前時は,重さの直接比較・間接比較の活動を行いました。この日は「普遍単位」に進めていきます。
まず,長さを比べた時のことを想起させ,2つのものを直接比べることができましたが,たくさんのものを比べようとすると大変になりました。そのため「〇㎝」のように,数字に表していたことを思い出させ,今回の重さも数字で表すことを目標とします。
数字に表すためには,一つの基準を決め,それと同じものをたくさん用意して,それがいくつ分になっているかで表すことができます。これまで「長さ」や「かさ」でやってきたことです。今回は,1㎝キューブを用意し,各班にわたしてまず自分の消しゴムの重さをこのキューブの数で表します。
全員の個数が分かったところで,このキューブ1個の重さが「1g」になっていることを教え,かき方や読み方,使い方を押さえます。「任意単位」的に使ったキューブが,実はそのまま「普遍単位」になっているということです。
この1gキューブを使って,それぞれの「鉛筆」や「定規」の重さを調べていきます。重さが数値化される過程なので,しっかりと体験させなければなりません。この1gキューブはカラフルな色をしていてとても便利です。「1円玉」を用意するのは大変だし,何かあった時に困りごとが起こります。
活動中,困ったことが起こりました。一人の児童の定規が,わたしていた1グラムを全部使っても測れないのです。ゴムでできた30㎝定規でかなり重そうでした。そのことを取り上げ,もう少し重くなったものを測るときに使う道具「秤」を教えました。
はかりには,何グラムまで図ることができるか「秤量」(ひょうりょう)と,一番小さい目盛りで何グラムまで図れるかという「感量」(かんりょう)があります。そんな言葉は教えませんが,その意味は取り上げておきます。
秤を使って,測定する練習をします。「教科書」「筆箱」などの重さをどんどん測っていきました。目盛りを正しく読み取らなければなりません。協力しながら身近なものの重さが見えてきました。
最後に教科書の練習題をして終了です。