「何倍でしょう」の単元の後に1時間だけ「計算の順序」というページがあります。前者の最後の時間(これまでの学習のまとめ)と後者を1時間にまとめてしまいます。
 最初に,オペレータの文章題を示し,既習の「関係図」と「2つの計算方法」を確認します。3つの項目を小さい順に並べ,次にそれぞれの関係を記入していきます。最後に「分かっている量」と「?」がどこなのかを記すと完成です。
 この関係図をもとにして,2つの計算方法「順々に」「まとめて」を確認します。この段階では式は2つになっています。まとめる方法でも,オペレータの計算があります。
 2問目も同様の流れで進めていきますが,関係図から2つの式までを一気に自力解決します。定着度は8割くらいといったところでしょうか。なかなか全員すんなり,とはいきません。
 2つの方法が出たところで,2つある式を「一つ」にまとめていきます。これが子どもにとってはなかなか難しいのです。「2×3=6 6×2=12」を1つにする式が,すぐにはイメージできないのです。そこで,「3+4=7 7+2=2」を「3+4+2」にまとめる場面を示します。これでも半数近くがイメージできますが,なかなか全員とはいきません。「媒介」の数字が入るだけで式化が難しいのでしょう。
 何とかたし算の式統合から,かけ算の式もまとめていきました。さらにオペレータの方は難しくなります。先に計算するものの「前」にもう1つの数字をつけるのがイメージしにくいのです。ここで意外と時間がかかりました。
 さらにもう1問。今度は関係図から「1つの式」での解決までを一気に自力解決します。すんなりできたのは6割。後の3割は「ヘルプ」を使って進めていきます。残りに対する個別指導はどうしても必要です。
 ここでできた式を眺めると,数字の並びは同じになっています。前の式を先にするのか,後の式を先にするのかの違いになっています。しかし当然「答え」は同じになります。その点を押さえ「一般化」してしまいます。
 さらに余計なことかもしれませんが,3口のかけ算の場合,1項と3項を先に計算して,2項にかける方法でも答えが同じになることを押さえました。
 この後は,短冊に示した式の計算練習です。計算をした後,同じ答えになるものが含まれているので,その関係をふり返り,授業は終了しました。 

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