横浜元町の画廊ギャラリーアークにおいて、今日から始まったアウラ展に行ってきました。

(会期9月27日(木)~10月6日(土))

出品作家は、石川幸奈、黒木美都子、島崎良平、下重ななみ、田口由花、山本有彩の6人の方々になります。

今回は、美人画・女性画で注目を集める若手作家の方々が中心であり、一人2点~4点の出品がされていました。

 

私が、気になった作品を中心に何点か紹介したいと思います。

 

「コスモ」 黒木美都子(敬称は省略します)

黒い背景に白い女性、そして青。独自の日本画で、最近、数多くの個展、グループ展に出展されている黒木美都子さんの作品です。

女性の神秘的な表情、そして色彩のシャープさに、はっとするような魅力を感じる作品ではないかと思います。

 

つい最近も、KENZAN2018において作品を拝見させていただきました。

KENZAN 2018に行ってきました!(於 東京芸術劇場)

 

「明ける時」 田口由花

田口由花さんの名前を、「美人画づくし」(池永康晟監修、芸術新聞社)で知ってから、田口さんの作品に向き合うのは今回が初めてではないかと思います。

 

同誌の中で、彼女は次のように書かれています。印象的でしたので引用させていただきます。

「描くとき、女性に対し、「かわいい」という感情は、あまり抱きません。むしろ、「強さ」があると思うのです。それは、深い優しさや、固い意志などからなるものではないかと思います。それらは内面的なものですが、そこまで描き切りたいと思い、日々取り組んでいます。」

優しく穏やかな表情の女性、朝顔の赤い花と緑の葉など、大変丁寧に描かれたこの作品を拝見し、田口さんの絵に向かう集中力、そしてしっかりした技術を感じさせる作品と思いました。

 

「背のび」 下重ななみ

私が、美人画・女性画に興味を持ち始めた、ここ数年、現役学生で魅力的な女性画を描く方がいるという情報を知り、是非作品を拝見したいと思っていた下重ななみさんの作品、そして、ご本人にもお目に掛かったのは今年の2月、このギャラリーアークの「美の饗宴展」でした。

技術的には、まだ学ぶことが多いのかもしれませんが、彼女の若い感性が描く女性画は、繊細な女性らしい美しさに憂いを含み、人を惹きつけるものがあると思っています。

今回は、この作品を含め4点の出品がありましたが、初日に、全て予約が入っていました。

 

どちらの作品も魅力的でしたが、もう1点掲載しておきます。

「気づき」

「美の饗宴展」(於 Gallery ARK)に行ってきました。

 

「毛皮のきみたち」 山本有彩

山本有彩さんの作品は、横浜みなとみらいの魅惑の女性画展や、このギャラリーアークなどで、これまで拝見してきましたが、拝見する度に、その印象が強くなってきています。

よく分かりませんが、彼女は、これまで色々と試行錯誤をされていて、ここにきて、かなり、はまってきているのではないか、そんなふうに漠然と感じています。

今後も、彼女の作品を注目していきたいと思います。

 

そして、今回初めて拝見するのは、石川幸奈さんと、島崎良平さんの作品です。

どちらもご自分の画風を持たれており、独自の魅力を持たれている作家さんだと思います。ここでは、それぞれの作品を1点ずつ紹介しておきたいと思います。

 

「止まり木」 石川幸奈

 

「紅葉と裸女」 島崎良平

 

以上、様々な特色を持つ作家の作品を拝見でき、とても楽しむことができる作品展でした。

最後に、ギャラリーアークのホームページのアドレスを掲載しておきます。

http://ark.art-sq.com/index.html