【夢解釈】落語家・立川キウイが見た夢
先日、
落語家の立川キウイ師匠が夢を見ました。
その夢にはどんな意味があるのか、
ここで、解釈を試みてみます。
< 品川プリンスホテルでの講演&落語前のキウイ師匠 >
キウイ師匠の見た夢は次の通り。
かなりの昔、
ごく短い間だけ付き合ってフラれた女性と結婚する夢を見た。
「結婚することになったなんて信じられないねー」
そう言って新婚初夜、
寝る前に2人で酒を呑み、
色々なはなしをしていて、
さぁ寝ようかってところでなぜか起きた。
2022年4月25日(月)
オリジナルはこちら。
昔の彼女と結婚した夢。
ただ、一緒に寝る前に目が覚めた。
どんな意味があるのでしょうか?
キウイ師匠はこの夢の感想として、
次のようにコメントしています。
「もてあそばれた気分、夢でもフラれたのかしら。
とんだ落語の『浮世床』、半ちゃんの無念がよくわかる。
たまには長い夢が見たいと思う独りきりの暗い部屋。
そういや今どうしてるのかしら、あの人は」
夢の意味が気になって、
ご自身でネットで調べられたようです。
すると、、
疲れ
自信のなさ
元カノへの未練
などとネット上の夢解釈には書かれていたそうで、
キウイ師匠は次のようにコメントしています。
「自信はね、ないね、たしかに。
疲れはある、間違いなく。
未練はない、上手く無事に生きてくれてればいい」
なんだか弱気なコメント・・・
そこで、、
今回は、この夢を
アドラー心理学の夢解釈で分析を試みてみます!
< アルフレッド・アドラー >
まず最初に、、
アドラー心理学の夢解釈ですが、、
その人はその人にあらず
という特徴があります。
どういうことかというと、、
夢はその人のために開催されている舞台です。
役者たちが舞台を演じているのです。
つまり、
「元カノ」という役者が「別の誰か」を演じている可能性が高い
というわけです。
キウイ師匠に馴染みのある「元カノ」が、
偶然、役者として登場したということ。
それは誰を表しているのか?
もし、現在、
キウイ師匠が気になる女性の方がいらっしゃるのなら、
その女性のことを表しているかもしれません。
キウイ師匠が特に好きな女性がいないのならば、
まったく別の人かもしれませんし、
仕事関係の男性を表している可能性もあります。
すなわち、アドラー心理学では、
「元カノ」と決めつけずに、
現在のキウイ師匠の状況に応じて、
様々な可能性を柔軟に考えていきます。
これを「柔らかい決定論」といいます。
次に、、
アドラー心理学の夢解釈の特徴として、
夢だけを単体で解釈するのではなく、
その人の置かれている環境や状況とセットで解釈する
というプロセスを踏みます。
それは、
その人の状況に応じて、
無意識からのメッセージとして
夢という舞台が演じられるからです!
夢はその人にとっての
パーソナルな意味があるのです。
では、
キウイ師匠の状況はどうでしょうか?
昨年の10月、キウイ師匠は著書『談志のはなし』を出版されました。
< 談志のはなし, 立川キウイ著 >
出版当時、
キウイ師匠はラジオ出演やトークイベントなどで
大忙しでした。
最近は、
出版の慌ただしさも落ち着いてきて、
再び穏やかな
のんびりした生活が戻ってきたようです。
とはいえ、、
本の出版で、
人生の大きなスパンでみてひと区切りついたキウイ師匠。
内心では、次のステージに向けて、
どんなふうに活動をしていこうか模索しているようです。
そんな矢先に見たのが、今回の夢。
< 談志師匠とキウイ弟子 >
それでは、、
キウイ師匠の状況を踏まえて、
私なりに解釈してみます。
今見てきたような
キウイ師匠の状況を考えると、
「元カノとの結婚」というのは、
「落語家としての新しいステージ」を表しているのかもしれません。
長い前座生活を終え、
2冊目の本を出版し、
いよいよ落語家として、
さらに羽ばたこうとしているキウイ師匠。
落語家としての新しいステージが迫っている
そんな夢からのメッセージではないでしょうか。
じゃあ、新しいステージに到達するために何をすればいいのか?
夢の中のキウイ師匠は、、
寝る前に2人で酒を呑み、
色々なはなしをしていて、
さぁ寝ようかってところでなぜか起きた。
つまり、
しゃべったり、酒を飲んだり、
のんびりしていたということです。
一方、
現実のキウイ師匠は、、
映画館で映画を見たり、
ウォークマンで CD を聴いたり、
辛いラーメンを食べたり、
のんびり過ごされています。
といっても、
今後の落語に役立つと思い、
自分を磨く意味も込めて、
ひたすら映画を見ているといいます。
のんびりしているように見えて、
次のステージへの準備をしているのです!
なんとなく夢の中のキウイ師匠と
現実の状況が似ていますよね。
< キウイ師匠と私の自撮りを並べてみました >
キウイ師匠は、
いきなり何かをするのではなく、
しゃべったり、
酒を飲んだり、
辛いラーメンを食べたり、
のんびりウォーミングアップすることを
大切にしているのではないでしょうか?
すなわち、
今は次のステージに行くために、
映画を観たり、音楽を聴いたり、
辛いものを食べたり、
準備期間を過ごしている
という夢からのメッセージではないでしょうか。
ただし、、、
「さぁ寝ようかってところでなぜか起きた」
とあるように、
あまり準備期間が長すぎると、
準備期間だけで終わってしまう危険性もありますよ
と、夢は警告しているのかもしれません。
夢の意味が見えてきました。
これまでも、、
16年間という長い前座生活を経ましたが、、
真打ちに昇進され、
2冊の本を出版され、
落語会や講演、ラジオのゲスト出演など、
ご活躍されているキウイ師匠。
のんびりした準備期間を経て、
大きく羽ばたくのがキウイ師匠のスタイルなのかもしれません。
これからも、
キウイ師匠の今後の大きな飛躍を
期待しています。
というわけで、
今回はキウイ師匠の見た夢を
アドラー心理学にもとづいて
私なりに解釈してみました。
それではまた!
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