筆算練習は量
まずここまで学習した「かけ算筆算」の復習をします。2桁×1桁で,一の位で繰り上がりのある計算までが既習です。4問出題し,そのうちの2問を子どもたちに板書させ,定着ができているか確認します。繰り上がった数字は「書かない児童」がほとんどです。 「今日は,レベル3にチャレンジしよう。」と投げかけ,具体的な問題を提示します。「32×4」です。これを見るだけでは今までとの違いは分かりません。すぐに「自力解決」してもらいます。 ほとんどの児童かすんなりできています。この問題の計算の仕方を全体で押さえていきます。まず,省略しない,位ごとの計算をきちんと書いていく方法で計算します。一の位と十の位はどちらを先に計算しても結果は変わりません。これで答えを確認してから「省略形」に進めます。 省略形の場合は,一の位から計算することを前時で確認しました。同様にやっていくと,十の位のかけ算をすると,2桁になるのですが,子どもたちは何の抵抗もなく,2つの数字を並べます。これで完成です。「簡単。」という声があちこちで上がっています。 筆算方法が一般化したので,短冊黒板問題で定着させます。子どもたちに3問の筆算を板書させたのですが,「百の位の繰り上がり」をかく児童はだれもいませんでした。塾等で学んでいる児童の中に,この場面でも繰り上がりをかく児童がいますが,これは非常に無駄な行為です。しかしそんな児童はいなかったので少し安心しました。 ここで少しクイズ的に遊んでみます。筆算の一部を隠した「虫食い問題」です。単純な問題ですので,子どもたちは喜んで答えを見つけます。 次に,かけられる数を「41」に固定して,割る数を「1~9」にして計算する練習です。この小黒板1つで9問の練習ができます。 ここで1問の文章題を出題します。単純な問題です。「式と答えを書いてください。」と言って作業をさせます。答え合わせの段階になって,間違いに気づく児童が数人出てきます。 「式をかきなさい。」と言われて「筆算」をかき,それが式だと思っている児童です。きちんと指導しなければならない内容ですので,この機会に押さえておきます。 この後は,教科書の練習題ともっと練習をします。その中に,先ほどの穴埋めと同じ,1つの提示で9問できる問題がありました。2つあるのでトータル18問しなければなりません。そこで,「この問題だけは,ノートがもったいないので計算用紙にやりましょう。」と言って取り組ませ,終わればごみ箱に直行です。「計算は道具」という意識づけのスタートでもあります。 にほんブログ村