「何倍でしょう」の3時間目です。ここまでの2時間は「教育実習生」が行っていたので,それを受けてフォローを入れながらの授業となります。教育実習生さんが教えてくれた「関係図」を使って問題を考えていきます。
「〇は□の何倍です」「〇は何㎝ですか。」など,情報と問いかけをかいた短冊をたくさん一気に貼ります。その中から,最初に「青は何㎝でしょう」という問いかけを選び,これに必要な情報「青は白の4倍です。」を選択します。そのうえで後何が必要なのかをたずね,「白が3cm」という情報を与え,関係図と式・答えを求めていきます。関係図は既習ですが,まだ定着は不十分で,反対になるものも多数いました。実際のテープの状況も見せながら確認していきます。
第1用法と第3用法の問題も同様に進めていきます。こちらもやはり関係図に難しさもありますし,立式にも戸惑っている児童が何人か見られました。教育実習生の授業だったからということではなく,だれが授業をやっていても,同じような状態になるのが一般的だと思います。一つ一つ確かめながら,図・式・答えを確認していきます。
最後は「緑の長さ」を求めていきます。するとすぐに,
「赤が分からないからできない。」
という声が出てきました。しかしそのうち,
「いや,できるよ。」
という声も出てきました。そこで「できる。」と言った児童に「ヒント」を言ってもらいます。一人の児童が言ったのは,
「白は分かっている。」
というヒントです。これで動き始める児童が少しずつ出てきました。白を使って赤を求め,その赤を使うと緑が分かります。関係図をかくと,2つになることも分かりました。そこで,
「この2つに「赤」があるので,これを重ねます。」
と言って,「〇倍の□倍」となる関係図をちらっと見せて終了です。詳しいことは次時に扱うことになります。