余計なお世話ですが「火花」印税
第153回芥川龍之介賞選考委員会が七月十六日午後五時から東京・築地「新喜楽」で開催され、受賞作は羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」と又吉直樹「火花」でした。
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文芸春秋9月号掲載の「火花」を読みましたが何故300万部を売り上げようとするベストセラーなのか分かりません。小説には個人の相性があり、「スクラップ・アンド・ビルド」が○で沸騰中「火花」が×だけだったような気がします。
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単行本「火花」は1200円で売られており、印税は5%で60円。300万部売上として1億8000万円となりますが、ピース又吉の所属が悪名高い吉本興業なので最低でも半分を源泉するでしょうから著者に渡るのは9000万でしょうか。色々あって一億円しか?手に入らないのは残念でしょう。
「火花」を読んだが案の定でした
第153回芥川龍之介賞選考委員会が七月十六日午後五時から東京・築地「新喜楽」で開催され、受賞作は羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」と又吉直樹「火花」でした。
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文芸春秋9月号掲載の「火花」を読みましたが案の定でした。文学界に発表され単行本となりベストセラーになった時から題名をずっと不覚にも「花火」と長い間勘違いしていました。
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宮本輝選評…読み始めると生硬な文学的に表現のなかに純でひたむきなものを感じはじめた。抑えた筆でよく~
とにかくも長い小説でした。山田詠美は処女作をウェルダンと表現したが熟成された感は無かった。硬い文章を長々と読み進めても芸人たちの風景が全く描けなかったのが残念でしたし、単調で描写が上滑りして少々大々退屈でした。
単行本を買おうスクラッブ・アンド
第153回芥川龍之介賞選考委員会が七月十六日午後五時から東京・築地「新喜楽」で開催され、受賞作は羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」と又吉直樹「火花」でした。
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文芸春秋9月号掲載の羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」を読みましたが久しぶりに快活な小説と出逢えました。この小説に対して多い批判は書かれている世界が小さい。まだ認知症に至っていない祖父じいちゃんと、ぼく主人公の健斗と母親であるお母さんの三世代が描かれています。純文学に馴染みの少ない介護の世界が描かれています。ほのぼのとしたユーモアが感じられる小説でした。健斗のありきたりの生き方に素朴に心を揺さぶられました。記録と記憶にとどめるために単行本を買おうと思っています。純文学の小説を買うのはいつ何以来になるのだろうか。