B面一曲目はもちろん、みんなの大好きな「I'm In Blue 」。本当に良いね。この曲の愛らしさは永久不変ですね。
そして、僕が個人的に待ちに待ったこの曲、「真夜中に清めて」。なんでも、過去一回もライブで演奏したことのない曲だそうで
歌う側としたら、おそらく元春の楽曲史上、屈指の難曲でしょう。なにしろキーが広すぎる。メロディが低音から高音まで駆け抜けてます。一曲入魂ならまだしも、ライブで他の曲も演奏しつつ、このバラードをがっつり歌い切るのにはかなりの力量が要ること必然です。
はたして今の元春が歌えるのか?高音はコーラスに任せるのかしら?と、勝手な心配をしていたのですが
結果は、お見事!としか言えません。これぞ魂の叫び!《midnight tripper》のあの部分を見事歌い切ってくれました。元春、このキーがまだ出るのか!!と心底驚いたし、その声の迫力にひっくり返りそうになりました。
名盤ライブの企画が決まった時に、「真夜中に清めて」は避けられないことを、あそこを歌わなきゃ成り立たないことを元春は感じていたんだと思いますね。それに見事応えてくれた佐野元春の心意気!ある意味このライブのハイライトの瞬間でした。ブルーライトの中で歌い上げる元春の神々しさときたら、有り得ない格好良さ
ジャージーなあのピアノイントロが奏でられて、ギターが唸れば「ヴァニティ・ファクトリー」!。前の曲の反動ではじけ飛んだかのように、激しく動き、歌い叫ぶ元春。《ヴァ・ヴァ・ヴァ・ヴァニティ!ヴァニティ!》と、客も拳を突き上げ歌います。このアレンジはやはり最高ですね。
「ロックンロール・ナイト」。観客の誰もがアルバムのエンディングが近づくことを感じ取り、その寂しさが曲の郷愁を誘います。アルバム『SOMEDAY』の10曲目としての「ロックンロール・ナイト」が、正しく目の前に立ち起こって、客は身体でそれを受け止めます。
ピアノのエンディングの余韻の中、暗転したステージに人影が表れました。
伊藤銀次!
「サンチャイルドは僕の友達」
二人でギターを弾き語るのだろうな、と思ってたけど、演奏は佐橋&長田。二人仲良く並んでデュエットです。
終了!
ちょっと笑ったのが、元春が以前言っていたアルバム『サムデイ』の秘密まで再現してある☆
《レコード盤にはちょっとした仕掛けがしてあって、レコードが終わってそのままにしておくと、いつまでも針が上がらずにポッポッと心臓の鼓動のような音を奏で続けるんだ。意外と知られていないんだけど(笑)》
ずーっと暗転中、ポッポッと鳴り続けてるの。ここは再現せんでも(笑)
さて、アンコールです
【名盤ライブ】のアンコールはなにを演る?みんな疑問に思っていたことでしょう
《あの頃、同時期に『ナイアガラ・トライアングルvol2』というアルバムをレコーディングしていたんだ》!
おお、なるほど!「デリケート」来るか!
と、思いきや
「BYE BYE C-BOY」!
これは予想外!もちろんオリジナルアレンジで!いーですねぇ
「マンハッタンブリッヂにたたずんで」
これはお見事!オリジナルキーでここまで逞しく歌ってくれたら文句無しです。歌詞を間違えたけど、全然OK。全く良い曲だなぁ。
そして再び、伊藤銀次をギタリストとして呼び込んで、本当のラスト
「彼女はデリケート」!
このデリケートも近年ない凄まじい歌いっぷり。客も盛り上がるしかない!
どうせなら「週末の恋人たち」までやっちゃえ!と思ったけど、さすがにさすがにこれで終了
多幸感
もちろん悪くなるはずないのだけど、スカパーの番組企画ごときが(失礼)、正直こんなに良いライブになろうとは、僕は露とも思っていなかった。
選曲のサプライズのみを元春ライブに求めるコアファンには、今回の企画は《盛り上がって当たり前じゃん》《過去の栄光にすがるなんてらしくない》、と複雑だったことでしょうが
サプライズは、元春のパフォーマンスそのものです。
あくまで東京の二部だけを観た感想ですけど、元春がどんどん若くなっていくのに驚いた。大好きな仲間と笑顔で無邪気に歌い叫ぶ元春。宵越しのエネルギーなんていらねェ明日なんて知るか!喉も裂けよ!とシャウトして、朗々と歌い上げる元春の格好良さにただただ打たれる、圧巻の一時間二十分でした。
誰もが《こう歌って欲しい!》と元春に求めるパフォーマンスが、そこにあった。これが出来るならぜひ、普段のツアーでも演ってくれ観せてくれ、と切に思った(!)
これは全く、実際に観ないとわからない。元春の美味しい所は余さず入っていて、最良な形で繰り広げられた夜。これ観て斜に構えていられるわけない。皆、こんな佐野元春が大好きだったんだもの
東京大阪2日限定の、特別な夜
本当に特別な夜になっちゃったじゃん
チケット当たって、ラッキーでした。
こんな元春なら何度でも観たいよ
スカパーでの放送も観たいけど、テレビでは感動が何割か削られちゃいそうな気がする。これは絶対に生で観た方が良いでしょう
メンバー紹介で《そして最後に!》を聞けたし、感無量です
帰りのZepp出口の混雑にはちょっと閉口しました。いま階段で将棋倒しになったらやだな、逃げられないなとか思わず考えてしまいました。
でも、首都高の渋滞も帰りはなくて、順調に快適に帰ってこれました。
みんなみんな、お疲れ様でした
マシス