Wikipediaより抜粋
ツンドラ気候は、ケッペンの気候区分における気候区で寒帯に属する。記号はETで、Eは寒帯、Tはツンドラ (Tundre) を意味する。
ツンドラとは本来、サーミ語・ウラル地方の言語で「木がない土地」を意味する。気候が森林の生育に不適格なため樹木が成長せず、永久凍土が広がっていることが多い。
主に北半球の大陸北部とグリーンランド周辺に分布し、一年中氷雪に覆われている。夏には永久凍土が溶け、ツンドラと呼ばれる蘚苔類や地衣類などの植物により、極わずかに覆われる。少数のイヌイット(北米)、サーミ人(北欧)などが生活を行っており、トナカイの遊牧が盛んである。
一年の半分以上は氷雪に覆われているが、短い夏の間だけ永久凍土の表面が解けて地衣類や蘚苔類が生育する、「ツンドラ」と呼ばれる植物帯が広がる。地衣類や蘚苔類、草本類などの生育が見られる事から氷雪気候の地域に比べて生態系は多様である。キツネやクマなどの哺乳類や鳥類、昆虫など、寒地に適合した生物が定住している。