8月リモート研修2(4年 垂直・平行)
8月上旬リモート研修2本目は,4年生の「垂直・平行と四角形」です。平行線を作図する時間です。前時に「垂直」の作図は学習していたようで,その復習から入ります。それを受けて,平行を作図するめあてが設定されました。 まず最初に,授業者が定規を使って適当に書いた2本の直線を見せて,「これは平行になっていますか。」と尋ね,ずれていたり,幅が違っているなどの意見を引き出し,平行線になっていないことを押さえます。 ここで子どもたちか一度自由に作図に入るのですが,その前に,「実は,1組の三角定規を使うとできるので考えてみてください。」と,条件を付けて取り組ませました。これは一見恣意的に見えますが,前時の垂直の時も使ったのでこれはこれでありだと思います。 しかし数分後に一人の児童の作図が取り上げられました。それが右のような方法です。まず与えられた点Aから垂線を下ろします。次に右側の任意の場所に,下の辺から垂線を上げます。次にこれまでに引いた2つの垂線の長さが等しくなる点を見つけます。最後はこの2点をつなぐと完成になりました。 実際の授業では,この方法が紹介されるとあっさりと流されてしまいました。この方法は,「数学的」には正しい作図です。しかし「算数的」にみると,これだけでは平行になっている保障はできていません。これを保障するためには,右の赤いところが直角になれば,小学校の定義である「1本の直線に垂直な2本の直線」になります。この場合は,できた四角形が長方形になっている,というようなとらえ方でよいと思います。さらに言えば,その部分が直角になればいいのであれば,2本目の任意の垂線を引かなくてもできないか,と問えば話し合いは展開できます。そのような話し合いをした後,三角定規を使う話にもっていきたいところです。 実際の授業では,ここで,「実は,このようにすればかけます。」と言って,動画で作図方法が提示されました。ここで教え込むのであれば,最初から見せた方が効率的だし,自分たちで見つけさせたいのであれば見せるべきではないと思いました。 そのあと,この方法で練習するのかと思ったのですが授業は,「1組の三角定規ではなく,1つの三角定規と普通の定規で作図」する方法を考える方向に進みました。この作図は,三角定規の直角の部分がずれないように定規を置けば確かに作図できます。しかし子どもたちがやっているものはかなり「間違っている」ものがありました。その多くは「定規の角を直角だと認めてしまったいる」ことによる間違いです。これは数学上認めてはけないと思います。定規は「直線を引く」だけの道具です。直角は,分度器か三角定規で利用しなければならないはずです。 この場面は,研究授業としてあまり取り上げられないところで,意欲的にチャレンジしたことに敬意を表したいと思います。ありがとうございました。 にほんブログ村