#96でご紹介しましたが、アメリカ合衆国エネルギー省と農務省が10月10~12日に会議を共同開催します。場所はミズーリ州セントルイス市です。
9月25日 "USDA-DOE Annouce More Speakers for National Renewable Energy Conference"
http://www.energy.gov/news/4184.htm
この会議が「バイオ燃料会議」であると、そのときは書いてしまいましたが、誤りです。「再生可能エネルギー全国会議」が正確です。
基調講演をする講演予定者が16名、そのほかに会議のパネリストが23名載っています。もっと参加するよう両省は人々に呼びかけています。更に増える可能性があります。「事前に申し込めば、再生可能エネルギーに関わる人なら誰でも参加できる」そうです。
バイオ燃料とピークオイルに絡んだ大物が続々登場です。
1. バイオブタノール開発中のデュポン社の会長
2. シリコンバレーで最も成功しているベンチャーキャピタリストにしてサンマイクロシステムズ創業者の一人 (バイオ燃料関連投資に超積極的)
3. ブッシュ大統領の元アドバイザーにしてピークオイル論者。世界最大の油田、サウジアラビアのガワール油田は枯渇しつつあると発言している人物
4. 穀物メジャー、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社の社長 (穀物メジャーが石油メジャーから引き抜いたことで有名になった人物)
5. ピークオイル憂慮派の元CIA長官
6. 「1バレル105ドル」を目標価格としている(?)ゴールドマンサックスの役員
7. 石油メジャー1社からもパネリストがしっかり出席
これは必見ですねぇ♪
以下は余談です。
上述のウェブサイトを見ると、元CIA長官が大手の経営コンサルティング会社に天下っていることがわかります。これは、その人物が経済界向けに経営コンサルティングをするべく業種転換した、という意味ではおそらくありません。国防総省向けコンサルティング - 軍事戦略プログラム策定等 - 事業に係わっている、ということです。
アメリカ国防総省は、そんなとこまで外注/民間委託してしまうんです。
エネルギーについて調べていると、こういう軍産複合体に関連する情報には頻繁に出くわします。機会があったら後日別の事例について述べようと思っています。
だんだん日本人も無縁ではいられなくなりつつあるようですから。