アドラー派による夢のワークに参加して感じたこと | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

夢とは何なのでしょう。

 

意味があるような、ないような、

 

つかみどころがないというか、

 

宙に舞う綿毛のように

フワフワした存在。

 

 

ここでいう夢とは、

夜寝ている間に見る夢のことです。

 

 

「あれっ? さっき何の夢だったかな?」

 

というように、

私はあまり覚えていない。

 

 

というか、、、

 

寝ている間は覚えているのですが、

起きたらほとんど忘れてしまう。

 

 

起きたばかりなら、

うっすら覚えているかもしれないけど、

 

仕事に行こうと、

マンションの部屋を出た瞬間には、

頭から消えてしまうような気がする。

 

 

夢って、不思議ですね。

 

 

 

私は夢の解釈に、興味があり、

 

東京で開催された

アドラー派による夢のワークに参加しました。

 

 

 

 

講師は、岩井俊憲先生。

 

ペルグリーノ博士直伝の

柔らかで優しいアドラー心理学を伝えておられる

勇気の伝道師です。

 

 

以前、ペルグリーノ博士も、

夢の講座をされたことがあるようです。

 

 

岩井先生がブログに書いておられるように、

 

この研修では、

 

 

・夢からのメッセージを受け取り、夢を読み取る

・夢にはあなた独自の意味がある

・意味を知ると、今の生活を良い方向へ導ける

 

 

というテーマのもと、

グループワークを交えながら、実習を行いました。

 

 

最初、グループで各自がよく見る

夢のパターンについて、話し合いました。

 

 

不思議なことに、

 

ほとんどの人が、

 

落ちる

逃げる

怖い

 

などのネガティブな夢を見る傾向がありました。

 

 

岩井先生によると、

 

「用心しなさい」

「しっかりと準備しなさい」

 

という夢からの警告のようです。

 

 

動物の世界は弱肉強食、

 

危険を回避しなければ、生き延びれません。

 

 

人間も動物である以上、

そのような本能がそなわっているのかなと感じました。

 

 

 

私自身も、ネガティブな夢は見るのですが、

 

最近は、別の傾向があります。

 

 

それは、

 

私自身が小さいとき、

小学校まで歩いて通っていた風景

 

が夢に現れるのです。

 

 

私の地元は、三重県の川越町。

 

 

朝明川という大きな川が流れ、

小学校までの道には田んぼが広がっていました。

 

 

そんな風景がよく夢に出てきて、

懐かしい気持ちになるのです。

 

 

 

思い起こせば、、、

 

私は高校卒業と共に、地元を離れました。

 

大学進学や就職などで、

各地を転々としていました。

 

 

そんな中、

 

数年前、

 

久しぶりに三重に帰ったとき、

久しぶりに、小学校までの道のりを歩いてみました。

 

 

そして、そのとき、

 

景色がガラっと変わっていたことに驚きました。

 

 

田んぼは、ほとんど埋め立てられて、

住宅地になっていました。

 

車を通りやすくするように、

小さな川も舗装されて道路になっていました。

 

 

私は小学生の頃、

 

友達と小さな川に入っては遊んでいましたが、

そんな景色はすべてなくなっていました。

 

そんな様子に

 

「寂しい」

 

と感じました。

 

 

 

もしかしたら、それ以来かもしれない。

 

 

ときどき、私の夢の中に、

 

小学校の頃のたんぼの風景が現れて、

懐かしい気持ちになるのです。

 

 

 

 

午前中のグループワークで、

私はこの夢の話をしました。

 

 

そのとき、

グループで話していて気づいたのですが、

 

私は大学に就職してから、

 

奈良、大阪、滋賀、京都、高知

 

と引っ越しを繰り返してきました。

 

 

もしかすると、

 

定住できる居場所

 

を無意識に求めているのかなと

気づきました。

 

つまり、

 

過去の風景が出てきたのではなく、

現在、求めているものが現れている可能性があるのです。

 

 

今は忙しくしていて、

引っ越すことにも慣れてきましたが、

 

本当は心落ち着く居場所

探しているのかもしれません。

 

 

 

あなたは夢を覚えていますか?

 

夢からの声に、耳を傾けていますか?

 

 

もし、あまり気にとめていないのなら、

夢からのメッセージを意識してみませんか。

 

 

あなたの心の奥に眠っている

気づかない想いを

 

そっと、夢は伝えてくれているのです。

 

 

 

 

昼食をはさんで午後の内容は、

ワークが中心でした。

 

 

最初に、グループで、

 

各自が用意してきた夢を、

みんなで解釈をし合います。

 

 

岩井先生の講義やテキストを参考に、

グループ内で解釈をするのですが、

 

これが腑に落ちるというか、

 

気づきや発見の連続でした。

 

 

 

実は、、、

 

普段、私はあまり夢を覚えていないので、

この講座に参加する前、

 

「持ってくる夢がない!」

 

と困っていました。

 

 

日々、夢を忘れていくため、

 

「何か用意していかなければ、、、」

 

と思い、

 

4~5日前に、

起きた瞬間に、

 

スマホに

パパッと要点をメモして、

 

それでなんとか、

夢を忘れる前にメモができました。

 

 

とはいうものの

 

特に印象に残った夢でもなく、

講座に持ってくるために用意しただけの

 

あまり意味がなさそうな夢でした。

 

 

「この夢に意味があるのかなぁ」

 

と思いながら講座に参加しました。

 

 

 

ところが、、、

 

グループの方と一緒に、

 

質問や意見など、

ゆるやかに可能性を探究していくうちに、

 

「そうだったのか!」

 

と、自分が考えてもみなかった

心の声に気づきました。

 

 

岩井先生は講義の中で、

 

柔らかい決定論 (Soft Determinism)

 

と述べました。

 

 

 夢の解釈をするときは、

決めつけをしてはいけない、

 

夢に登場する特定の人が、

必ずしもその人とは限らない。

 

 

それがアドラー派の夢解釈の鍵です。

 

 

私は、自分自身が見た何気ない夢に

深い意味があることに気づき衝撃を受けました。

 

 

アドラー派による夢解釈のすごさを

実感したような気持ちです。

 

 

 

 

グループワークの後は、

 

全体で サイコドラマ (心理劇) をしました。

 

 

実際に配役を決めて、

夢を演じることで、

 

それまで気づかなかったことが

見えてくるのです。

 

 

私もサイコドラマに参加させていただきました。

 

劇に参加して気づいたのですが、

 

演技をされている他の方の波動が、

まじかで伝わってきました。

 

私の後ろの方からも、

 

熱い想い

 

が伝わってきました。

 

学びの多いサイコドラマでした。

 

 

 

 

今回、

 

『夢』 というつかみどころのないものをテーマに、

 

アドラー派の手法をもとに、

実習中心に学ぶことができ、

 

気づきや発見にみちあふれた

実り多い時間を過ごすことができました。

 

 

普段の生活でも、夢を意識することで、

 

自分自身の課題 (ライフタスク) と向き合え、

有益な示唆に気づくことができる。

 

 

そんな夢の素敵な側面を

体験的に感じることができました。

 

講師の岩井先生、参加者のみなさん、

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

■岩井先生による記事はこちらです。

 

6月末開催 アドラー派の夢のワーク

 

 

■ 夢解釈のコラムやエッセイの一覧はこちら

 

 

■ 関連記事

 

ペルグリーノ博士のワークショップに初めて参加しました

 

マリーナ博士による『アドラー心理学のエッセンス』に参加しました

 

◆ アドラー心理学のコラムやエッセイの一覧