展者である三谷拓也さんの作品です。

「加密列」という作品

三谷さんの作品は、これまでグループ展で何点か拝見してきましたが、私の中では、まだまだ印象が固まっていない作家さんです。

ただ、この作品を見ると、大変清廉な印象がする少女ですが、此方を見つめる瞳に、こちらをソワソワさせる力が籠もっているような印象がしてしまいます。

この印象が何か、今後のこの方の作品を拝見する楽しみの一つにしたいと思います。

アドニス展(於 ギャラリーARK)に行ってきました!

 

以上、6名の方々の作品を1点ずつ紹介させていただきました。

既に、この作品展は終了してしまいましたが、この6名の作家の方々は今後様々な機会で作品を発表されると思いますので、私自身の備忘録として、そして、皆様の参考に少しでもなればと考えるところです。