先週、谷川俊太郎の訃報のニュースを聞いてウワーとショックを受けてた時に、友部正人のニューアルバム『銀座線を探して』がAmazonから家に配達されてきました。待っておりました、と思うと同時になんてタイミングかとも思った。
北海道の新聞の記事に、友部さんが谷川俊太郎の訃報にコメントを寄せている、と友部正人ファンサイトにアップされていたので、写真をスクショ拝借失敬。これまでにも谷川俊太郎は友部さんのエッセイに推薦文を寄稿したり、友部さんの主催した朗読コンサート【no media】に出演したりと、その親交が知られてました。

僕は詩に関して不調法不勉強ですが、谷川俊太郎の詩は好きだと思った作品がいくつかあって、本棚をパッと見たら著書を四冊ほど所有してた。まぁ、日本における詩人のイメージを大衆レベルで確立した巨人ですよね。詩の本を最初に自分でお金を出して買ったのが谷川俊太郎でしたので、後に友部正人と親交があると知った時はなんだか嬉しくなったものでした。

中島みゆきは若い頃、谷川俊太郎の詩と出会って、多少でも詩が書ける、と思っていた自分の鼻っぱしらを折られた、と語っていた記事を何かで読んだ記憶があります。詩人、物書きにかぎらず、谷川俊太郎が多くのシンガーソングライターにも影響を与えたのでしょう。

個人的な感想ですが、そんな中でも谷川俊太郎と友部正人は近いというか、お互いに意識して共鳴し合っていたような、それぞれの作品に、これって友部正人みたい、これってすごく谷川俊太郎っぽい、と感じることがすごくある。谷川俊太郎だって初期の詩からだんだん友部正人化していったのでは?、って僕はちょっと思ってます。
(詩人を挙げて比べるなら、友部正人の歌は谷川俊太郎、それ以上に西脇順三郎の詩がより《友部っぽい》とは思う)


そんなこんなモヤモヤ考えつつ、新しいアルバム『銀座線を探して』を開封してまず一回、歌詞カードを見ながら全曲一気に聴きました。
その後に歌詞をしまって、耳のみで噛み締めるように聴きました。カーステレオでもずっと聴いてみて、ようやく馴染んできた。バラエティに富んでいて、曲順の並びもとてもいい。友部さんはまたしても僕たち聴き手の前に驚くような風景を連れてきて、僕たちがビックリしてる横で静かに佇んでくれている。素敵なアルバムを作ってくれて嬉しいです。
街全体が祭壇だ、と歌うオープニングの「陸前高田のアベマリア」は、昨年観たライブで聴けていた一曲ですけど、アルバムで歌詞カードを見て聴いて、改めて良い歌だと思った。《君に会えて良かった》の響きがお涙頂戴に傾き過ぎてないのがいい。

アルバムタイトル曲「銀座線を探して」は、弾き語りで最初に聴いた時に《しぶーやー》の地名で何故かえらく感動したのが忘れられない。このバンドアレンジも悪くないけど、しぶーやーの破壊力は弾き語りの方があった気がする。《街は勝手に生きている/生きていた人を置き去りにして》のフレーズが秀悦です。

「小林ケンタロウのいえ中華」はわりと軽めのテーマで可笑しみがある歌。尖ってる友部正人が好きなファンはケッて思うかもだけど、こんな歌は他の誰もやろうと思わない。バイク事故にあった小林ケンタロウに思いを馳せる友部正人が、なんか愛おしい。

「月がボタンをかけた夜」を聴いた時、これはすごく谷川俊太郎っぽい、と思ってしまったのは、今のタイミングで聴いたのも大きいです。アルバムで最も抽象度の高い歌詞で、この切り口、言い回しは実に友部正人らしくて、谷川俊太郎の常套句とも言えると思う。

「クミタテール」オモチャが行進していきそうな可愛いワルツ。そんな曲調だけど歌詞はギョッとするシリアスなテーマを扱ってます。おそらくは実際の事件のニュースなどからインスパイアされたのでは。

「ポテトサラダ」はタイトルのホンワカ印象と裏腹に、アルバムの中でも最も激しい曲調。シャウトする友部さんがカッコイイ。ポテトサラダとミスマッチなフレーズのミルフィーユ構造な歌詞。

「明日になれば」は、病気をされて入院していた時のことを書いた歌。お医者さんとのやりとりを歌にする人はなかなかいない。詞から友部さんの病室での素顔が見える一曲。

「クワガタ」はライブで初めて聴いた時は《真面目にクワガタの歌を作るなんて》と笑ってしまったけど、実はこれが良い歌。手のひらの上のクワガタの死骸から、友部正人の内面宇宙まで飛んでいく。バンドでなくギター1本で歌われてるのがまたいい。

「一枚のレコード」はこのアルバムで一番胸にスッと飛び込んできた歌。ただ、中古レコードを一枚手に入れた、というだけの歌なのに、完成度が妙に立ってるのが不思議。

「水上アパート」はおそらく海外旅行記。フランスに水上アパートがあるかは知らないけど、この歌詞はいいですね。これぞ友部正人って歌。ひんやりした空気と俯瞰の描写がとにかく素晴らしい。でもこのアルバムの中だとちょっと地味かな。

「小鳥谷」(コヅヤと読むみたい)の作曲は、このライブレコーディングに参加しているおおはた雄一。まるで友部さんが作ったみたいな自然なメロディで、ちょっとカバーして歌いたくなります。陸前高田で始まったアルバムは小鳥谷で終わり。こじんまりと静かなエンディングです。


以前の日記にも書いた通り、本アルバムは今年の6月に観客を入れたライブハウスにてライブ録音されたものだそうです。おそらく奥さまでプロデューサーのユミさんのアイデアでしょうが、現実的に予算の都合もあったのかしら。

スタジオとミュージシャンを抑えてのスタジオレコーディングと、バンド形態で事前にみっちり練習して、ライブで一発ドンと録音するのと(二日間のライブでも)、ライブ録音の方がお手軽でお安い気がしますものね。

たいていライブ録音って、後からスタジオで修正をいっぱいかけると聞きますけど、友部正人はそういうのやらなさそうですね。直したらライブじゃないし、もし一箇所失敗しても《最初からもう一回歌います》と言いそう。

とても素敵なアルバムで気に入りましたが、ライブ録音ゆえ、声がくぐもって歌詞の一部が聞き取りにくい箇所もあって、普通にスタジオで録っていたら出来はどうだっただろう、と考えたりもます。しかしそれは、歌を前もって聴いて、勝手にアルバムバージョンを夢想してしまってたからで、最初っからこのアルバムで聴いていたら疑いもなく《これが最適解》と納得してたかと思う。


追記。何回か聴いてみて思ったのですけど、友部正人の歌って、実際に自分で口ずさんでみると、その良さがさらに分かります。全ての人に試してみてほしい。

CDに合わせてうろ覚えでいいので。友部さんの言葉を自分の口から発してみる、するとあの言霊が憑依して、おいおい友部正人ヤバいぞ!?と震えます。コレ、本当ですから。
日曜日に地元神社の新嘗祭のお手伝いを終えてきて、ヘトヘトになって倒れてる僕に珍しく寄ってきた猫の図。


マシス

 

 



町内会の決まり事で、毎年この時期に一回、朝から山に入って雑草を刈ったり枝を払ったりしてます。日曜日に頑張ったおかげで今、筋肉痛なのですが、普段の運動が足りてないので、ちょうど良い汗をかいたと思いたい。今年も無事に終わって良かったです。


山から降りたその足でタワーレコードへ直行。注文していたCDが届いたとの連絡を受けて、馳せ参じました。
ギルバート・オサリバンの新作アルバム『Songbook』です。これ、今年の9月に輸入盤で出てたのですが、日本盤がきっと出ると信じて待っていて、でも、これはどうも出そうもないと意を決し、取り寄せてもらいました。なんでもAmazonだと配信オンリーの販売らしくて。どうしてもCDで欲しくてタワレコで頼みました。

ギルバート・オサリバンは日本にファンも多く、レコード会社もこれまではせっせと邦盤を出してくれてたけど、ついに今作は輸入盤のみらしい。セルフカバーアルバムで新曲は一曲しか入ってないので、歌詞カードの対訳は、無くてもマァ仕方ない、と諦めます。

佐野元春、友部正人、ギルバート・オサリバンの三人は僕にとって特別で、好きすぎて手に入る作品は可能な限り持っていたい。なので今作もいつもならもっと早く飛びついて買っててもおかしくなかったけど、モタモタしてたのは、セルフカバーのアルバムということで、なんだ新曲じゃないのかと気後れしたからです。

オサリバンはどうして今、セルフカバーをやろうと思ったのでしょう。選曲はアルバム未収録のシングルが多いので、そこはとても良いと思う。意外だったのがわりと最近のアルバム『Gilbert O'sullvan』から二曲も選ばれてること。これはファン投票とかレコード会社の選曲だったら絶対に出ない曲たちで、本人のこだわりが感じられてちょっと面白いです。


ヴォーカルが衰えた、て数年前よりネットで言ってる人がいましたけど、僕はこれまで新作アルバムを聴いてる限り、ギルバート・オサリバンのヴォーカルが衰えたなんて一度たりと思ったことなかった。新曲を歌うオサリバンはいつだってエバーグリーンな元気な声を聴かせてくれていたのです。これまでは。今作で初めてオサリバンの今のヴォーカルを目の当たりにした気がします。

YouTubeで事前にいくつか先行公開してる音源を聴いていた時に思ったけど、オリジナルの録音に比べてどうしても声が弱く感じるところはある。「アローン・アゲイン」「クレア」「ナッシング・ライムド」のような代表曲は特に苦しそうに聴こえてしまうのが切ない。

で、改めて、オサリバンはどうして今回セルフカバーをやろうと思ったのか。これはオサリバンのツアーメンバー、ビル・シャンリーとの演奏を記録しておきたかったに違いないです。はっきり言ってビル&ギルバートという二人のユニットのアルバムと言っていい。

アルバム全曲、オサリバンのヴォーカルとピアノ、それにビル・シャンリーのギターとコーラスだけの編成で、これが現在のオサリバンのライブで聴けるアレンジなのでしょうね。
このビル・シャンリーの演奏がちょっと素敵です。オリジナルのアレンジに入ってるストリングスやコーラスのフレーズを、なんとギターで弾いて再現しようとしてる。「ウィ・ウィル」の合いの手のコーラスをスライドギターに歌わせるなんて、これが本当に気の利いた演奏で、オサリバンが絶大な信頼を彼に寄せてるのが伝わってくるのです。こんなギターが身近に居たらどんなに助かることか。


新曲の「A Kiss is a kiss」はなんてことないシンプルなバラード曲ですが、、オサリバン印ともいえるタッ・タカ・タッ・タカというアローン・アゲインなピアノフレーズとお得意の転調を駆使した佳曲。この歌で聴けるオサリバンのヴォーカルは瑞々しくて、声の衰えは気になりません。

やはり新曲って、その時の喉の調子から生まれて来た歌だから、声のノリがいいのは当然でしょう。

ギルバート・オサリバンはアルバムを70年代に5枚、80年代と90年代に4枚、2000年代、2010年代は3枚と定期的に出し続けてくれてます。10年に3枚以上のペースは保ってる。

2020年代は今作で2枚目。セルフカバーだけどアリにします。なら、あと5年以内にもう一枚出してくれるんじゃないかしら。年齢も年齢ですが、期待しますよ。


オサリバンの活動を見ていると、僕は静かに勇気づけられます。僕はこと自分の音楽活動に関してスローペースなので、周りの誰が活発に動いていても、それで自分が影響を受けることはまずありません。
(追加。周囲の影響を受けるとすれば、素敵な音楽を聴けた時だけです。身近で僕が興奮するような音楽を生み出せる人がいたら、それは大いに刺激をもらいます)

夢に向かって目標や計画を立てて邁進する人って(素晴らしいことだけども)、ある意味エネルギーの暴風竜のようなもので、そのペースを目の当たりにすると、自分のペースがわからなくなっちゃうことがある。特に体力が落ちてる時なんかに、もしアクティブな人がそばに来たら、申し訳ないけども嵐に巻き込まれないよう、僕は頭を低くして直撃を避けると思う。ある程度の距離を保とうと努めます。オサリバンはきっとずっとそうしてきた人だと、なんとなく思うのです。でなきゃ島に住んで家族と自然と音楽のみの生活なんてしてないですよ。





マシス
昨夜2024年11月9日(土)、袋井市のライブ喫茶マムゼルにて奇数月恒例のイベント、フリーダムフォーク集会が開催されました。第193回目のフリーダムにたくさんの皆さんに参加してもらえて嬉しいです。ありがとうございました。

2024年のラスト開催となる今回のフリーダム、この夜の一次会の演者さんは以下の通りです。

【せ〜ちゃん&せ〜ちゃん】

いつも飛び入りしてくれるせぃちゃんがユニットで一次会に初登場。ピアノの中田さんの演奏が「道化師のソネット」「案山子」のバックでとても映えてました。さだまさしのナンバーの他に、「愛はかげろう」「SACHIKO」という有名曲も歌ってくれました。真摯に演奏する二人の姿に心が洗われます。

【くろっくむっしゅ】
こちらも一次会初登場のくろっくむっしゅ。ご夫婦ユニットでタイプの違う二人の歌声は混ざるような混ざらないような、なんとも不思議な心地好さがあります。イルカの「あの頃の僕は」、一青窈の「かざぐるま」など、秋にピッタリなナンバーを演奏してくれました。オリジナルのナンバーはスタンダードのようなとても良い曲。

【飛知和惠次】
飛知和惠次ことLillyさん。前回フラッと遊びに来てくれてから六年、満を持して(!)一次会に登場。人懐っこい笑顔からいざ歌い出すともう空気が変わる。まさかLillyさんの「歌姫」が聴けるとは。ラストのオリジナル曲はLillyさんの歌人生のようだ。ステージのすぐ真隣で聴けてズンと胸にきました。
(おうちの猫ちゃんが早く元気になりますように)

【砂風金】
おなじみ砂風金は、今夜は岡林特集、と岡林信康のナンバーを冒頭から聴かせてくれました。知らなかった素敵な曲「祈りの朝」、出たばかりの新作アルバムから風刺の強い「アドルフ」、そして名曲「君に捧げるラブソング」を披露。ラストは季節にもピッタリな「遠野物語」でトリをばっちり飾ってくれました。


ここまでが一次会。休憩を挟んで二次会の飛び入りコーナーの開始です。以下、二次会の出演者の皆さんの写真のみご紹介。

【カーテンレイザー】

【由美】

【ミキティ】

【JOEY】

【酒井恵】

【マシス】
今年ラストのフリーダムですので、マシスも(ガマンできず)演らせていただきました。

一次会の出演者の方、二次会にエントリーしてくれた方、フラッと来て歌ってくれた方、皆さんのおかげで11月も楽しくやることができました。フリーダムフォーク集会に参加してくれて感謝です。皆さん長時間のお付き合いお疲れ様でした。

コロナ以降に知り合えた演者さんも増えて、そんな皆さんがはじめましての皆さんをまた誘って来てくださって、そういうの嬉しい。また遊びに来てくれたらいいな。JOEYは最初誘ったらノーって言ってたけど歌ってくれて、楽しんでもらえたかしら。

フリーダムは敷居の低さが売りのイベント(!)ですので、これからもいろいろな方にどんどんお気軽に出てもらいたい。ギターを初めて持ったような人が気楽に出演できるような雰囲気を目指して、僕も変に構えずこれからも楽しんでやらせてもらいます。


2024年のフリーダムフォーク集会はこれでラスト。今年も無事に休みなく開催できて良かったです。マムゼルのマスターに従業員の皆さん、お世話になりました。これからも何卒よろしくお願いします。

次回フリーダムフォーク集会は来年、2025年1月25日(土)開催を予定しています。第四土曜日です。第三土曜日とお間違えないようご注意くださいね。1月もたくさんのお運びをぜひぜひお待ちしてます。


別の日の演奏ですけど、今年唯一作った新曲「チュロス」の動画。昨夜も歌いました。

今年中に(あと二ヶ月弱で)もう一曲ぐらい新しい歌を作れるか?


マシス

 友部正人の新作アルバム『銀座線を探して』が今月20日に発売になるそうです。発売のニュースを知って、とり急ぎアマゾンで予約しました。


 

今作はなんでも、今年の6月に吉祥寺のスターパインズカフェで2日にかけてレコーディングライブされたものだそうです。ジョー・ジャクソンの『ビッグ・ワールド』トッド・ラングレンの『セカンド・ウィンド』の録音方法と同じですね。お客さんを前にしてせーの、で演奏したものがそのままCDになるのは面白い。


(ジョー・ジャクソンやトッド・ラングレンは客に演奏中は絶対に音たてんな、ってピリピリしたレコーディングだったそうですが、友部さんの今回のはフランクなライブ録音だったそうです)


お客さんにしたら、自分が今まさに観ていてる演奏がレコーディングされてる、と知ってのライブ観覧ですから、観ていてそれはワクワクするでしょうね。出来上がったCDを手にしたら特別な感慨があるに違いない。僕も実際にその場に居たかった。



この二日間のセットリストって何を演ったんだろう、と思って検索してみたら、ネットにアップされてる方がいらして、知ることが出来ました。


2024/06/22(土)


01.彼女はストーリーを育てる暖かい木

02.明日になれば☆

03.小林ケンタロウのいえ中華☆

04.ポテトサラダ☆

05.船長坂

06.クミタテール☆

07.陸前高田のアヴェ・マリア☆

08.小鳥谷☆

09.クワガタ☆

10.一枚のレコード☆

11.あの声を聞いて振り返る

12.銀座線を探して☆

13.月にボタンを掛けた夜☆

14.水上アパート☆

15.ブルース

16.朝は詩人

encore

17.ぼくは君を探しに来たんだ


2024/06/23(日)


01.一月一日午後一時(高橋さん)

02.彼女はストーリーを育てる暖かい木

03.明日になれば☆

04.小林ケンタロウのいえ中華☆

05.ポテトサラダ☆

06.船長坂

07.クミタテール☆

08.陸前高田のアヴェ・マリア☆

09.クワガタ☆

10.一枚のレコード☆

11.あの声を聞いて振り返る

12.銀座線を探して☆

13.月にボタンを掛けた夜☆

14.水上アパート☆

15.ブルース

16.朝は詩人

encore

17.小鳥谷☆

18.ぼくは君を探しに来たんだ




☆のマークを付けた曲が今回のアルバム収録曲。二日間ともほとんど同じ曲を演奏されたみたいですね。バンドを入れてのライブなら練習は必要ですので、余分な曲を増やさず二日とも同じ曲になるのは仕方ない。二回演奏してみて、出来の良い方を採用したのでしょう。


友部さんが日記に、初日の演奏では大きなミスがなくて良かった、二日目の序盤は少し演奏が固かった、などと書いてます。いつも通りやろう、と思ってもどうしても録音は意識して緊張してしまうでしょうね。


昨年と一昨年にエスケリータ68でのライブで、僕もすでに聴けている曲が収録されてます。覚えのあるタイトルを見つけて、あの曲が入った!と喜んでます。




友部さんはいつもライブで新曲をバンバン歌うので、今回の新曲レコーディングライブも、友部さんの通常のライブと印象は特に変わらないですね。

今作に限らず、前作や前々作のアルバムが出た時でも、すでにライブで聴けてる曲があって、オーあの曲が入った!って思ったものでした。「日本に地震があったのに」「ただそれだけのこと」のような時事ネタの歌は、CDに収録される頃には時間が経ってどうしても事件のインパクトは風化してしまうので、最初に(当時の事件の直後に)ライブで聴いた時のショックってやはり忘れられないものがあります。

上に貼り付けた日記を読み返してみたのですけど、え、このタイトルの曲が入ってないじゃん!って曲もあってびっくり。「悲しい紙」はどうなった?「風がこんなにも」は?「夏の星」は?もしかしてタイトルが変わって収録されたってこともあるか。知らないタイトルの曲に注目だな。


アルバムタイトル曲でもある「銀座線を探して」は、ライブで初めて聴いた時は本当に感動したものでした。クワガタの歌も懐かしいな。ああ早く聴きてぇ。



たまたま最近、友部正人さんの著書「パリの友だち」を読んでいたのですけど、つくづく僕は友部さんの書く文章が好きです。歌もファンですが著書のファンでもあります。

友部さん御本人はステージでわりと口数が少ない方で、普段のおしゃべりも決して雄弁なイメージはないのですけど、ひとたび言葉を文章として紡げばコラムでも歌詞でも日記でも、その一言、一行に魔法が宿る。何を読んでも惹きつけられてしまうのです。


良い作詞をするからって、その作詞家が良いコラムを書けるかというと決してそうでなく、地の文を書かせたらとわりと平凡だった、って人は結構多い。あの松本隆だってエッセイの文章は歌詞ほどのキラメキはない。むしろそれって普通のことです。良い小説家だって良いエッセイを書けるとは限らないですから。


音楽関係の方の書いたエッセイ本やコラムってよく見かけますけど、本業の音楽ほどにその本が面白いことってまずないでしょう。友部正人ほどにあれほど吸引力のある地の文を書ける人って、逆に珍しいのです。僕は友部正人と早川義夫の書いたものはとりあえず買う。この二人の文章は可能な限り全て読んでみたいと思う。


(ちなみに僕の思う音楽家で面白い文章を書ける人は、友部正人、早川義夫が2大巨人。他ですと、銀杏BOYZの峯田和伸の文章はとびきり面白い。泉谷しげるも歌に負けないくらいコラムの文章が楽しい)



ここでイベントのお知らせです。次の土曜日は袋井市のライブ喫茶マムゼルにて、フリーダムフォーク集会が開催されます。
第193回フリーダムフォーク集会 

【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 

【場所】ライブカフェ mamselle

 袋井市堀越1802-1

 TEL 0538-42-6440

 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 

 【料金】music charge 500円 

 【出演】

一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 

・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん

・くろっくむっしゅ

・砂風金

・飛知和恵次


 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 



2024年ラストのフリーダムです。皆さんどしどし遊びに来てくださいね。



おまけ。今年の9月にマムゼルのミニコンサートで演った朗読を、僭越ながら貼り付けます。文章の内容は友部さんの足元にも及びませんが、こういったスタイルは完全に友部正人の影響です。あらためて動画で振り返ると、朗読が滑舌が悪く聞き取りにくいです。今後も朗読を演るかは分かりませんが、一度挑戦してみたかったのです。

『泥水の花』

2022年9月
台風によってもたらされた大雨に
車を流された翌日
泥水に浸かったCDを
車から回収した
あんなに激しかった雨が
嘘みたいに
よく晴れた秋空の下で

(以下略)


むらちゃんにアドリブでピアノ伴奏をつけてもらいました。むらちゃんあらためて、素敵なピアノ演奏をありがとう。


マシス


金曜日が休みだったのです。日曜日から前出で働いたおかげで、金、土、日と三連休。日曜日がなかったので2週間通して働いた気分。グッタリ寝て終わりそうな休みですけど、寝て終わりではもったいないので、動きたい。

また本屋かレコード屋へでも行こうか、と考えてたとこへ、オアシスのライブ・アット・ネブワースの劇場公開が今月31日までと宣伝が流れて来て知り、ヒマにまかせて一人、金曜日の昼間にららぽーと磐田へ行って来ました。
オアシスのまさかまさかの再結成ライブが決まって、こういうイベントもやってくれてるわけで、単純に嬉しい。久しぶりにオアシス聴きたくもなったし、何よりおっきい音でライブ・アット・ネブワース観たら楽しかろうな、と思ったのです。
ライブ・アット・ネブワースは既にDVDで市販されてるので、わざわざ映画館でお金払って観にくる人いるかな?、と思わなくもなかった。いざ入場したら、観客は僕を含めて5人ほどでした。列に一人しか座っていないので、隣の空いてる席に荷物も置けた。ソーシャルディスタンスはバッチリ。

ライブ・アット・ネブワース、ちなみに僕は、数曲はYouTubeとかで観たことあったけど、ノーカットで通して観るのは今回初めてです。

いざ暗転して、大スクリーンの大音量で一曲目の「コロンビア」が始まれば、ついつい足でリズムをとってしまいます。今の画質と比べたら映像が多少粗くとも、臨場感スゴイぜ。スクリーンから無敵感がダダ漏れてる。客席も《俺たちの愛するバンドが凄いことになってる!》って高揚感と幸福感に満ちてて、観ているこちらも高揚してきます。

大音量で久しぶりにオアシスを聴いて、改めて思う。どれもこれも良い曲ばかりだな。そしてリアムはやはり良い声だな。声が出てるな。

リアムは今と比べると当然若く、シュッとしていてハンサムです。丸い色メガネがジョンみたいで似合ってる。衣装は普通の白シャツに黒ズボン、と思ったら、よく見るとシャツの腰に紐がついててまるでバスローブのよう。時々その紐をほどいて腰でクルクル回してた。

ノエルは当時から老け顔ですが、ソロコーナーで二曲歌ってる時はちょっと男前に見える。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」の歌声は今聴くと力強くて、結構リアムっぽい声だと思ったな。衣装は普通のハイネックのセーター着てて、ノエルだけ雰囲気が60年代のフーみたい。

映画のネットレビューでも書いてありましたが、観客の様子が美しい、と。当時はスマホの普及前で、今みたいにライブ中にスマホで片手を上げて撮影してるヤツは一人もいない。会場を埋めた12万人の観衆はみんなステージの演奏に集中してライブを楽しんでいて、両手を掲げ揺れている様子が美しい、と。これは同感。片手で撮影してたら誰もこんなにもデカイ声で一緒に歌わないでしょう。自分の声を録音しちまいますからね。

マンチェスターの生意気な若者たちの作ったバンドが、やたら良い曲をフテブテシイ態度で歌って、世界を制してしまった、この痛快感は、きっと再結成後のライブでも再現できない。若さゆえのこの時だけのものです。

爆音の中なのに、連勤で疲れてたせいか、途中で少しウトウト寝ました。「サム・マイト・セイ」が始まったのは覚えてるけどサビの記憶がない。「ロール・イズ・イット」はまるまる寝てて、目覚めたら「スライド・アウェイ」始まってた。起きたらすごく頭がスッキリしてた。ロックンロールの滋養を睡眠学習したかのように。


 

オアシスのアルバムを今回、超久しぶりに聴いてみました。
オアシスとレニー・クラヴィッツは90年代の僕にとってとても大きなポップアイコンでした。どちらも《新人なのに、こんな60年代70年代の懐かしい匂いプンプンな音楽でデビューした》って衝撃。ビートルズのリアムタイムには間に合わなかったけど、同時代にこんなヤツらがいる!と嬉しかったな。

オアシスの1stが出た時にちゃんと買ってて、一番聴いたし、今でも1stが圧倒的に好き。ベタですが、「リヴ・フォーエバー」が最高だから。「スーパーソニック」「スライド・アウェイ」「ロックンロール・スター」「シガレッツ&アルコール」「コロンビア」どれも良かった。

次の2ndアルバム『モーニング・グローリー』は爆発的に大ヒットしたので、オアシスといえばこれ!ってファンも多いのでしょうか。僕は最初聴いた時はイマイチでした。これは1stが好き過ぎたせいもある。

「リヴ・フォーエバー」級の良い曲って「モーニング・グローリー」と「シャンペン・スーパー・ノヴァ」しかないじゃん、とか思ってた。けど、今聴くとやはりというか当然というか、2ndも良い曲が多くて(1stに負けてないほど粒ぞろいで)好きです。「ワンダーウォール」や「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」はファンが騒ぐほどの良さが今でもよくわかりません。普通に良い曲とは思うけど、「リヴ・フォーエバー」の方が1000倍上だと思う。比べるものではないけど。

 

世間的にはおそらくオアシスは1st、2ndの二枚が傑作で、あとのアルバムはそこそこ、といった印象でしょうか。僕は次の3rdアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』もわりと聴きました。ノエルは不本意な出来だとクソミソにこのアルバムを貶してるけど、これも1stほどではないにしても『モーニング・グローリー』と同じくらいは聴いたと思う。いま聴き返してみて、曲がどれも長いかなと思った。どの曲もぜんぶ5分以内に短くできそうなのに、大作を作るぞーって変に力が入ったかも。

四枚目以降のアルバムは、正直どれも、これまで二回か三回、四回くらいしか聴いてません。一度CDを売っぱらって、最近また聴きたくなって中古屋で一枚100円〜300円で買い直したのです。ヤンチャ坊主がベテランになると、若さの勢いというオアシスの魅力はどうしても変化してくるもので。

今回の聴き直しで、後期のアルバムもあらためて楽しんでます。『ヒーザン・ケミストリー』とか、聴き返してこれはこれでじんわり心地好い。『ドント・ビリーブ・ザ・トゥルース』とか曲がぜんぶ短くて良い。買い直してみるものです。


オアシス解散後は、リアムのビーディーアイは結構聴いてました。曲は小粒だけど、1stはオアシス初期っぽいヤンチャな勢いを感じられるし、2ndは丁寧に面白い音楽に向かって工夫してる感じがすごく好き。リアムの声は元気で、ビーディーアイは今でもたまに聴きたくなります。ノエルのソロは一枚目だけ買った。ビーディーアイよりも曲は確かに粒ぞろいで気合入ってる。大変良いけど、結局僕はリアムの声で歌うノエルの曲のファンだったのだな、と思い知って、一回しか聴かなかったです。ノエルはその後のアルバムは一枚も聴いてません。リアムのソロアルバムは、タワレコ試聴機で聴いただけですが、リアムのソロはいつかちゃんと買って聴いてみたい。


再結成のオアシス、もちろん楽しみなのですが、大丈夫かな、というドキドキも正直、ある。やっぱあいつクソ、って空中分解もしそう。あまり期待しすぎるのも怖い。兄弟せっかく仲直りしたんだから格好悪い再結成は見たくないな、とも思う。リアムの声が心配です。調子を少しでも戻して、リアム声すげー出てんじゃん、て思わせて欲しい。



 

土曜日は朝食のあと、午前中ずっと泥のように眠って(やはり疲れてる)、午後は選挙の期日前投票に行って、家族といろいろ買い物をして、用事を済ませ、その後に夕飯まで空いた時間をぬって、音楽食堂Mへ。チグリスさん企画のMMMライブを途中からほんのちょっと観せてもらいました。


チグリスさん、しょーぞー君、飛知和恵次リリーさんとご挨拶出来て良かった。ICHIMIを含め前半の聴けなかった人は申し訳ありません残念。でも、イベントの匂いを少しだけ嗅げて嬉しかったです。皆さんお元気そうで嬉しい。また是非ご一緒させて欲しいです。


そう、飛知和恵次さんは11月9日のフリーダムに来てくださるのですよ。
第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


11月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日、11月9日開催予定です。第三土曜日ではないので、お間違えのないよう。2024年ラストのフリーダムです。皆さんどしどし遊びに来てくださいね。


マシス

僕が人前で初めて演奏したのは、確か1986年。高校二年の時、あまり喋ったことのなかった同級生からバンドへ誘われて、ベースを弾きました(お前、フォークギター弾けるんならベース出来るら?と勧誘された)。他のメンバーもこの同級生が集めてきて、全く初対面でした。


(ギターが発起人の同級生、ボーカルがやはり同学年の女の子。ドラムとキーボードが二つ年上の専門学校のお姉さんたち。ベースが僕でした)


ベースは持ってなかったけど、売ってやるよ、っていう別の同級生から四千円でベースを買って、バンドスコアをコピーして練習しましたっけ(このベースは今でも持ってる)。


一番最初にスタジオで合わせたのがレベッカの「メイビートゥモロー」。


あと当時デビューしたばかりのPEARLの1stアルバムから二曲。

PEARLは田村直美(SHO-TA)の居たバンドです。

・Maybe Tomorrow/REBECCA

・Hey Kids Move /PEARL
・ONE STEP /PEARL

バンド発起人の同級生が《これ演りたい》と全ての曲を選曲しました。僕は言われた曲を練習しただけですけど、誰かと音を合わせて演奏するってのが新鮮で、楽しかったです。


練習して、ライブやろう!ってなって、袋井市の南公民館のホールを借りて、何組かのお兄さんバンドと一緒に演奏しました。自分たちのバンド名はPEARLの曲から【ONE STEP】。これも発起人のヤツが名付けた。



余談ですが、このバンド発起人、イベント一週間前に不祥事をやらかして学校から謹慎をもらい、本番はギター抜きで演奏したという苦い思い出がある。バカヤロウなヤツでした。


 

 


 

なんだかんだ、この時の縁をきっかけに、この後も三つほどバンドを経験させてもらいましたが、どれも人の音楽の趣味に合わせてばかりだったので、楽しいけど多少の不満がつのって、かといって自分でバンドリーダーはやれると思わなくて、バンドから距離をおくようになりました。



そして数年後、ギターの弾き語りで初めて人前で歌ったのは、忘れもしない1993年12月19日(日)、場所は磐田FMステージでした。ひどい風邪を引いた後でしたが、本番なんとか声が出てホッとしたことを覚えてます。23歳の冬、もうすぐ24歳になるって時のことでした。


・LONGER/ダン・フォーゲルバーグ

・IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY /ゴダイゴ

・ALONE AGAIN /ギルバート・オサリバン

・君の瞳に恋してる/ボーイズ・タウン・ギャング


とにかく「ロンガー」が好きで歌いたくて歌いたくて。「アローン・アゲイン」もそう。当時はカラオケボックス全盛期。これを歌いたくて仕方ないのにカラオケに入ってない!ってのが選曲の理由(!?)。じゃあ自分でギターで歌っちゃおう、と。


今でも弾き語りでカバー曲を選ぶ時は、カラオケに入ってる曲はわざわざ自分でやらなくても、ってちょっと考えます。が、近年はもう、こんな曲まであるの?ってレア曲まカラオケにあるらしいので、カラオケ定番曲も気にせずバンバン歌ってます。上記の初ライブのセットリスト曲もカラオケに既に入ってたりするかのも。

この歌だけで、ダン・フォーゲルバーグは心が清い人に違いないと思う。

ここから来月のフリーダムフォーク集会のお知らせです。

 第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


11月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日、11月9日開催予定です。第三土曜日ではないので、お間違えのないよう。2024年ラストのフリーダムです。皆さんどしどし遊びに来てくださいね。

お馴染みの砂風金に加え、せーちゃん&せーちゃんとくろっくむっしゅが初の一次会参加。同じく初参加の飛知和恵次さんは今回マシスの強い希望で召喚。皆さん思いきり楽しんで歌ってくれたら嬉しい。楽しみです。飛び入り二次会の方もたくさんの参加をお待ちしています。こちらもたくさん来てくれたら嬉しい。


雨がしとしと日曜日。浜松でジャズの路上イベントが昨日今日とやってるらしい。昨日も今日も僕は仕事なので、せめて家でレコードで、たまにはジャズを聴く。←ジャズを聴く、と書くと自分がすごく格好良いことしてる大人のように錯覚する。
これ、僕がいま所有してるたった一枚のジャズのレコード。先月のクリエイト浜松の中古レコード市の最終日、終了時間ギリギリに900円で見つけて買いました。バド・パウエルはこの『バド・パウエルの芸術』が初めて買ったけど、曲が短くて、曲が速くて、聴いてて楽しい。ご機嫌で痛快です。

例えるなら、僕がアメリカンポップスとか、ブリティッシュロックとかを聴いて感じる楽しさに、『バド・パウエルの芸術』のA面の楽しさはちょっと近い気がする。ジャズって今でもよくわかんないけど、レコードだとえらく格好良く聴こえて、他のも聴いてみたいと思わえてくれます。


追記。日曜日なのに仕事してるってダルい。



マシス

地元のお祭りが終わり、あと反省会への出席が残ってますが、日常が戻りつつあります。身体の疲れは気だるく残ったまま、がんばって夜勤をしてます。
今年は自分の酒の弱さを再認識した三日間でした。初日の夜に山車について歩いてって、途中で道で寝てしまいまして、目が覚めたら山車はもういなかった。ヤバかったですね。寒かったし、風邪引かなくて良かった。
↑これ、山車が手木をぶつけてるの見ながら、座り込んで寝ちゃってた。危ない危ない。

山車の高欄に飾られている人形、今年は木曽義仲だそうです。
高欄係で山車の屋根に上がった時に撮影しました。


僕の地元のお祭り期間中、浜松の音楽のイベントやらまいかミュージックフェスティバルが開催されます。やらまいかには知り合いのアマチュアミュージシャンが大勢参加しているのですけど、毎年お祭りと日程が被っているため、これまで参加も応援もなかなか行けていません。再来年くらいにお祭りの役目が暇になったら、半日抜け出して、フラッと応援に行けたらいいな。
お祭り騒ぎ、というのか、フェス、と呼ばれる大きなコンサートとかで、あれだけ大勢の人が騒いで浮かれて理性を飛ばしてる光景を見てると、みんなどうしちゃった?って、ふと我に返る時があります。

フェスの映像とか観ていて、ミュージシャンがステージから《もっと騒げ!脳ミソ空にして騒げ!》などと客を煽ったりして、お客さんはそれ言われて喜んで騒ぐのとか見てると、ああそうか、みんなバカ騒ぎ出来る場所と、バカ騒ぎを正当化できる理由が欲しくて集まってんだな。誰かに《見栄も体裁も吹っ飛ばしてハメを外せよ》って言って欲しいんだな、と感じます。

お祭りや音楽フェスに、そういった開放感を求めて参加しに行く人って、一定数いるのでしょうね。おっきい会場で爆音で音楽を聴くカタルシスは、バカ騒ぎの開放感とはまた別物だと思うのですけど、なぜ楽しいか、の言語化は難しいですね。


お祭り、というと、僕は縁日の板店を見たり、餅投げを拾ったり、甘酒飲んだりするのが好きで、山車を引いたり練り(モッシュ)に飛び込むのはそれほどでもありません。お酒も強くないので、周囲のみんなが躁の状態になって騒いでいると、シラフな自分は落ち着かない。

一緒になって騒げよ!と言われますが、皆が楽しそうにしてるのを見てるくらいでちょうど良い。誘われた時は僕も酔って盛り上がったフリをして、少しだけ一緒にヨイショヨイショと騒ぎます。周りの空気を壊さない程度に、社交的にハメを外す。それだってちゃんと楽しいですよ。


来月のフリーダムフォーク集会は第二土曜日の開催です。2024年最後のフリーダムです。
 第193回フリーダムフォーク集会 
【日時】2024年11月09日(土) 19時半開演 
【場所】ライブカフェ mamselle
 袋井市堀越1802-1
 TEL 0538-42-6440
 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・せ〜ちゃん&せ〜ちゃん
・くろっくむっしゅ
・砂風金
・飛知和恵次

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 


せ〜ちゃん&せ〜ちゃんとくろっくむっしゅは一次会初登場。柔らかく優しい歌でステージを楽しんでください。そして飛知和恵次、ああ、Lillyさん、よくエントリーしてくださいました。フリーダムフォーク集会にとびきりの艶歌と夜の空気をぶち込んでほしい。砂風金は強く楽しく朗々と歌で迎え撃ってほしい。


二次会の飛び入りコーナーもたくさんの参加をお待ちしています。




最後にマシスの新しい歌動画を。わがんせユカさんに頂きました。2024年9月23日マムゼル午後のミニコンサートにて。「絵を描いて過ごす」。

「絵を描いて過ごす」

じだらくに じだらくに
好きなだけ 好き勝手に
朝寝して 二度寝して
通勤ラッシュはもう乗らない

日がな一日 絵を描いて過ごす
一日 歌を作って過ごす

今までの ごほうびと
リタイヤを 楽しんで
これからは いくらでも
旅行にも二人して

旅のつれづれに 観たい場所を回る
その土地の 美味いものも食べる

帰って来たらまた ダラダラと
着のみ着のまま ゆるゆると

たまに散歩して 買い物して
映画を観て お茶を飲んで うちに帰る
そしてまた 絵を描いて過ごす
好きなだけ 絵を描いて過ごす



マシス

明日から地元のお祭りです。昨年は僕はお偉いさん立場でしたので、祭りの三日間は出ずっぱりでした。今年はそこまでは忙しくなさそう。それでも祭りはお酒が出るので、飲めばそれだけで疲れます。なるべく飲まずに乗り切りたい。飲まされないよう祈る。

お祭り準備で、先の日曜日は朝から隣保の皆さんと提灯を付けて回りました。
朝8時に集合、と連絡したのに、みんな7時半過ぎには集まってくる(田舎あるある)。早く済ませた方がいいじゃん、ですって。時間通りに来た人が遅れて来たみたいに見えるので、来年はいっそ7時半集合にすればいい。
夜に点灯確認。切れてる電球なしOK。これも隣保班長のお務めです。


午前中に提灯付けをがんばって、夜までポッカリ時間が空いてしまった。せっかくの日曜日、ちょっと本屋へでも行ってくるね、と一人出かけたのですが、そこで、そういえば東山ガレージの今日のイベントって二時からだっけ?と思い出しました。

先週の三夜連続のライブ観戦で、これでしばらくライブ見納めだ引きこもります、と言ったばかりで、もうホイホイ行ったんか、と呆れられそうですが、帰り道のついでだし、ここなら換気もなにも心配ないし、と思い、
何よりも、まだ僕が観たことのない人のステージは興味あるし、ちょっと寄って帰ろう、と寄らせてもらいました。先週に続き、東山ガレージへ。
開始時間直前でしたが、すでにお客さんで賑わってました。この場所は夜イベントも雰囲気がとても良いけど、日中に青空の下で椅子を拡げるとキャンプやバーベキューに来たみたい。ガレージの珈琲を頂きながら、ライブ観戦スタートです。

定刻を少し過ぎて、一番手はガレージ管理人&主催者【ハルノオト】さんより。

田舎、夏、少年時代の郷愁を歌った変則チューニングの楽曲たちは、まるでここで歌われるために作られたかのように風景に馴染んでた。軽トラックの歌のブレイクでカラスが鳴いたのは絶妙なタイミングでした(フライヤーの写真のカラスに違いない)。

二番手は愛知県豊川市から来た【穂乃実】さん。初見。


普段はイベント出演者の中で《眠くなる担当》とご自身で笑って仰ってたけど、作られる歌世界の小粋で素敵なこと。他愛のない独り言のようで寓話のような、何も難しくない言葉を三分間の小品に見事にまとめてる。こういう歌が作れたらどんなにいいだろう。


三番手は浜松から【comisole】くん。初見。

とびきり素敵な歌声で、ゆっくりユッタリと、ステージの時間を紡いでくれました。脱力してるようで芯が強く、気の利いた言葉と良いメロディは押し付けがましいところが少しもない。長い間を間延びせず持たせてしまう、良い歌と良い声が穏やかに鳴ってればそれだけでエモいのです。


奇しくもこの日集った三人は、ギターをガシャガシャ掻き鳴らさない、シャウトしない三人で、午後の屋外にぴったりな音楽をユッタリと鳴らしてくれました。特に穂乃実さんとcomisoleくんは、二人はどこか似ている、と思われた方も多くいたようです。


二人の音楽は別物だけど、ステージでの佇まいというか、ガツガツしてないユッタリした間の取り方はちょっと似てるかも。聴き手に露骨にグイグイ迫っていかない。押しと引きなら引きの、静と動なら静のアプローチ。音を小さくすればお客さんの方からなになに?と耳を傾けてくるのです。


こういうアプローチを、聴き手へのサービスが足りない、と思う人がいるのかしら。客にサァ盛り上がりましょうと煽ることなく、ただ淡々と真摯に歌う姿は僕はとても好感ですね。


この日の三人とも、夢や未来の希望を高らかに歌い上げるわけでないし、世の不条理を訴えもアジりもしない。かといって恋愛事情を切々とアピールするでもない。とっても私的でぶっきらぼうな奥ゆかしい歌の世界を作っておられて、たいへん楽しませてもらいました。誰もがこんな歌をもっともっと作ったらいいのに。皆さんお疲れ様でした。




追記。二人の歌を聴きながらハルノオトさんと目が合って、《ヤバイね!》と僕がそっと言うとハルさんは《ヤバイでしょ!》と、してやったりの笑顔。そうでしょうとも。若い才能は眩しい。


穂乃実さんとcomisoleくんの音源をゲット。カセットテープ時代ならA面・B面にこの二枚をダビングしてずっと聴いていたい、と思いました。



マシス

先週の金、土、日、とライブ観戦三連チャンの最後を飾るは、リクオと中川敬の浜松公演。2024年9月28日(日)浜松のライブバー【Merry You】へ行って来ました。リクオのレコ発ツアーで、ソウルフラワーユニオン中川敬とのジョイントライブを観て来ました。
リクオは2019年のアルバム『グラデーション・ワールド』があまりに良過ぎてファンになったばかりのホヤホヤで、中川敬はニューエスト・モデルの2ndアルバム『クロスブリード・パーク』からのファン(でもソウル・フラワー・ユニオンになってからはそんなに聴けてない)。

この二人にいっぺんに会える!ってだけでお得に思う。でも三夜連続のライブ観戦になっちゃうなーと葛藤しつつも、こんな機会はちょっとない!とチケットを予約しました。

二人がどんなステージをするか、どんなお喋りをするのか、生でライブを観たことないので余計に楽しみでした。またまたまた家を空けて夜遊びに行くことを家族に詫びつつ、浜松へ。

遠鉄電車の高架下を通ると、アジアンミュージックの催しがやってて、賑やかでした。

入場時間の18時にライブバー【Merry You】へ。

Merry Youって、おそらく16、7年前に一度来た以来でしたが、場所が記憶にある所と違ってた?お店に入って予約の名前を告げると、予約表が僕の名前が一番上でした。一番って意味もなく嬉しい、ヤッタ。


定刻18時半を少し過ぎてライブスタート。

良かった。もう、ヤバかった。なぜこれを今まで知らずにいたかと思うほど、心の底から楽しかった。リクオのピアノは連れ合いと娘にもぜひ聞かせたい。いや、知り合い全てに《リクオのライブは観るべき》と触れ回りたくなりました。

グランドピアノの音はキラッキラしてて、鳴った瞬間にゾクゾクっとキタ。リクオが《良い音だ!》とマァ楽しそうに弾きまくり。中川敬はアコギを無骨に鳴らし、二人の歌声はぜんぜん違うタイプなのに、互いの曲に見事にコーラスを付け合ってました。

二人で登場して、まず互いの曲を交互に演奏、間にソロコーナーを約30分ずつ挟んで、また二人に戻って演奏する形でした。セットリストは初めて聴く曲がほとんどだったけど、演奏される曲がぜんぶ良い曲。一曲終わるごとに必ず中川敬が《リクオの「光」でした!》と曲名を言ってくれるので、あの曲はなんて曲だろう?と迷わず助かりました。

二人とも百戦錬磨のライブ巧者なので、当たり前ですが上手いんです。盛り上がろうぜーなんて陳腐なこと言わずとも、シャイな浜松のお客さんが問答無用で騒いじゃうほどに。お客さんと一緒に楽しもうって気持ちが二人からガンガン伝わってきた。


中川敬のソロコーナーでは楽しいお喋りと新曲に加え、ポーグスとニーナ・シモンの日本語カバー曲を披露。新曲「空を見ろ流れ星」良かった。一曲一曲、どんな思いで自分がこの歌を作ったか、丁寧に語ってました。長めのお喋りは御愛嬌ですが、中川敬の説明を聞くと歌の印象がまた違ってくる。歌風景が色濃く深く変わるのです。

リクオのソロコーナーでは「かけがえのない日々」って歌がとても良かった。同じ歌を歌ってもその日のピアノで、その日の会場で、その日のお客さんで、その日のお酒で(笑)演奏は違う、と話しつつ、MerryYouのピアノを弾いてたら歌いたくなった、と。

本当に思いつきだったのか、ちょっとコードを確認させて、とピアノをワンコーラスほど弾きながら《、、ん、違うな、、、うん、やってみます》と始まったら、染みた染みた。歌詞カードとか読まずとも、美しいメロディに乗せたシンプルな言葉がスッと届いて、初めて聴く歌で目頭が熱くなってしまった。新譜からの「ハグとキス」も良かったな。

リクオは歌いながら時々客席を見るのです。身体はピアノに真正面のまま、首をひねってマイクの左横に顔を回し、客席に目配せしながら歌うのです。さぞや体勢が苦しいだろうに、お客さんがどんな顔して聴いてるか見ていたいのだな、と思うとすごく好感。こういう瞬間を見るとリクオが好きになります。

そういえば、矢野顕子も首を右に向けてお客さんに笑いかけてたな、とふと思い出しました。ちなみに谷山浩子は歌ってる時はピアノに真っ直ぐで、喋る時に立ってハンドマイクで客席に向かいます。首をひねるリクオ見ながらそんなことを思った。

二人のステージに戻って、いきなりのボ・ガンボスの思い出の雑談が始まった(!)。二人が初めて会った頃っていつだっけ、って話から、当時二人ともバンドやってて、二人ともボ・ガンボスの追っ掛けやってた、ウルフルズのトータスもボ・ガンボス観に来てたし、みんなボ・ガンボスに影響受けてた、との話。マァ興味深いこと

中川敬が《ボ・ガンボスのライブ観て、楽屋に挨拶言って、自分のCDを聴いてくださいーってどんとに渡して、帰り道にはもう奥野(真哉)に、お前明日からピアノ弾け、ってゆうてた。で、「こたつ内紛争」作った》ですって。

リクオは《自分のライブにいっぺんDr.キョンさんが観に来てくれて、ライブハウスの一番後ろにおったんやけど、あの人デカイから目立つの(笑)。あ、キョンさんおる、って。で、アンコールでいきなり、突然ですがスペシャルゲスト、Dr.キョン!って声かけたら、あの人、何事もなかったようにスッとステージ出てきた(笑)》

こんな超貴重な話、友人同士の会話みたいに喋ってくれて、すごく面白かった。


初めて本人の演奏で聴けた「満月の夕」、やはり盛り上がりました。「満月の夕」はプロアマいろいろな人が歌ってるので、みゆきの「糸」同様にやや食傷気味だったのですけど、生で本人演奏はとんでもないよ。空気が変わったよ。曲の持つ地力が半端ないよ。ああ、この声だ、これが生で聴けて得した!と思いましたよ。

リクオの新譜から「酔いどれ賛歌」「リアル」、中川敬の新譜から「石畳の下には砂浜がある」「いのちの落書きで壁を包囲しよう」どれも本当に良い歌。ラストは大好きな『グラデーション・ワールド』から「永遠のロックンロール」!聴けて嬉しかった!

こんなにも皮膚感覚でライブ楽しい!って思えたのはいつ以来だろう。ヒライマサヤ君を初めて観た時もこうだったな。初めてって免疫が無い分、驚きとインパクトで感動するものですけど、でもリクオは次もまた是非観たい。

終演後、さあサインしますよーって出て来た二人に、サインをお願いしました。
リクオはサインしながらとても気さくに話してくれて、包み込むような良い人オーラを醸し出してました。そしてファンだった中川敬を前にして僕は、うおー緊張する、と思わず言ってしまった。すると中川敬笑って、緊張するようなモンじゃないよ、とサインと握手をしてくれました。2ndアルバムを聴いて以来のファンですと告げると、あれ、来年アナログレコードで再発するから、と応えてくれました。
この二枚のCD、どちらも最高です。実際に聴いてみて、おべっかじゃなく、両方とも僕がいま一番聴きたいと思う音楽が鳴ってる。リクオは期待しまくって期待通りだったけど、中川敬の『夜汽車を貫通するメロディヤ』はニューエスト・モデルを含めても最高にこれが好き。


 

 

二枚ともずっと聴いています。部屋で『リアル』聴いて、車では『夜汽車を貫通するメロディヤ』聴いて、どちらも最高。


名古屋、袋井市、浜松市と、三日連続のライブ観戦終了です。自分が歌ったわけでもないのに、三夜の濃いライブはグッタリ身体に疲れを残しました(夜勤明けで寝不足でしたもので)。こんなに連続で家を空けるのは今後しばらくないでしょう。三日間もひとり夜遊びに出してくれた家族に感謝。素敵な演奏を観せてくれた演者さんに感謝です。


10月に入って、これでしばらくフリーダムフォーク集会の司会以外の音楽イベントは控え、大人しくしてようと思います。娘の試験のスケジュール次第で、うまく隙間があったらどこかへフラッとお邪魔するかもですが(12月が試験の谷間と聞いてますが、基本は無理に外出はやめときます)、来年の春までは大人しく引きこもっています。凄いライブをお腹いっぱい観て食い溜めしたので、これで乗り切ろうと思います。



11月9日に予定しているフリーダムフォーク集会は、一次会の出演者が決まりそうです。また改めてお知らせします。11月のフリーダムは第二土曜日開催なので、お間違えないよう、よろしくお願いします。



マシス

金、土、日と三夜連続のライブを観て、今これを書いている月曜日にグッタリと疲れが来ています。3日間とも濃いライブで、どの日も甲乙つけがたくご機嫌な夜ばかりでした。ゆっくり備忘録を書いていきます。

前日の山下達郎に続き、ライブ観戦3連弾の二日目は、ハルノオトさん主催【作り人、その12】です。2024年9月28日(土)、袋井市の東山ガレージへお邪魔してきました。
透湖さんとyopyさんが同じ夜に集う、それも僕んちのご近所の東山ガレージで、となれば、否が応でも観たくなる。透湖さんは以前より気になっていたし、yopyさんのソロは興味が尽きない。またもや夜に家を空けることを家族に詫びつつ、夜遊びに出陣。

開演前にyopyさんと音楽の雑談をしつつ、ガレージに流れているドアーズとビートルズを聴いてました。yopyさんは自身の音楽遍歴にてビートルズは実は通ってきてないのだ、とのお話を聞く。まぢか。

定刻19時少し過ぎ、ホスト役でもあるハルさんの挨拶より、イベントスタートです。

【ハルノオト】

当然ながら、ご自身で作られたこの小屋にハルさんの歌とギターが似合い過ぎています。畦道の辻楽師、とでも呼びたくなる。「誰にも聴かせられない歌」はハルノオト流ブルースで、このタイトルだけで名曲になる運命が決まってる。ラストに歌われた軽トラックの歌は気持ちの良いロードソング。なんて素敵な歌を作ったのだろう。


【透湖】
ようやく観れた透湖さん。前置きなく唐突にステージが始まり、ミニマムなギターの音と可愛らしい声がガレージに波のように寄せて満ちて、ワケのわからないうちに揺蕩ってしまっている。聴いてるうちに感想とかどうでもよくなってしまう。このコはきっとノイズの中からでも美しい音を拾える耳を持ってるに違いない。

【yopy】
ジャンルさまざまなバンドで活躍するピアニストの顔と別に、ソロステージで見せるシンガーの顔、ソングライターの顔のyopyさんはとても興味深いです。少し嗄れた歌声のなんて太くて力強いこと。ソースご飯の歌、ストーカーの歌といったオリジナル曲のインパクト。加えてレオン・ラッセルや久保田早紀といったカバー曲のチョイス、そしてピアノ演奏と、どこを見ても見どころしかないけど、オリジナル曲を歌ってる時の歌声は、特にヤバい。

(注::ソースご飯の歌は「真夜中のソースご飯」さねよしいさ子さんのカバーだそうです)


三人の演奏はずっと《え、いま何が起こった?》の連続でした。ハルノオトさんはギターで、yopyさんはピアノで、透湖さんは繰り出す全てで《おお?!いま何やった?》をステージに出現させ続ける。こんなの、どれひとつ僕には真似できない。《なんじゃこりゃ》って心底呟く。楽し過ぎた。

yopyさんも透湖さんも、よくぞこんな田んぼの畔まで歌いに来てくれました。僕んちからすぐに行ける場所で、こんなに素敵なオモロイ事が起こるのを目撃出来たなんて。三人の演者さんに感謝。主催ハルノオトさん感謝です。皆さんお疲れ様でした。またやってね。


終演の後、家から持参してきた透湖さんのCDにサインをもらってしまった。



この翌日、浜松のライブバーMarry Youでリクオと中川敬を観るのです。そちらの思い出は次の日記で書きます。


マシス