例年通り、連れ合いの実家にお泊りして帰ってきました。
(僕は一泊、連れ合いと娘は二泊)
あちらでは僕はおじいちゃんと将棋をする他はグータラしてるだけでして、なので暇な時間に読む本を用意して持っていくようにしてます。
で、年末に本屋へ行ってきたのですね。
「ボブ・ディラン~ロックの精霊」湯浅学
↑これが欲しかった。ディラン本はこの一冊だけあればいい!とかネットのレビューがあまりにも褒めていたので、ファンとしてはぜひとも読んでみたかったのです。見つかってよかった。
読んだ感想は、ちと文章が固いかな。まぁひたすら時系列なディラン史なので、読み物としては淡々としすぎてる感があるかも。でもこの薄さにディラン史をよくも詰め込んだと感心します。
せっかくの本屋なので、ついでに目についた新刊をいくつかエイヤと買っちゃいました
文庫になるのを狙ってたので、見つけて狂喜しました。待ちに待った「村上ラヂオ2」の文庫版です。これは一番最初に読んでしまいましたね。やはり楽しい。いくらでも読みたくなる文章。好きだなぁ
「飲めば都」北村薫
北村薫の本は主人公の女性が例外なくかわいらしい。この酒癖の悪い都さんにもすぐに感情移入しちゃいました。ミステリーでなくても北村薫はさすが、何気ない日常をここまで面白く描けるのは相変わらずのお手前です。ユーモア小説と侮らず絶対に買いなのです。
「マッカートニー・ミュージック」鈴木惣一朗
これは衝動買い。そして連れ合いの実家ではこればかりくり返し読んでました。
僕はこの手のガイド本が大好き。ポール・マッカートニーの全楽曲の解説が筆者の思い入れたっぷりに綴られてます。こんなの読んだらアルバムをまとめて聴き返したくなります。
買ってから気になったので、ネットでこの本の評判をみてみたら、日本各地に散らばるポールファンからの非難ゴーゴーなのにビックリ。
《ポールを冒涜している》
《○○(歌のタイトル)をコキおろすなんて、この筆者は何もわかってない!》
《即刻廃版にしてほしい》
《こんなポールの10000分の1も才能のないミュージシャン崩れに書いてもらいたくない。中山康樹のようなちゃんとした音楽評論家に書いてもらいたかった》
うーん、そうか
僕なんか中山康樹の口の悪さの方が、文章としたらよほど苦手ですけどね。
音楽評論の本なんて、個人の好き嫌いや思い入れたっぷりで良いと思うのですよ。
例えば、僕がイマイチ好きになれないアルバムを評論本がベタ褒めしていたら、《そんなに良いか?》と、つい聴き直したくなります。それで好きになれたら儲けものですよね。
世間で名作と評価の高いアルバムが、どうも僕に良さが分からないってことがあって、そんな時ガイド本が《これは私にはどうもつまらない》と書いてあったとしたら、《おお、僕だけじゃなかった》と嬉しくなります。
もしガイド本が僕の好きな曲をけなしていたら、《僕はこいつが感動しない曲でも感動できる。こいつより得している》と思えばいい。他人の評価に目くじらたてて怒るばかりじゃソンです。
そんなわけで僕は「マッカートニー・ミュージック」の味方です。すごく面白い本でした。
「ロックの精霊」のように感情を抑制した文章よりは、「マッカートニー・ミュージック」はしっかり筆者の《個》が刻まれた文章で、読み応えがあって面白い。
(ブログとかを読んでいても、当たり障りない挨拶だけとか、読んでも心に残りにくい。そこに個人の思い入れが書いてあるかどうかが大事でしょう)
あえて言うなら、この本にミュージックマガジンのポールの特集本が揃うなら、ほぼ偏りのないポールのガイド本になるんじゃないかと思いました。
マシス





















