《元春》って元旦と迎春が二つ入った、実におめでたい名前だと佐野元春がいつか話してました。
僕は年末年始と珍しくその通りに、佐野元春で楽しんでいます。
まず年末はBSフジにて放送された、『Back to THE Roots』。
なんて良質な番組!ファンとしては大喜びですね。逆にこれ、いきなりパッとテレビつけた人に楽しめるのかしら、と少し心配になるくらい良質過ぎ?でも音楽好きには堪らなく密度の濃い番組ですよ
スチールパンという楽器の音がとにかく素晴らしいです。あれ、ようは鉄のタライでしょ?それをトンカチでカンコン叩いてチューニングするような乱暴な楽器なのに、あんなにもドリーミーな音が出るなんて。あれは生で聴いてみたいと思いましたね。
スチールパンを元春が練習しながら、1時間経過、2時間経過と表示が出るのには笑いました。しまいに6時間経過!教える方が《付き合っちゃおれん》と絶対に呆れてたと思う(笑)元春、なんてタフなんだ!
それにしても、英語圏に居る佐野元春があまりにも自然にその場に溶け込んでいる、そのことに僕は軽く感動しました。
日本ではその言動やリアクションが軽く天然扱いの元春が、海外でこんなにもハマっちゃうなんて。元春は根っからのコスモポリタン?
英会話が堪能なのはもちろんですが、ジョン・サイモンと再会して抱き合う時、元春が鞄を肩から自然に地面に落としたんです。僕はそこがグッと来ました。
めったにカバーをやらない元春がセッションで歌った「コリーナ・コリーナ」もご機嫌でしたね。ビートの説明をするジョン・サイモンに《はい先生》って返すジョークもいちいちカッコイイ。
『LIVE AT 東京国際フォーラム』は元旦に観ました。
素ー晴ーらーしーい
誤解を怖れず言えば『FILM No Damage』の躍動感や30周年の時のライブ映像にまったく見劣りしない、ここ十年で一番良い演奏を収めたパッケージだと僕は思いました。
どの曲も本当に良い演奏なのだけど、「ロックンロール・ナイト」と「サムデイ」の音が、物凄く良いの。『FILM No Damage』よりも正しくエコーが深くピアノが生々しい
そして「ロックンロール・ナイト」での元春の咆哮の雄々しさときたら!
全く、ここに間違いなくロックンロールが機能してます!
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大晦日のカウントダウンジャパンにて、元春がMCにて大瀧さんの訃報に触れたあと、「ポーラスタァ」を歌ったそうです。WOWOWで放送されたかどうかは不明ですが(おそらくされてないでしょう)、僕もこのDVDの「ポーラスタァ」を聴きながら偲びたいと思います
マシス