その鐘は、いちばん高いところに建っていた。
ふむふむ…
目の前にある、龍の形をした松を見ながら
願い事を念じ、
願い事を叶えてくれる魔法の杖で
幸せの鐘を鳴らすと、
あなたの願いは実現するでしょう……と。
願い事を叶える杖…って、どれだろう？
どれだどれだ……
えっ、これ？？
どーみても
鉄パイプじゃねぇーかっ
鉄パイプ
魔法の杖を片手に、説明文を読む夏河。
という訳で、幸せの鐘を鳴らしてきたよ（笑）
ねぇ、こーいうのってさ
紐みたいのを引いて鳴らすんじゃないの？？
鐘から紐が伸びててさ、
それを引っ張って、カランカランって
教会の鐘みたいに。
そーいう、ロマンチックなのを期待していたら
まさかの鉄パイプ
魔法の杖だよ。
棒で叩いて鳴らすという
いやーーーーなんというか、、
なんというか、斬新だった。
だけど、楽しかったよ
鉄パイプ
魔法の杖で叩いた鐘は、意外にも
キレイな音を出して、鳴ってくれた。
きっと叩いた人の心が、清らかだったからに違いない。
願い事、叶うといいなぁ。
〝ウグイス谷〟という、見晴らしの良い峠に出ると
おもむろに友達のA君が、四つん這いになった。
■夏河
「どしたの、Aちゃん？」
■A君
「・・・・・・・」
■夏河
「何してんの？ 分からないよ、Aちゃん？」
■A君
「・・・・・・・」
すると、いちばん見晴らしが良くて、いい場所に座っていた
友達Tが振り向いてしゃべる。
■友達T
「座れってことじゃないの？ かずさん」
■夏河
「えっ まじ？」
■友達A
「・・・・・・・・・」
…はい。
座りましたよ～～～！！
もー、やだ。
見てください、皆さん
昇仙峡の、雄大な景色と
バカ二人を（笑）
あーもうこれ、完全に変態だ
旅行中は、こんなことばかりしていました。
夏河は、なんていうか…
ちょっと変わった友達が多いんだよね^_^;
友達自体は少ないんだけど、
個性的というか
そういう友達ばかりに恵まれる。
おかげで退屈しないですよ。
ちょっと、疲れるけどねー
彼らは、よく問題を起こしてくれる。
自分も、時々わざと問題をつくる。
それは、お互いのことを信頼しているからであり
問題をタネに、話が弾むことを知っているからである。
問題をつくって（あるいは望まず問題ができてしまった時に）、互いに共有したり
笑い飛ばしたりするうちに
仲がどんどん良くなっていくことを
私たちは、知っている。
問題が起こるから、
仲がよくなっていく。
そーやって、もう８年（９年？）続いた縁は
そう簡単には切れない。
私に安心を与えてくれる。
よく、
ちょっと話しづらい話題になると
すぐに会話を諦める人がいる。
あれはいったい、何なんだろう
と思うことがある。
誰だって、話が１００％合う人なんか、いない。
話してれば、相手と話がかみ合わないことだってある。
相手と話がかみ合わなくなった時に、すぐに会話の続きを
諦めてしまうのは、なんでなんだろう？
と私は思う。
気まずい雰囲気になるのが嫌なんだろうか。
うまく会話できないことに、コンプレックスを感じるからだろうか。
自分にとって、会話ができる話題にしか
入ろうとしない人は
相手と分かり合える機会を
不意にしている。
友達だろうが、親子だろうが
相手との仲、というのは
分かり合えなかったり、問題が起きたときに
向かい合った分だけ、その時間を共有できた分だけ
進展するものなのだ。
分かり合えない、ということを
許しあえただけ
深まるものなんだ。
楽しい時間を共有しただけでは、
仲というのは、深まらない。
…と、私は感じている。
自分にとって、都合のいいときしか
関係を結べないというのは
脆い関係じゃないか？
そう思うのだけれど、
コミュニケーションはこれからだ…！ という時に
コミュニケーションの場から去ってしまう人を、私は何人も見てきた。
自分の前から去ってしまう人を見るたびに
私はそうやって
悲しい気持ちをたびたび味わってきた。
まあ、本当に分からない人とは
付き合えないと思うし
付き合う必要もないとは思うけど。
そうじゃなくて、
ほんのちょっと自分の方から歩み寄るだけで
分かることがたくさんあるのに
次につながる手がかりが、得られるのに
それをしようとしないのは、勿体ないなぁ…と
感じることがあるんだ。
これはもう、夏河の
よけいなお節介なのだろうけれど。
甲府の郷土料理〝おざら〟を食べる前に、
写真を撮りまくる若者たち。
おざら、っていうのは
ほうとうのつけ麺みたいな料理でね、
東京では食べられないんだ。
だから山梨に行くと決めた時
ぜったいに食べるつもりでいた。
濃いめのだし汁が、おいしいぃいいいの
武田信玄が、あきれているよ。
三人で。
舞鶴城に登る。
（なんと、駅のまんまえに城があるのだ！）
あれ、こいつら恋人かな？(^▽^;)
タピる（笑）
肉を食べさせようとしてくる、友達A。
マンガに出てくるような、巨大な肉だ！！
かずちゃんたちは、美味しいと思ったものを
相手に食べさせようとする癖があるんだ。
人前でアーーン…、パクッ
なんてのも、平気でやるよ。
可愛いでしょ、
あたしたち
昇仙峡のボス。
猿岩。
いかつい。
緑の中を歩くと、気持ちがいいよね。
ここがゴール。
いちばん最後には滝があって、
大勢のハイキング客でにぎわっている
紅葉の季節にきたら
キレイだろうなぁ。
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