報告書は2005年12月に行われたワークショップ(会合・討議)での討議結果が元になっていますので、5年後は2010年を、10年後は2015年を、15年後は2020年を、それぞれ指していると推定できます。
5年後の目標;
・細胞壁の構造の理解
・リグニナーゼ、ヘミセルラーゼの開発
・細胞壁分解のすべての過程を利用可能にする遺伝子変換システムの開発
・五炭糖の利用を可能にすること
10年後の目標:
・10億トン以上のバイオマス生産を可能にするエネルギー作物栽培品種の開発
・発酵阻害物質の最小化
・酵素の改善
・五炭糖と六炭糖の同時発酵
15年後の目標:
・統合されたプロセスの開発
・地域の特性に応じた作物栽培~生産プロセスの開発
こうして、2030年には全米の自動車用燃料の30%をセルロース系エタノールで賄おう、というのがエネルギー省の狙っていることです。
いやぁ、やっぱり、アメリカ人はすごい。
時間割から遅れたら遅れたで、その遅れの原因をまた分析し、結果について評価して、また報告書が出てくるんですよ、きっと。
さて、7月に公開されたエネルギー省の報告書の内容についての記述はここまでです。
次回は、この報告書に対して私がどう思ったかを書くことにします。