【マンガ感想】
『とろける鉄工所 5巻 (野村宗弘)』
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とろける鉄工所(5) (イブニングKC)
野村 宗弘 講談社 2010-10-22 by G-Tools |
【あらすじ】
溶接は芸術だ 女子(工業)高生・川口さん。芸術肌で爆発中!!「この仕事はの 入社した日から誰でもプロなんよ。技術がついていかんでもの プロ意識だけは持っとかんと」
広島県にある中小鉄工所での日常を描く作品です。
連載1回分が4ページで描かれるショートストーリーで、
主に溶接工の仕事から、主人公・北さんと奥さんとのイベント、工場責任者・小島さんと娘さんのイベント、
新人で色々と問題を起こす吉っちゃんのイベント、そして北さんの奥さんのプライベートイベントなど、
中小鉄工所・『株式会社のろ鉄工』に関わる人々にスポットを当てた話が描かれておりまして、
『鉄工所とはこういうところだ』・『中小企業とはこういうものだ』ということが面白おかしく描かれています。
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ここからは、5巻の感想。
5巻では、前巻までと同様の中小鉄工所で働く人々の日常を描く話を描きつつも、
『小島さん』の双子の息子達が工業高校の文化祭イベントが描かれたり、新入社員が2人入ってくる
イベントが描かれたり、『今井さん』が会社を辞めるイベントが描かれたりしました。
そんな5巻のメインとなるのは、『今井さん』が会社を辞めることとなったことですね。
『今井さん』とは、“のろ鉄工”の今井班の班長を務めているキャラクターでして、元ヤクザという非常に
怖い経歴を持っているキャラクターです(背中に彫り物がある)。 とはいえ、性格的には非常に温厚で
誰からも頼られる人格の持ち主でして、あのダメ社員・『吉川コウイチ』にさえ怒るようなことは一切
ありませんでした(まあ、班が違ったというのもあるのかもしれませんが・・・・)。
そんな『今井さん』が会社を辞めるイベントが描かれたのが今巻です。
このイベントは、主人公・『北さん』が『今井さん』に「旗揚げの資金を貯めているのですか?」と
質問したところから始まりまして、色々とすったもんだあって、『今井さん』が会社を辞める予定である
ことを知ってしまいます。 『今井さん』自体、『北さん』にとって大切な先輩社員であり、“のろ鉄工”の
エースともいえる人物なので、このことはすぐに社員全員に伝わることとなりました。
このイベント以降、『今井さん』がヤクザだった頃のエピソードや、工具の引継ぎイベント、
そして『今井さん』の送別会などが描かれることとなりました。 個人的に、ダメ社員・『吉川コウイチ』に
自分が使っていた工具を全てあげるシーン(工具の引継ぎ)は非常に好きなイベントでして、そのときに
『今井さん』が言った「入社した日から誰でもすぐにプロなんよ。じゃけえ技術がついていかんでもの、
プロ意識だけは持っとかんといけんで」という言葉は非常に印象に残りました。 『吉川コウイチ』には
ぜひともこの言葉をちゃんと理解し成長していって欲しいですね。 まあ、不安点をあげるならば、
『吉川コウイチ』がこの言葉をちゃんと聞いていたかどうか不明である点でしょうか(苦笑)。
『吉川コウイチ』のことだから、当然、この言葉を聞いていないのだろうな~。 うー、折角の先輩の
貴重なアドバイスを聞き逃すとは本当に勿体無いな~。
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【総評】
(´・ω●)ノ 前巻と同様に面白く仕上がっております。
個人的に、『今井さん』は好きなキャラクターだったので、今巻に描かれた『今井さん』関連のイベントは
非常に残念の一言です。 まあ、喧嘩別れのような感じではないので、いずれ再登場とか期待したい
ところですね。 次巻も楽しみです。
点数的には
92点
です。
では、ここまで。
