『クロスゲーム 6巻』の感想 | まんが栄養素

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【日記】

山田方谷(1805~1877年)
幕末にかけて活躍した備中松山藩士。
現在の岡山県高梁市に生まれる。年少のころから神童として知られ、青年期には江戸や京都で遊学し、佐久間象山らとともに学ぶ。40代半ばで藩の改革を断行し、老中など幕府の要職を歴任した藩主の補佐を長く務めた。越後長岡藩の河井継之助、長州藩の桂小五郎など、幕末の志士たちに大きな影響を与えた。

 

日曜日にNHKで、『山田方谷』という幕末の人物のドキュメンタリーをしていました。

ホント、こんな偉大な人物が幕末の岡山に存在していたことすら知りませんでした。

有名な薩摩藩の『調所広郷』と同様に藩の借金財政を立て直した偉大な方です。

連載中の歴史マンガ『風雲児たち』に河井継之助のエピソードで出てきて欲しい人物の一人(^^ゞ。

 

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【マンガ感想】

 

『クロスゲーム 6巻 (あだち充)』

あだち 充
クロスゲーム 6 (6)

 

過去記事はこちら。 ⇒ 1巻  2巻  3巻  4巻  5巻

 

このレビューも6回目。

このままレビューが続くか微妙です。

 

 

【あらすじ】

幼なじみは四姉妹!? スポーツ用品店の息子・樹多村光と、バッティングセンター&喫茶店「クローバー」の娘たちが繰り広げる、爽やかで少しせつない青春野球ストーリー!!

  

 

かなり微妙な展開で・・・。

正直、面白いのか面白くないのかまだ判断しかねますが、

一つだけはっきり言えることは、『全然盛り上がってこない物語』ということです。

 

けして、面白くないわけではありません。

一話一話を読めば、起承転結の上手い構成になっていますし、

キャラクターのやり取り、展開も面白くあります。

ただ、気持ちが全然『盛り上がってこない』のです。

 

『チームを纏め上げ』→『県予選を勝ち進み』→『甲子園出場』

という基本的なラインではなく、チーム内の野球留学組と落ちこぼれ組の争いを描いています。

主人公とその仲間達は当然落ちこぼれ組で、野球留学組とその監督を目の敵にして、

一生懸命追い出そうと努力を重ねるわけですが、特に効果はなく1年目の夏が終わりました。

2軍という蚊帳の外にいる主人公は、公式試合にも出ることすら出来無い状態。

 

そんな中、急遽、野球留学組と落ちこぼれ組の『監督のクビ』を掛けた再試合が決定。

伏線ではなく、本当に急遽決まったような感じ。

さらに今回の試合は、主人公チームが負けてしまったら解散というおまけ付き。

本当なら一番盛り上がらないといけない部分だと思いますが、

急遽、この試合が決まったことで、恐ろしいほど盛り上がりません(^^;。

 

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盛り上がらない理由として、展開が行き当たりばったりすぎるのだと思います。

この物語に伏線らしい伏線がありませんし、恐ろしいほど展開が行き当たりばったりです。

 

主人公が2軍にいる意味が全然描かれず、話がグダグダしていますし、

ネタが切れたから、しょうがなく前に話を進めた感じがなんとも・・・。

 

で、やっと前に進むような伏線が描かれるのかな~、と思っていたら、

『この試合で負ける=野球部を辞めなければならない』展開になりました(^^;。

(;´Д`)y-~~~~~ も~ね~、この展開で負けるわけ無いじゃん。

というか、もし負けてしまったら、またこのグダグダの展開を続けることになるのですよ?

もう、こういう判りきった展開をされると、盛り上がりに欠けますわな~。

 

で、勝った後も話が見えてこないのも痛いわけですわ。

例えば、この試合で勝ったとして、野球留学組と落ちこぼれ組が合体するとする。

野球留学組は今の監督のやり方に疑問を持っていない状況なのに素直に合体するとは思えない。

今巻で退場した三木のようなキャラが続出するに違いない。

つまり、勝ったとしてもまた内部紛争が始まるか、野球留学組が辞めていくという展開になり、

いつから普通に高校野球が始まるのか予想もつかない。

 

充分、準備が整わない状態で、ストーリーを進めてしまったことで、余計にグダグダしてきそう。

正直、この作品は、これ以上盛り上がるころはなさそうだ。

 

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【総評】

野球マンガなら、『ダイヤのA』・『おおきく振りかぶって』・『ラストイニング』と秀作があるので、

無理してこういう盛り上がりに欠ける作品を読み続ける必要はないかな。

 

点数的には、

70点

くらいでしょうか。

 

将来的に面白くなる要素がないように思えるので、

これでこの作品を買うことは無いと思います。 
 

 

では、ここまで。

 

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