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自宅でのプライベート出産 体験記③ 【事前予測と大きく違ったこと】

 

 

 

 

 

 

2022年8月に、自宅でのプライベート出産にて、娘が誕生しました

 

 

 

 

 

 

たくさん調べて準備し、イメージもしましたが、当日はやはり、予測と違うことがたくさんありました

 

 

全てが予想通りにならないことは、地球の摂理ですが

 

これから検討される方向けに、経験者のナマの感覚を伝えますので、参考にしてください

 

 

印象の強さではなく、時間軸の順にします

 

 

 

 

 

 

【1】男性は、出産イメージが余りに乏しいので、意見の主張は控えめに

 

夫が、妻に代わって出来ることはほとんど無いので、妻の強い決意を左右させるのはどうかと思います

どれだけ意欲的でも、お産婆さんに敵うことも無いので、妻の肉体的・精神的な体調を最善にする為のサポートに徹するべきです

妻は、夫が全然役に立たなかったとしても(笑)、責めないで下さい

 

 

 

【2】反対を恐れて、コソコソしていた期間は損だった

 

自宅でのプライベート出産を伝えた後、反対されるところは限られ、逆に応援や賛同が予想を遥かに超えて多かったです

しっかりとした理由や決意があれば、あとは成功率を上げる為に、様々な協力が集まって来ると思います

賛成・反対は、どのタイミングで伝えても反応は反転はしなさそうなので、早い内に思い切って伝えた方が、後々嫌な思いをせずに済みます

 

 

 

【3】現代社会での病院への依存度は、手が届かないくらい高い

 

手続きにしても仕組みにしても、病院だとほぼ自動的だが、病院を介さないと手間や時間がとてつもなくかかることばかりです

現在の仕組みだと、母本人が生んだ子を「自分の子」だと言っても信用してもらえず、病院の医師が言えば仮に取り違えていたとしてもすんなり認められる、という程です

場合によっては、病院を介さない為に、罪に問われることすらあります

その為か、最後の最後まで、病院で産むことを、全力でお勧めされます(笑)

 

 

 

 

 

【4】出産中よりも、出産後の方が、大変?

 

病院だと、生まれたら「終わった」感がありますが、自宅だと「これから始まる」というくらい、頭がフル回転です

出産はイメージしやすいし「待つ」要素が大きいですが、産後は未知の世界な上に、全て順々に「対応」しなければなりません

 

 

 

【5】胎盤排出は2度目の出産?、食べた効果は絶大?

 

病院では、出産後の興奮状態の内に、胎盤はすぐに排出されて、認識もほとんど無いと思います

私たちは、自然に排出されるのを待ったところ、2時間半程かかりました

出産後30分後くらいから、弱い陣痛が始まり、出産前のように次第に強くなって行きました

その痛みの原因が何なのかわからず、強い陣痛になった時には、何かが生まれそうな感覚はあったものの、いきまないように我慢していました

体勢を変えられなかった為に、へその緒を切り、上半身を起こしたら、すぐに何かが出る感覚があり、少しいきんだら、出産時と同じようにスルッと胎盤が排出されました

いくつかの経験談を聞いても、陣痛と出産のような例は無かったので、子宮内で何か炎症が起きたりしていないか正直焦りましたが、排出後は全ての痛みや違和感が無くなり、安堵の時間になりました

個人差がかなり大きいと思いますので、1つの例として、参考まで

止血や体力回復目的で、自分の胎盤の赤い部分を食べたところ、臭みの無い生レバーのようでした

白い部分も食べられるようですが、今後、子供や家族が大病した時の為に、冷凍で保存してあります

個人の感覚ですが、以前の出産と比べ、出血の止まりも早く、体力回復は43歳の出産にしては驚く程、元気いっぱいに赤ちゃんとの時間を楽しむことが出来ました

病院での出産でも、産後すぐに胎盤を食べたり、冷凍して持ち帰ることは、可能なんでしょうかね?

 

 

 

 

 

【6】出産直後の赤ちゃんは、とてもたくましく頼れる存在

 

弱弱しく、親がたくさん世話をし続けないといけないかと想像しましたが、温かさと薄暗さに気を付ける以外は、赤ちゃんの生命エネルギーの強さに私たちが支えられている感じでした

逆に、病院で新生児室で管理され、離れ離れになっていることが、どれだけプラスなのか疑問です

赤ちゃんは3日分のお弁当を持って生まれて来るとも言われていますが、母乳も自然に求めて来て、無理にたくさん飲ませる必要は感じませんでした

宿便は、計6回くらい、驚く程の量が出ました

 

 

 

【7】布おむつはとても良い、宿便が出終わるまでとお出かけ時は紙おむつがいい

 

布おむつは、手間がかかって大変だというイメージでしたが、おしっこだけなら紙おむつよりも楽だと感じています

うんちの漏れを指摘されますが、布おむつで、おむつカバーの外まで溢れて服が汚れるくらいなら、紙おむつでも大抵汚れます

洗濯は毎日大量に出ます、1日平均15枚くらい

うんちで汚れた布や服を洗うことは、私たち自身も子供の頃に何度もしてもらった筈なので、避けて良いことは無いと思います

布に付いたうんちは、強めのシャワーで簡単に落ち、あとは石鹸の手洗いで黄ばみもすぐ取れます

おむつカバーは汚れやすいので、2~3枚は必須

お出かけ時は、洗う場所がなかなか無いので、ゴミに出来る紙おむつが便利です

布と紙の1番の違いは、濡れたことを赤ちゃんがすぐに知らせるかどうかで、これは価値観次第です

私たちは、赤ちゃんがおしっこを何度しても平気でいることを習慣付けることに、メリットを感じていません

睡眠の妨害についても、個人差が大きいとは思いますが、私たちの赤ちゃんは、眠りが浅い昼間などはすぐにおしっこをしますが、深く眠った時は5~6時間していません

うんちが出そうな時に紙を履かせたこともありますが、私たちの赤ちゃんは布の方が明らかに喜ぶので、今はやっていません

 

 

 

 

 

【8】事前手配のおかげで、「出生届」受理の為の法務局の方の訪問は、とても和やかだった

 

子供の戸籍登録の為に必須で、申請内容と夫婦それぞれの回答の整合性などに緊張もしていましたが、私たちの場合は形式的だけな感じでした

窓口に「出生届」を貰いながら相談した後、自治体の方が、予め法務局に必要書類などを確認してくれました

私たちが提出を求められたものは、夫婦の戸籍謄本、母子手帳のコピー、母親の妊娠中の写真、へその緒が付いた赤ちゃんの写真、自宅出産に至った経緯[母親](指定フォーマット)、陣痛開始から胎盤排出までの時系列[立会者](指定フォーマット)、です

出生時間の確認方法については、「どの場所で、どの時計を、どのタイミングで見たか?」と、詳細に聞かれました

私たちは、最初から夫が出産の立会者(出生届の右側「3.その他」で記入できる)であることを前提に準備したので、立会者がいない場合、更に母子手帳が無かった場合など、子供を出産したことの証明に、もっと大きな労力を費やすことになります

 

 

 

【9】「出生届」提出は早い方が良い、受理されないと手続きが一切進まない

 

今の仕組みだと、「出生届」が受理されていないと、世の中的には、子供がまだ人間として存在していないような状態です

事前に最大の手配をして、「出生届」提出→法務局から受電、訪問日程調整→法務局来訪→法務局から自治体へ証明書発行→自治体から「出生届」受理の連絡→自治体へ再訪し住民票の記載も確認、という流れで、「出生届」提出から3週間、出産からは1ヶ月を要しました

この1ヶ月間は、赤ちゃんは無戸籍状態で、夫婦にとっても子供がいない状態です

この期間、利用希望如何に関わらず、病院の検診、保育所や教育機関の利用、子供向け・子育て世帯向けサービスなど、原則受けられません

出来るだけ早くに、安心を手にしましょう

 

 

 

【10】出産後約2ヶ月後に、「出産一時金」を受け取れた

 

病院で出産する場合、「出産一時金」は直接支払い制度により、病院が直接公的医療保険に請求する為、出産前に病院や保険組合で手続き出来ます

制度は、妊娠85日以降なら、流産や死産だとしても受け取れるようですが、病院を使わない場合は自身での申請が必要で、手続きは出産後になるようです

私たちは、「出生届」受理後の申請だった為、受領は更に1ヶ月後になりました

国民健康保険なら自治体に、社会保険なら会社の保険組合などに尋ねると良いと思います

 

 

 

 

 

【11】自治体から、産後も母子共に通院を強く勧められる

 

プライベート出産をしたからと言って、子供をどのくらい病院に連れて行くかは、それぞれの価値観ですが、住民登録が出来、健康保険の被保険者になれば、定期健診や予防接種など、通常通りの案内が来ます

現代の仕組みは、子供の状態に関わらず、皆、同じように病院に通い、同じように医療を受けさせるのが通例ですね

私たちは、子供の様態が著しく悪い場合に、病院に行かなければならないかどうかを検討する、という考えで、とても元気で良い状態と思われる子供に、わざわざ西洋医学系の処置はさせたくないです

自治体の保健師さんとは、出産前からこのような話をしていましたが、定期健診やかかりつけ医の紹介など繰り返し受け、定期健診に行かないことを伝えると、自宅に来訪し、とても親切に丁寧に、様々な案内と子供の検診をしていきます

病院に行かないことは、子供を放置していたり無関心ではないかと、疑われているかもしれません

出産前もですが、出産後も、病院に通わせようという働きかけは、今の仕組みのままでは、恐らくずっと続きます

自分たちが子供に対して何を選択するのかを、夫婦でしっかりと確認し続けることがとても大切だと感じます

私たちは、子供に対して行う前に、まず自分たちが何年も体験をして、その反応を受け留め、食事や生活習慣、住む場所や暮らしの在り方まで、私たちの軸に沿ったものに移行して来ました

加えて、基礎代謝や免疫向上につながる生物学・生理学だけでなく、傷や病の際の対処は、日本に伝わる自然療法、東洋医学や漢方など、学んで来ました

自分たちの軸が整い、その熟成に向けた学び・経験・新たな縁の受け入れなどが伴っていれば、たくさんの情報や勧誘に対しても、常に冷静に的確な選択が出来ると思います

自分たちと子供と、本当の意味の「健康」「安心」は、軽々に仕組みや他人に依存せず、出来るだけ多くの自分たちの手と感覚によって得られるものだと思います

 

 

 

 

 

 

続きは、「体験記④ 【3ヶ月経って感じた真の意味】」で・・・

 

 


 

 

 

 

 

 

私たち”めぐり郷”は、これからの世代の「生き方の選択肢」が増えることを、望んでいます

 

その中で、失われつつある「古き良き」に着目し、体現しながら伝え残しています

 

 

地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、カジカ

 

多様性×循環

 

 

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