「あまり」の処理
あまりのあるわり算の計算技能の方はできたので,この日は「文章題」について考えていきます。最初は,左のような問題を板書・視写して取り組ませます。自力解決では,式をかいて終わりの児童もいるので,「ちゃんと答えもかいておいてね。」と念を押し,ある程度できたところで発表させます。最初に答えた児童は,「8回」「8回で1個あまる」の,2種類が出ました。それに対し,「あまりはいらない」という意見が出てきて,問題文を見直すと確かにそうなのでそこの訂正をします。 ところが1人だけ,その2つとも答えが違うと手を挙げている児童がいました。そこで,「これ以外の答えを言おうとしているようだけど,どんな答えを言うか想像できるかな。」と投げかけ,小集団学習をさせます。すると,何人かの児童が気づき始めました。ただしそんなに多くはなく,7~8人程度が気付いたようです。「9回」になる理由を語らせ,それを何人かにつなげていきます。残った1個も運ばなければ「全部運んだ」ことにはならないということでまとまりました。 続いて第2問です。今度は右のような問題です。式は先と同じ「25÷3=8あまり1」です。子どもたちは,先の問題で1増やしたので,今度もそうなるのかと悩んでいます。しかし今回は,三輪車を作るので,残った1つのタイヤでは一輪車しか作れません。したがってこの場合はそのまま8台となりました。 このように,式と計算結果は機械的にできますが,そのあと答えるときには問題文を読んで,イメージをもちながら答えていかなければなりません。そのことを「自分で判断する」とまとめました。 この後は,教科書の練習題2ページ分を行います。これは教科書では2時間分になります。本来は,1時間ずつに分けて,切り上げ・切り捨てをしていくのですが,私はそれでは考えない子にしてしまいます。なので「混在問題」にして取り組むようにしています。次時にその徹底練習です。 にほんブログ村