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自宅でのプライベート出産 体験記④ 【3ヶ月経って感じた真の意味】
2022年8月に、自宅でのプライベート出産にて、娘が誕生しました
地球や自然とのやり取りが濃密になった今、赤ちゃんや子供が、地球にとって、人間の暮らしにとって、どれだけ重要で、暮らしの要になっているのか
その実感がとても強くなっています
赤ちゃんは、手足や身体を動かすことが、まだ少し不自由ですが、感じることや発することは、大人よりも遥かに大きく
色々なことの縁を繋ぎ、何をするべきか、どうあるべきか、を導いてくれます
「子育て」「育児」という感覚は全く無く、1人の人間同士、役割を分担し合って、お互いに支え合い補い合って、日々を過ごしています
私たちが、プライベート出産が出来るように導いてくれたのも、お腹の中にいた時の赤ちゃんだと思います
そして、プライベート出産が出来たからこそ、強く感じ、諭された、とても重要だと感じることを、お伝えします
【1】出産時のペースやリズムと、赤ちゃんの反応について
【2】母乳の出具合について
【3】出産時の痛みについて
【1】出産時のペースやリズムと、赤ちゃんの反応について
現代の病院での出産は、終始、とても慌てて急いでいるように感じると、先にお伝えしました
生まれるまでの、陣痛の始まりや出産のタイミングなどは、赤ちゃんが、自身と母親の最適なペースやリズムを刻んでいると思います
生まれてからは、肺呼吸、地球の重力、包まれていた粘液を脱ぐこと、明るさ、など、突然訪れた環境の変化に順応しながら、生きていく為に必要な機能を、継続的に作り出す必要があります
その、生死や機能障害を左右するかもしれないデリケートなことを、大人の都合でどんどん進めて行くことは、身体的に問題無かったとしても、記憶の中にはトラウマのようなもので残るかもしれません
私の自然の生物学や生理学の感覚だと、へその緒をすぐに切ること(酸素供給の遮断、急激な肺呼吸の強制)、粘液をすぐに拭き取ること(免疫物質や保護微生物の除去、皮膚への乾燥の刺激)、強い照明(お腹の中の暗さとの差)は、特に影響が大きいと思います
それ以上に大きなストレスは、8ヶ月以上、唯一共にいた母親を、触れることも、見ることも、音を聴くことも出来ない場所へ引き離すことで、悪く言えば、連れ去りや置き去りです
生まれることが出来た大きな歓びと、初めて時を刻む世界での不安や驚きを、長い時間、母親と離れて味合わされたなら、退院後しばらくの間泣き止まなくても当然ではないでしょうか
プライベート出産を経験した今は、出産後の赤ちゃんへは、羊水の中と同じように温かくすること以外は、慌てて急いでやることは余り無いように感じます
今は、これらを病院で実現させることはとても難しいので、プライベート出産の価値の1つになりますが、本来は、このような地球の生き物として当たり前の感覚は、皆が選べないと可笑しいです
個々が、自分の感覚を磨き学びを得て、病院に希望を伝えるだけで、未来は変わって行く筈です
【2】母乳の出具合について
母乳だけで育てていると言うと驚かれますが、いつから、母乳よりも粉ミルクを与えることが、当たり前になったのでしょうか?
どうして、生まれた翌日くらいから、決められた量の粉ミルクを、どの子にも同じように与えるのでしょうか?
赤ちゃんにとって必須なら、なぜ、母乳は出産後数日経たないと、出始めないのでしょうか?
工場で作った成分ばかりを与え、母乳に含まれる不足成分は、補えるのでしょうか?
人間は、大人も赤ちゃんも、全てを解明することなど到底出来ない、深く複雑で隙の無い、神秘的な存在です
人間が発する生理的な現象は、それぞれが強く生きて行ける為に、奇跡的なバランスで成り立っています
生命力の塊である赤ちゃんは、赤ちゃん自身が生きる為に、母親のホルモンバランスも、身体の構造も、脳の構造も、変えてしまいます
以前に見聞きしたこと、今回調べたこと、過去と今回に経験したことなどが繋がって、ストンとわかったことです
母乳は、赤ちゃんに吸われることによって、出が良くなって行きます
赤ちゃんは生きる為に、繰り返し乳を求めて吸うことを、重要な生理行動として生まれた時から知っています
哺乳瓶は、吸引力が無くてもミルクが飲める為、赤ちゃんの吸う力が養われません
赤ちゃんも楽な方に流され、乳も吸われない為に、出が悪くなります
母乳の出が悪くなると、ホルモンバランスや身体の構造が、乳児がいない状態(生理が始まるなど)に早く戻ります
赤ちゃんの吸う力の強弱は、大きくなった時の、舌、咽頭部、顎、肺活などの機能に影響すると考えられます
母乳と粉ミルクの関係は、野菜作りの、自然(有機)の栄養分と人工(化成)の成分の関係とよく似ていて、人工のものは成分の種類が少なく単純構造なので、栄養価が低く病気に弱い成果物になって行きます
赤ちゃんにとっての母乳は、代替の利かないものです
【3】出産時の痛みについて
男性では全く想像も出来ない、妻からの衝撃の発言がありました
「陣痛など、出産の痛みは、記憶に残っていない」
「以前の出産時は、直診の痛みや違和感、会陰切開と縫合の痛みなどは、よく覚えている」
「今回は、痛みの記憶が無いので、更に高齢になるけど、プライベート出産ならまた産みたいと自然に思う」
人間が研究して構築した医療の世界は、とてつもない功績だと思いますが、自然の摂理への理解が深まった今は、健康・免疫・病といった分野では、西洋系医学よりも東洋系の医学薬学が優れ、その上に自然療法や伝承の習慣があり、更にその上に食・環境・暮らしを自然と調和するように整える重要性があると、私たちは感じるので、学び実践しています
出産においても、今回の妻の感覚からすると、自然の摂理や生理反応に抗って、人間の思惑やリズムで物事を進めることに、良いことは少なそうです
そもそも、出産は人類が存続する為に、無くてはならないことなのに、なぜ、痛み・恐怖・疲労、そして雄叫び、といったイメージが、付いているのでしょうか?
想像が出来ない男性が作ったのかと思いますが、それにしても、出産を避けて減って行くようなイメージは問題かと
感謝・歓び・祝福・笑顔であるべきです
ただ、男性が全く想像出来ないことにも、地球の摂理からすると重要な理由がある筈なので、赤ちゃんと母親の強い絆をサポートしながら、妻よりも誇れる筋力で抱っこに励みます(笑)
赤ちゃんに対して、男性・父親でしか出来ないこと・・・、ワクワクします
日々、土や自然の生き物とのやり取りで感じることと、出産や赤ちゃんのことまで繋がってくると、人間の暮らし全体が、原点に戻って見つめ直す必要があると、つくづく感じます
土を見ても、山を見ても、空を見ても、飛び交う情報の念の質を見ても、もう行き止まりが目の前で継続は出来ないことが明らかです
地球の他の生き物たちに習い、自分の為でなく自分以外の他の生き物の為に、現在ではなく未来の子孫たちの為に、僅か数年~数十年だけの浅い常識に縛られずに、自分たちの行動を皆が選択出来て欲しいものです
特に出産については、私たち自身が存在出来た理由でもあり、遠い未来だけでなく、私たちが老いた時に向けた希望でもあります
これだけ少子化が進んでいる日本でも、毎日2,000人以上が、生まれている計算です
倍の4,000人程が、毎日亡くなってもいますが
赤ちゃんのことを、大人は出来て子供は出来ないと弱者のように見るのでもなく、魂が純粋で高次元だと持ち上げるのでもなく、共に生きる三位一体のパートナーとして、様々な新しい体験をお互いに与え合うと良いと思います
煩悩や思惑からではない、赤ちゃんの純粋で絶え間ない豊かな発信を受け止めていると、時間・量・形式・追従といった大人が作った常識が、どれだけ生理反応に抗っているかを、痛感させられます
こんなに混沌とした時世で、瞬間的に周囲を温かく優しい波動で包み込み、多くの人を脱力させ笑顔にさせます
同じことが出来る大人が、どれだけいるでしょうか?
少子化、介護、年金、利権継承のような冷たいものではなく、もっと光輝き、愛に溢れる、温かい目線で、出産や赤ちゃんのことを見直すきっかけになれば嬉しいです
きっと、私たち自身が赤ちゃんだった頃のことも、思い出せる筈
老いたら皆、赤ちゃんに戻っていく訳ですしね
続きは、「体験記⑤ 【ありそうな質問へ返答】」で・・・
私たち”めぐり郷”は、これからの世代の「生き方の選択肢」が増えることを、望んでいます
その中で、失われつつある「古き良き」に着目し、体現しながら伝え残しています
地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、カジカ
多様性×循環